さよならは2度と言わないで~心の扉~番外編~寝起きの温かさに包まれて~
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目が覚めると見慣れた天井が出迎えてくれた。
寝起きのぼんやりとした頭が次第に動きだして、だんだんと覚醒して来た。
1つ・・・いくつかの疑問が浮かんで来た。
自分でベッドに入った記憶がない。
起き上がろうとしても、身動き1つ取れない事に不思議に思った。
首だけ横に動かすと、不二先輩が同じベッドで眠っている。
ここで疑問が解けた。
「そっか先輩が・・・」
きっと連絡が取れないから、家で待っていてくれたんだろう。
玄関で倒れたろう私をベッドに運んでくれたんだろう。
で、先輩自身も昨日は、あまり寝てなくて眠ってしまった。
という事だと思う。
「心配かけて、ごめんなさい。」
「そう思うんだったら、これからはこんな事しないで欲しいな。」
寝ていると思っていた先輩が答えたので、ビックリして口を開いたままだ。
「いつ起きたんですか?」
「潮音が『そっか先輩が』って言った辺りからだよ。」
『フフフ』と先輩らしい笑いが付いて来た。
だが私は固まってしまった。
ここで『昨日何があったあの?』と聞かれても正確に答える事は出来ない。
先輩ぐらい鋭い人だったら、私の嘘なんてすぐに見抜いてしまうだろう。
そんな事を考えながら天井とにらめっこをしていた。
不二はなかなか自分の方に向いてくれない潮音に、しびれを切らした。
つかんでいた肩に力を入れて強引に自分の方に向かせて『ぎゅっ』と抱きしめた。
「ふ、不二先輩。」
顔を真っ赤にしてジタバタしたかったが、それすら潮音はできないでいた。
「いきなりごめん。でも潮音がいるって実感させて。」
「は・・い・・・」
消えりそうな声での返事を聞くと、不二はさっき以上に力を込めた。
潮音は、そのまま不二の肩口に顔を埋めていた。
「良かった・・無事に・・帰って来てくれて。」
予想をしていなかった言葉に驚いた。
抱きしめている腕が微かに震えていた。
ここで、どれだけ先輩が心配してくれていたか知った。
立海時代なら、誰か1人が知っていれば全員に伝わっていたが、ここではそういかない。
改めて立海じゃなくて、青学にいるんだなと実感した。
私が考えていた事が浅はかに思えて来た。
こんなに心底心配してくてる人は、立海にしかいないと思っていたのに立海以外にもいてくれたのが嬉しかった。
体の奥底からホッとするのと同時に体の中心が温かな物に包まれた。
すると覚醒したと思っていたのに眠気がすり寄って来た。
瞼を閉じたり開いたりを繰り返している潮音に気が付いた不二は
「眠いんだったら寝て良いよ?」
「はい・・・」
返事の途中で潮音は目を閉じた。
いつになく素直な潮音に不二は愛おしそうに見つめた。
額に『ちゅっ』と音を立ててキスを落とし抱きしめ直し、目を閉じた。
心地よい体温に包まれて
2人は再び眠りの国の住人となっていった。
穏やかな空気が
いっぱいに広がった
部屋の中で・・・・・
寝起きのぼんやりとした頭が次第に動きだして、だんだんと覚醒して来た。
1つ・・・いくつかの疑問が浮かんで来た。
自分でベッドに入った記憶がない。
起き上がろうとしても、身動き1つ取れない事に不思議に思った。
首だけ横に動かすと、不二先輩が同じベッドで眠っている。
ここで疑問が解けた。
「そっか先輩が・・・」
きっと連絡が取れないから、家で待っていてくれたんだろう。
玄関で倒れたろう私をベッドに運んでくれたんだろう。
で、先輩自身も昨日は、あまり寝てなくて眠ってしまった。
という事だと思う。
「心配かけて、ごめんなさい。」
「そう思うんだったら、これからはこんな事しないで欲しいな。」
寝ていると思っていた先輩が答えたので、ビックリして口を開いたままだ。
「いつ起きたんですか?」
「潮音が『そっか先輩が』って言った辺りからだよ。」
『フフフ』と先輩らしい笑いが付いて来た。
だが私は固まってしまった。
ここで『昨日何があったあの?』と聞かれても正確に答える事は出来ない。
先輩ぐらい鋭い人だったら、私の嘘なんてすぐに見抜いてしまうだろう。
そんな事を考えながら天井とにらめっこをしていた。
不二はなかなか自分の方に向いてくれない潮音に、しびれを切らした。
つかんでいた肩に力を入れて強引に自分の方に向かせて『ぎゅっ』と抱きしめた。
「ふ、不二先輩。」
顔を真っ赤にしてジタバタしたかったが、それすら潮音はできないでいた。
「いきなりごめん。でも潮音がいるって実感させて。」
「は・・い・・・」
消えりそうな声での返事を聞くと、不二はさっき以上に力を込めた。
潮音は、そのまま不二の肩口に顔を埋めていた。
「良かった・・無事に・・帰って来てくれて。」
予想をしていなかった言葉に驚いた。
抱きしめている腕が微かに震えていた。
ここで、どれだけ先輩が心配してくれていたか知った。
立海時代なら、誰か1人が知っていれば全員に伝わっていたが、ここではそういかない。
改めて立海じゃなくて、青学にいるんだなと実感した。
私が考えていた事が浅はかに思えて来た。
こんなに心底心配してくてる人は、立海にしかいないと思っていたのに立海以外にもいてくれたのが嬉しかった。
体の奥底からホッとするのと同時に体の中心が温かな物に包まれた。
すると覚醒したと思っていたのに眠気がすり寄って来た。
瞼を閉じたり開いたりを繰り返している潮音に気が付いた不二は
「眠いんだったら寝て良いよ?」
「はい・・・」
返事の途中で潮音は目を閉じた。
いつになく素直な潮音に不二は愛おしそうに見つめた。
額に『ちゅっ』と音を立ててキスを落とし抱きしめ直し、目を閉じた。
心地よい体温に包まれて
2人は再び眠りの国の住人となっていった。
穏やかな空気が
いっぱいに広がった
部屋の中で・・・・・
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