Ecstasy
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定ディアラヴァの主人公の台詞は
【貴「………。」】と設定します。
ハズビンホテルの主人公の設定は
【You「………。」】と設定します。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【キッチン】
翌日、私はキッチンで皿洗いをしていた。
カルラさんは、「無理しなくて良いのだぞ?」と心配して言ってくれたけど…私は、笑顔で大丈夫と言っておいた。
ただ、暫く1人で考える時間が欲しくて…。
今日は、余りカルラさんとお話し出来ていない…。
昨日の、カルラさんの過去の夢…余りにも酷い光景だった為、途中、夢から覚めてしまった…。
まだ、続きがありそうだったけど、今夜もあの夢の続きが見られるかもしれない…。
貴「………。」
カルラさんも、私と同じ実の父親から虐待を受けていた…。
お母様が、いつも彼の傷を治療してくれたり、彼を支えてくれていたけれど…
何だか、日を追うごとに、身体の具合が悪そうにしていた…。
…魔族なのに、始祖達が次々に消滅していく病気。
そして、カールハインツさんと戦う為、城の外では、戦争の準備…。
もし、コレらの理由で始祖達が消えてしまったのなら…
カルラさんとシン君は、大丈夫なの…?
もし、二人も病気に罹っていたとしたら、私はこれから、どうすれば……。
貴「………。」
カルラ「おい。」
貴「?!は、はい!」
カルラ「何をぼんやりしている?水が溢れているぞ。」
__キュッ。
貴「…すみません…。お片付けは、もう少しで終わりますので待ってて下さい。」
カルラ「……。」
貴「…カルラさん?」
カルラ「アオイ…。何か悩みがあるなら話してみろ。」
貴「…え?」
カルラ「最近、貴様の様子がおかしいぞ。何かあれば遠慮せずに私に言え。一人で抱え込む事は許さん。」
貴「っ……。」
やっぱり、カルラさんに隠し事は出来ない…。
でも、どう話したら良いか…。
カルラ「?…どうなんだ?」
貴「…あ…あの…カルラさんは、今幸せですか…?」
カルラ「?」
貴「…こんなに広いお城の中で、シン君と私が居て、今幸せですか?」
カルラ「…どういう事だ?」
貴「………。」
カルラ「…………昔に比べれば、静かではあるが、こういうのも悪くないと思っているが…何故、そのような事を聞く?」
貴「っ……。」
カルラ「?」
貴「…っ…え…っと……。」
カルラ「……私には、言いにくい話か?」
貴「っ……それは…。」
カルラ「……ならば、落ち着いた時に聞こう。無理にとは言わないが、余り自分だけ重荷を背負うような事はするな…。」
貴「…はい。…ごめんなさい…。」
カルラ「……残りは使い魔に任せる。貴様はもう眠れ…。」
貴「はい…。」
やっぱり、言えない…。
居なくなったカルラさん達のご両親や、居なくなった仲間達の事を…。
昨日の夢…カルラさんの悲しむ顔、これ以上見たくない…。