9 波紋はどこまでも
名前は?
この小説の夢小説設定テニスの王子様
不二周助の後輩彼女
リョーマと微妙な三角関係
後輩に立海メンバーでます。
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ボクの存在は君にどんな影響を
与えているんだろう
ボクにとって君がいないなんて
すべてが未知の世界だ
9 波紋はどこまでも
記憶を取り戻して3日たつが不二は、いまだにぼーっとしていた。
無論学校に行っていない。
それどころか食べ津ことも眠ることも忘れたかのように天井の一点見つめていた。
端から見て場見つめているように見えても、この時も周助は現実と夢の区別がつかなくなっていた。
「ただいま~」
「おかえり裕太。」
「電話で言ってたけど、そんなにヤバいのかよ兄貴?」
「かなりね。[#dn=1#]ちゃんが絡んでいるから予想はしていたけど、それ以上でどうしょうもないのよ。」
「だったら俺だって無理度よ。」
「良いからちょっと会ってきて。部屋にいるから。」
由美子に言われ、やれやれと思いながら裕太は周助の部屋に行った。
ノックをするが返事はなく、しかたなくそのまま部屋に入った。
「兄貴、入るよ。」
声をかけても返事はおろか、微動だにしない。
兄弟の裕太ですら初めて見る、兄周助の姿だった。
裕太は真正面から声をかけ直した。
「兄貴?」
「アハハ裕太がいる。あ~これも夢なんだね。フフフ・・・」
信じられないほど弱弱しい声で言った。
乾いた笑いだけがやたらと響いていた。
裕太は周助の顔を見て、中に嫌な汗が流れた。
それもそのはず周助の顔には表情がなかった。
いつもの微笑みも完全に消えていた。
「なに言ってんだよ。」
「駄目ね。周助、裕太出かけるわよ。」
2人を車に乗せて由美子が向かったのは1つしかない。
#dn=1#]の病室がある廊下を歩いていると、3人の前を1人の少年が歩いて行った。
後ろ姿のだけでも普段の周助なら、誰か分かりそうな人物だが、今は全く気が付かないでいた。
「[#dn=1#]ちゃんに会って現実を見てきなさい。」
由美子はそう言って裕太を連れて病室を後にするが、この言葉は周助には届いていなかった。
「お願いだから、いつもの周助に戻って。今のままじゃ何も進まないわ。」
「姉貴?」
意味が分からない裕太だったが、妙に力のある由美子の言葉に『そうかも』と思っていた。
病室の中は3日前と何も変わっていなかった。
心電図の音とベッドには点滴を付けた[#dn=1#]が眠っていた。
[#dn=1#]側まで来ると膝をついて声をかけた。
「[#dn=1#]?」
『大好きな人が側にいてくれるって、ものすごく幸せなことですね。』
目の前の[#dn=1#]ではなく周助の記憶な中の[#dn=1#]が微笑みながら、言っていた言葉がよみがえってきた。
それと同時に開眼した目の焦点がだんだん合ってきている。
焦点が合うと大粒の涙をこぼしながら叫んだ。
「[#dn=1#]~~~!」
ノックもなしにドアが開いた。
そこにいたのは菊丸と手塚とリョーマだった。
「ふ・・・不二・・」
「ごめん。みんなに心配かけて、もう平気だよ。」
振り向くと、いつもの微笑みを浮かべる周助がいた。
「も~3日も学校休むから心配したにゃ!」
嬉しさのあまり菊丸は周助に飛びついた。
「菊丸ここは病院だぞ!あまりはじゃぐな。」
1番離れてた所から見ていたリョーマはため息とついて、病室を後にするよに背を向けたが、すぐさま周助に呼び止められた。
「越前・・ボクと顔を合わすのは、嫌だろうけど[#dn=1#]の事を教えてくれないかな。」
さっきまでの微笑みは消えて、間は開眼されて試合中でも滅多にに見せないぼど真剣な表情でリョーマを見ていた。
リョーマの方も『やれやれ』といった感じで大きく息を吐いて、周助の近くまで歩み寄ってきた。
手塚が気を利かせて菊丸を連れだして帰ったため、周助はリョーマと2人で話をすることができた。
『しかたないっスね』そう言って2人で椅子に座って、時々[#dn=1#]の顔を見ながら話した。
今いるのが本来の不二先輩だと言い聞かせながらリョーマいた。
「どこまで記憶あるんっスか?」
「階段から落ちて、また階段から落ちるまでの記憶がほとんどないんだ。」
これを聞いた瞬間抑えていた怒りが込み上げてきた。
「へ~都合がいいっスね。1番[#dn=1#]が辛かった時の記憶がなんて。」
オレは冷たく言い放った。
「ごめん。・・・だからよけいに知りたいんだ。その間の[#dn=1#]の事を。」
この人らしくない。
誰かに懇願するように物を聞くなんて。
オレの負け?
「なんで[#dn=1#]が目を覚まさないか知ってます?」
「いや。」
「精神が現実世界を拒否してるんっス。あまりにも辛い事が多いと、たまになるケースだって言ってましたよ。」
「精神が・・・拒否ってそれじゃボクが[#dn=1#]の事を忘れて理由と同じ?」
「それは覚えていたんっスね。それのもっと重いバージョンになるっス。目を覚まさないケースもあるって言ってたっス。医者が。」
「・・目を覚まさないケース・・・
そこまでボクが[#dn=1#]を追い込んでしまったって事だね。」
らしくなく不二先輩は、、ため息を吐いた。
「そうなるっスね。他にも聞きます?」
「知っている限り話してほしい。」
壁の時計に目をやれば6時を指していた。
あれから1時間ぐらい話していたことになる。
「越前、話してくれてありがとう。少し[#dn=1#]と2人にして欲しいんだ。」
オレは、うなづいて病室を後にした。
[#dn=1#]と距離を感じた。
きっと前の距離と同じはず・・・
不二先輩が戻ったせい。
まだ[#dn=1#]のきもちを聞いた時の話はしていない。
しばらくオレだけの秘密にしたい。
でもまだなんで『[#dn=1#]』って呼んでいるか聞かないから
「まだまだだね。」