7 それぞれの想い
名前は?
この小説の夢小説設定テニスの王子様
不二周助の後輩彼女
リョーマと微妙な三角関係
後輩に立海メンバーでます。
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後悔なんんてしないって思っていたし
したっくないって思って生きていた
生まれて初めての後悔は
こんなんに近くに用意されていた
7 交差するそれぞれの想い
翌日の授業中リョーマは、頬杖をついてたまま空席を見ながらため息をついた。
近くの空席と言えば[#dn=1#]の席だ。
なんとかオヤジにも許可を取ったし、[#dn=1#]の所に行けると思うと退屈な時間も過ぎるのは早かった。
部活もないんで、そうそうに[#dn=1#]の家に行く事にした。
不安と焦りから知らず知らずに走っていた。
何度かチャイムを鳴らすが反応がない。
居るはずなのにと思いノブに手をかけると、不用心なことに鍵が開いていたのでそのまま入った。
「おじゃましま~す。」
一応声はかけるが返事はないく、あまりにも静かなにで妙に緊張して部屋のドアを開けた。
室内は薄暗く肝心な[#dn=1#]がいなかった。
飾ってあった写真立ては伏せられていた。
前に来たときは、普通に立ててあった。
やっぱり昨日『何かが』あったと確信した。
それも、[#dn=1#]が今までにないほど心を痛める
『何かが』
リビングにいくとカウンターに、つっぷして[#dn=1#]眠っていた。
しかも制服のまま。
しかたなく近くにあったブランケットをかけて頭を撫でた。
が、その手がビクッとして止まった。
走ってきたんで自分の体が熱いのは分かるが、ただ眠っている[#dn=1#]の方が何倍も熱かった。
「[#dn=1#]、[#dn=1#]!ねぇ~起きて!お願いだがら起きて!!」
叫び声になっていた。
起きる気配がないので、もう1度呼びかけようとした時に、うっすらと目を開けて起き上がろうとしたが、そのままオレの腕の中に倒れこんできた。
最後に途切れ途切れ行った言葉は『しゅ・・・すけ・・・』だった。
体温計を探して計ると、信じられない体温だった。
それを見て急いで救急車を呼んだ。
病院に着くとすぐに[#dn=1#]は処置室に消えていった。
連絡を受けて英二が来たのは思ったより早かった。
「おチビ~![#de=3#]が倒れったって、なんで?」
「オレにもわからないっス。昨日休むって言っていたんで家に行ったら高熱で・・・」
高熱と聞いて英二の顔色が変わった。
「高熱って?!何度あんの?」
「よ・・41度‥5分・・っス。」
下を向いて廊下を睨みつけながら、声を絞り出すように言った。
「そ・・・そんな・・・・」
「越前~~!」
ほかの先輩達も来てくれて、ほんの少しリョーマは安心した。
その中に不二の姿は、無論なかった。
しばらくすると担当医が出てきた。
話によるとあまりな高熱で肺炎を起こす可能性があり、このまま熱が下がらないと命の危険性が出てくるので、落ち着くまで入院となる。
ただ『熱が下がって後遺症がでるかもしれない』と言われた。
今は感染症が怖いので無菌室に入っている。
オレ達は注意事項を守りながら病室に入った。
入った瞬間に息をのんだ。
色んな管や機械に囲まれていて透明なテントみたいな中で[#dn=1#]は眠っていた。
でもオレは、テントじゃなくて透明な鳥かごに見えた。
誰も声を出せない中d、英二先輩の鳴き声が聞こえた。
「う・・・ぐしゅ・・ひっく・・・」
「英二。」
「お・おおおおいしぃぃ~~なんで[#dn=3#]がまたこんな苦しい目に合うんだとよぉぉ~~」
ここ最近の[#dn=1#]を知っている人間なら誰もが思う事だ。
全員重い空気のまま病室を出た。
翌日のようやく熱が39度代まで下がってきた。
入院して3日後、連絡を受けた[#dn=1#]の両院が病院に駆け付けた。
熱は下がってきているので、一般病棟に移っていたが、いまだ意識は戻っていない。
母親の嘆き様にすごかった。
連れて帰ると主張するが、意識が戻ってない段階では許可できないと担当医に言われていた。
偶然居合わせたリョーマは、自分の無力さに唇をかみしめていた。
テニス部のメンバーも毎日交代で顔を出していた。
意識のない[#dn=1#]に学校や部活の事を話かけていた。
土曜日に病院に来ていた不二は、帰りがけに裏手にある森を歩いてると、無性に[#dn=1#]に会いたくしょうがない自分と、そんな事ないと言っている自分がいた。
ふと視線を空から前に戻すと、よく知った後ろ姿が目に入った。
少し躊躇したが声をかけた。
「めずらしい所で会うね。越前。」
鼻をすすり袖口で目を拭いてからリョーマは振り返った。
不二はおどろいて開眼する。
リョーマは両目を真っ赤にして『たった今まで泣いていました』という顔をしていた。
いつもの生意気で自信たっぷりな表情は消えて、目には怒りの色が濃かった。
「アンタのせいだ!アンタが[#dn=1#]から全てを奪ったんだ!!今の[#dn=1#]は生きていても死んでいるのと変わらないじゃないか~~~!!!」
それだけを言うと走っていなくなった。
横を通り過ぎる時にリョーマの目から涙が流れていたのを見た。
越前は何を言いたかっんだろう?[#dn=2#]さんは越前の彼女のはず?
この前[#dn=1#]の教室に行くとリョーマにものすごい剣幕で『当分休みです。学校に来ても会わせる気なんてないっスから、もう来ないでください。』追い返されてしまった。
毎日気下駄箱を見ているが当校はしていない。
越前言われた意味がわからないまま病院をあとにした。
きっと[#dn=2#]さんが元気なれば分かる事だと思っていた。
駅の階段を降りようとした時に、足を滑らせた女の子の悲鳴が聞こえて、側にた彼氏であろう人物が助けた高家を目にした瞬間に頭に走馬灯の様に色々な映像が流れ今までにない、激しい頭痛に襲われ、その場に倒れこんだ。
意識を失う直前に聞こえた
柔らかく
穏やかで
懐かしい
『周助先輩・・周助先輩』と言っている女の子だった。
君は誰?
誰かこの少女のことを教えて・・・・・
リョーマは自室のベッドに寝ころんでいた。
オレはやっぱり不二先輩を許す事ができない。
記憶を失くすほど[#dn=1#]の事を大切に想っていたはずなのに・・・
いくら記憶がないっていったって
あんなに傷つけて
泣かせて
いつものあの人だったら今の状態を見たら、自分で自分を許せないはず。
『好きなようにしいいんじゃない』
いつもの表情でそう言った。
こんな言葉[#dn=1#]が聞いたら、きっと居なくなった後に崩れ落ちる。
自分を抱きしめながら、必死に泣き出しそうになるのを堪える。
もしこの先、[#dn=1#]が目覚めなくても
ずっと側にいるよ。
どんな事からも守るから・・・
でも本音はもう1度
心からの笑顔で
『リョーマくん』
そう呼ばれたい。
「[#dn=1#]」
つぶやいてから目を閉じる。
簡単に寝る事なんかできないと知っていながらだった。