Ecstasy
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【アオイの部屋】
…私はカルラさんに、夢で見た事を全て話した。
…始祖一族の事も…
…病気の事も…
…戦争も…
…ユイちゃんの事も…
そして、"貴方"の事も…
貴「……。」
カルラ「……。」
貴「……。」
カルラ「…貴様が見た夢は、全て事実だ。」
貴「っ……。」
カルラ「私は、始祖王の跡継ぎとして、父上に厳しい教育を受けてきた。」
貴「……。」
カルラ「厳しくされても私は、父に認めて貰いたかった。しかし、何度も努力を重ねても父は認めてはくれなかった…。」
貴「……。」
カルラ「ヴァンパイアの王、カールハインツの力より劣っていると感じた父は焦り、戦争を始めた。そして、病に罹患した始祖達は、父の命令で皆牢獄へと入れられた。」
貴「……戦争は…その後どうなったのですか?」
カルラ「…負けた。そして、カールハインツは我々の城、万魔殿に結界を張り、私達は幽閉された。」
貴「…幽閉…?」
カルラ「幽閉された影響により…始祖達は病で倒れ…父も母も消えてしまった。生き残ったのは…私とシンの2人のみ。」
貴「!」
カルラ「そして、私は始祖の絶滅を免れる為、始祖の血を持つ…貴様の友人、小森ユイを使い繁栄させようとした。」
貴「っ…。その後、どうなったのですか?」
本当は、聞きたくない…。
でも私は、知りたかった…。
カルラ「……。」
貴「……?」
カルラ「…病に襲われた。」
貴「…え?」
カルラ「不死の病、私は、エンデツァイトに罹患している。」
貴「?!」
カルラさんが、あの病気…?!
カルラ「母から聞かされた、エンデツァイトは空気感染ではなく、血液感染で発症する…あの時、父に剣を向けた時に、触れてしまった。」
貴「!」
じゃあ、あの時…メーネさんが言っていた【カルラさんのケガ】が原因で、お父様の血がカルラさんの傷口に入り込んでしまったんだ…。
て事は、カルラさんも…いずれ……。
カルラ「病に発症した私の前に、逆巻アヤトが現れた。」
貴「…!…アヤト君が…?」
カルラ「そして奴は、ユイを抱え連れ去った。病のせいで、私は何も出来なかった。」
貴「……。」
カルラ「私の命は、もう長くはない…。」
カルラさん…
そんな、悲しい事言わないで…。
カルラ「始祖の悲願は、もう叶わぬ…。病に罹患していないシンが、この先どうするかは知らぬがな。」
貴「……。」
カルラ「これが全てだ…貴様には。酷な話をしてしまった。」
貴「……。」
__私は、貴方に言いたいことがある…。
貴「カルラさん…。」
カルラ「…なんだ?」
貴「貴方の事を知れて、良かったと思っています。でも、ユイちゃんを道具扱いにした事は、許せません…。」
カルラ「……あぁ。」
貴「……でも。」
カルラ「?」
私は、ベッドから立ち上がり、カルラさんの前に立つ。
貴「……私は…。」
カルラ「?」
貴「カ、カルラさんの……子供…産みたい…///」
カルラ「?!」
貴「…始祖の血を持っていない、ただの人間だけど……。」
カルラ「…正気で言っているのか?」
貴「…はい。」
カルラ「!…私は彼奴を、ユイを物扱いにしたのだぞ?先程も言ったが、私の命は長くない。」
貴「…だからこそ、貴方の事を放っておけないんです…。」
カルラ「同情など必要ない。」
貴「同情したからじゃないんです…。カルラさんの事が"大好き"だから…。」
カルラ「!!」
貴「大好きだからこそ、放っておけないんです…側にいたいんです…!」
カルラ「!」
貴「それに私…家族がほしいんです…。"本当の理想の家族"が…。」
カルラ「アオイ。」
貴「……。」
私は、カルラさんを抱きしめた。
カルラ「……。」
貴「……。」
カルラ「ならば、大広間まで来てくれ。」
貴「え?」
_________
_____
【大広間】
貴「……。」
大広間、カルラさんが昔…色々と思い出になったはずの場所…。
カルラ「アオイ。」
貴「?」
カルラ「私と踊っていただけますか?」
貴「え?」
カルラ「先程の話の礼だ…。始祖の未来を繋いでくれたのだ。私は、貴様の願いを受け入れよう。」
貴「カルラさん…はい!」
カルラ「では、お手を__。」
貴「はい。あ、足踏んでしまったら、すみません。」
カルラ「フッ…ならば、エスコートしてやる。例え、脚を踏まれようとも、貴様なら、許してやっても良い。」
貴「…///。」
カルラ「では一曲、お願いしよう。」
__パチン。
〜♪〜♫〜♩〜♬
カルラさんの指パッチン一つで、広間内で音楽が響きわたる。
そして私たちは、ワルツを踊る。
貴「カルラさん。」
カルラ「ん?」
貴「カルラさんの事が好きです…大好きです///。」
カルラ「__私もだ。」
貴「フフッ///」
カルラ「アオイ。」
貴「はい?」
カルラ「今夜は、私と一緒に寝ないか?」
貴「!…はい。喜んで!///」