8 復活(?)
名前は?
この小説の夢小説設定テニスの王子様
不二周助の後輩彼女
リョーマと微妙な三角関係
後輩に立海メンバーでます。
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受け入れたくない現実を目にした時
人はどう行動するだろ
8 復活(?)
ボクが目を開けると、白い天井と心配そうな姉さんの顔が飛び込んできた。
「姉さん・・ここって?」
「気がついたのね。良かった~。ここは病院よ。昨日階段から落ちそうになって意識を失ったのよ。覚えてる?」
『覚えてる?』と言われてボクが無事だってことは、まさか[#dn=1#]・・・
「[#dn=1#]は?[#dn=1#]は無事なの?」
「[#dn=1#]ちゃんのこと思いだしたのね。良かった~。」
「何言ってるの?忘れるはずないでしょ。他の事ならともかく[#dn=1#]のことだよ。」
なにより[#dn=1#]の事が気になってしかたなかったが、診察を受けないとここから、動けないと言われて、しぶしぶ黙って診察を受けたが、とんでもない事を言われた。
「記憶も戻ったし問題ないよ。」
記憶っなに?
「母さんと支払いに行ってくるけど、いいよく聞きなさいね[#dn=1#]ちゃんは・・・・」
姉さんに言われた病室に急いだ。
ボクの中で『そんな事は嘘だ』という言葉が渦巻いていた。
それに反して病室には『[#dn=2][#dn=1#]』と書いてあった。
一呼吸おいてからドアを開けた。
目に飛び込んで来たのは[#dn=1#]の姿じゃなく、色とりどりの
華やかな花たちたった。
息をしているといいたげな機械音が響いてるのに、気が付いた。
「[#dn=1#]」
ほんの少し期待を込めて名前を呼んだ。
だが返事はおろか、起きる気配もなかった。
『生きてるよね』って確認したくなるほど白い顔をしていた。
ボクは・・・ボクは・・・何をしていたんだ。
突然ドアが開いた。
「越・・前・・・」
「なんで?」
「?なんでってボクは[#dn=1#]の彼氏だよ。」
「今さら彼氏顔するなんて最低っス!手塚穿破これ!」
いつのまにかに来ていた手塚にチューリップの花束を渡す。
しかも[#dn=1#]のお気に入りにオレンジだ。
「お。おい越前~~」
「おチビ~~!!」
「越前。」
越前の目の奥に見えた怒りの炎の意味が分からなかった。
桃と英二とタカさんの足音が去ってから、手塚が口を開いた。
「不二がここにいるって「ねえ何があったの?[#dn=1#]に何が起きたの?」
手塚の言葉をさえぎって、しゃべるほど不二は余裕がなかった。
一刻も早く[#dn=1#]の事が知りたい。
その気持ちで焦っていた。
『ここで話すのも』と言うので、誓うの公園に行く事にした。
歩いているのは、旧部長の手塚、大石、乾、現部長の海堂、不二の5人だ。
「[#dn=2#]と不二見舞いにきていたんだが、不二の記憶が先に戻ったか。とりあえず、おめでとう。」
公園に着くと乾が言った。
「おめでとう。」
「不二の方は一安心だな。」
「よかったす。」
口々に言われるが、不二には意味が分からない事だった。
自分の事よりも[#dn=1#]の話を早く聞きたくてしょうがなかった。
「記憶ってどういうこと?ボクの記憶って[#dn=1#]に関係あるの?」
「どこまで記憶がある?」
「記憶って・・[#dn=1#]と階段から落ちて、また階段から落ちそうになって記憶が戻ったと言われたけど、ボクには[#dn=1#]と落ちた後の記憶が曖昧なんだ。」
視線を落としながら、胸を押さえながら言った。
「ふ~う。そうか。」
ため息交じりに言ってから手塚は話し出した。
話の内容には不二を唖然とさせるものだった。
他のメンバーも時おり口をはさんでいた。
家に帰って部屋でみんなに言われたことを理解しだした。
言われた言葉の重みを感じていた。
『ショックを隠して普段通りに振舞おうとしていた』(手塚)
『女子からのバッシングがすごくてな。随分越前がかばっていた。』(乾)
『本当は、その越前がいればちゃんと話を聞けたんだろうけど、あの様子じゃ当分無理かな。』(大石)
『最近は学校に来ても倒れたり、テニスが出来ないぐらい精神的に追い詰められてたっす。』(海堂)
越前と英二は[#dn=1#]が入院してから、毎日お見舞いに行っていた。
話から推測すれば、この2人(特に越前)がボクに変わって1番心配していたんだろう。
「これじゃ彼氏失格かな。」
お気に入りの笑顔で写っている[#dn=1#]に向かって言った。
だけどボクが『解った』と思っているのは。ほんの1部で本当の事を知るのは、越前からの話と[#dn=1#]の両親からの手紙となる。