4 悲しく寂しい本音とリョーマの想い 前半
名前は?
この小説の夢小説設定テニスの王子様
不二周助の後輩彼女
リョーマと微妙な三角関係
後輩に立海メンバーでます。
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誰からに甘えたい すがりつきたい
これからどうしたらいいのか
誰か 教えて
4 悲しく寂しい本音とリョーマの想い(前半)
明湖は夢を見た。
不二に『また明日』と手を振って別れ、振り返ると不二は、いなくて真っ暗な所にポツンと立っている。
まるで今の現実を表しているような夢だと明湖は思った。
頭痛がすると言って保健室に行ってから不二は菊丸の誘いを断るになった。
もう1週間、明湖もまともに会っていない。
こんな事は初めてだった。
会いたい思うが、もし頭痛の原因になっていたらと考えると、一歩引いてしまう。
主治医の『体の負担は精神の負担に繫る』その言葉が頭から離れないでいたので、せめて自分が負担になる様な事はしたくなかった。
周りの子より精神的に大人の考え方ができると言っても明湖は、中学1年生だ。
限界は存在する。
その限界が、すぐ近くに迫っていた。
授業中リョーマは、あまりにも退屈していた。
いつもの様に外をみていると、反対で何かが崩れるのを目の端で捉えた。
見れば明湖が、机につっぷしている。
「桜原、桜原」
オレの呼びかけにダルそうに顔を上げると青白く額にも汗がうっすら浮かんでいる。
一瞬教室内がざわついて、教師がやっと桜原の異変に気がついて保健室に行くように言うが躊躇してしていたので、無理矢理連れ出した。
リョーマが抱き抱えるようにして歩いている。
途中でトイレに行くと明湖は、嘔吐した。
口の端がわずかに濡れていたのをリョーマは、見逃さなかった。
保健室に行くとこれから出かけると保健医は言い、吐き気の止めの薬をリョーマに渡して出て行った。
薬を飲んで横になって10分もしないで明湖は、起き上がった。
何も言わずに行ったからトイレだろうとリョーマは思っていた。
あまりにも遅いと思っていると廊下から、ドシンと音が聞こえた。
廊下に出れば座り込んだ明湖がいた。
「どうしたの?」
「転んじゃった。」
手を引いて立たせるが、立った瞬間足下がフラつき、バランスを崩して反対側に倒れそうになる。
「ごめんね。」
「戻ろう。」
『こくん』と肩の辺りでうなずくのが分かった。
「一応熱計って。」
少しずつして体温計が鳴る。
37度3分で微熱だ。
いつもなら気にならないが、今はこれでも気になってしょうがない。
1つの疑問をぶつけた。
「この所、ちゃんと寝て食べてる?」
この質問に明湖の肩が、ビクッと揺れた。
「…それないに。」
らしくなく歯切れが悪い。
「少し寝たら?」
「そうする。リョーマくんは教室に戻りなよ。」
「こんなヤツはひとりにできない。」
「へい…きだから…ね。」
言い終わらないかで寝息が、聞こえてきたので安心した。
こんな時まで人を心配するなんて。
寝てない上に食べたなければ、倒れるのも当然だ。
そう言えば桜は、どこで昼を食べていたんだろう?
姿を見た記憶がない。
青白いだけじゃなくて、痩せたというよりは、やつれたと言いたくなる桜。
いつもは『背でテニスはするもんじゃない』なんて言ってるけど、桜を支えた時は、初めてもっと身体があればと思った。
せめて不二先輩(あの人)ぐらいあったら、もっと楽に支えるのに…
こんなことを考えていたら次の日授業が始まっていた。
突然ドアがノックされた。
ドアが開くと聞き慣れた声がした。菊丸先輩だ。
「失礼しま〜す。あれ?先生いない。あ!おチビ発見!」
目ざとくオレを見つけるとベッドのそばまで来た。
「ダメじゃ〜ん!授業サボったら。」
「付き添いです。」
「そっか。先生いないもんね。腕擦り剥いちゃったから消毒して。」
「自分でできないんっか?」
「右利きだからやらなくの。」
しょうがないと思いながら移動した。
「珍しっスね。こんなケガするなんて。」
「考えごとしてたらボールのカゴに突っ込んでた。」
英二先輩は、意味ありがけにベッドの方を見た。
考えごとって桜のこと不二先輩のこと?
手当てが終わると少し真面目な顔して、こう切り出した。
「もしかして桜倒れた?」
「近いっス。かなり体調くずしてます。」
重たい空気と共に沈黙がながれるが、ある人物が破った。
「失礼します。」
オレが今1番会いたくない不二先輩だ。
「どうしたの?不二??」
「あまりにも遅いが見に来た。越前は、サボリ?」
この言葉を聞いて怒りとあきれが半々でらも見上げて来た。
「付き添いっス。」
『そう』とだけ言ってベッドのほうを見る。
「誰が気にならないっスか?」
「1年生は、あまり知らないからね。」
「桜っスよ。それでも気ならないですか?」
「桜原さん?なんだ付き合ってるんだ。」
「は〜?!なんでそうなるんっスか?」
「だって越前みたいな性格だったら、こんなにも心配してしないでしょ?」
ハラハラしていた菊丸は声を上げた。
「不二先輩そろそろ戻ろう。」
「うん。」
半ば押されるようにして頭には『?』を浮かべて不二保健室をさった。
ベッドに戻ったら寝ているはずの桜が涙を流していた。
もしかして起きてる?
『桜.桜起きてる?」
呼びかけに返事はない。
「なんだ寝てるのか。」
ホッとため息をついた。
って事は、泣きながら寝てるのか…
いったいどんな夢実見たんだよ。
いつのまにか桜の手をにぎっていたいた手にが入った。