Ecstasy
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エントラスホールで絵画を見終わった私は、カルラさんに、他の始祖達は何処にいるのか聞きに行こうとしたけれど…
言えないまま、1日が終わった…
もし、始祖達の身に何かあって、生涯を途絶えたとしたら、カルラさんは悲しみ、言いづらいまま答えてくれないと思ったから…
だから私は…神様の試練という【夢】を見て確かめる事にした。
__カチカチ。
夢の始まりなのか、時計が刻む音が聞こえた…。
その、時計の針は反時計回りに回りだす。
___過去に戻っているのかな?
そして、暗闇からやがて光に変わり、私は夢の中で目を覚ました。
そこは、万魔殿のエントラスホールに立っていた。
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【エントラスホール】
……ここは。
……!…誰かいる。
女の人が2人立っているけど、その1人はどことなくカルラさんに似ている。
何か、話しているみたい。
クローネ『…ギースは、やり過ぎるわ。あれでは、カルラが余りにも可哀想…。』
メーネ『ギース様は、教育だと仰っていましたが?』
クローネ『いいえ、違うわ。…あれは、そんな単純なものではない。』
メーネ『…。』
……教育?
…カルラさんが可哀想?
クローネ『ギースは、恐れているの。…息子が怖いのよ。類稀な魔力と知力を兼ね備えた息子が…。』
メーネ『お姉様…。』
ギース?……息子…カルラさんのお父さん?
そして、今喋っているのは、カルラさんのお母さんと妹さん…。
クローネ『私は、あの子を守らなくてはなりません。メーネ、お前も私に協力してちょうだい。』
メーネ『何なりと申しつけ下さい、お姉様。』
……何が起きているの?
…カルラさんは、どこ?
カルラ『父上。』
!…カルラさん!
ギース『カルラ、何の用だ?』
…あの人が、カルラさんのお父さん。
カルラ『少し、お時間を頂戴しても宜しいでしょうか?』
ギース『王の貴重な時間を、またもや不意にさせる気か貴様?』
カルラ『いえ、今度こそは、どうか私の上級魔法をご覧下さい。』
__グォオン!!
__っ?!!
カルラさんの掌から、魔力を発動した。
最初は、小さかった魔法が徐々に大きく美しく。
ギース『こ、これは…!』
__す、凄いっ!!…カルラさんは、本当に__
ギース『止めろ!!』
ドカッ!!
カルラ『ぐぁっ!!』
……え?…な、何で?
ギース『貴様、何のつもりだ!!』
ドカッ!!
カルラ『ぐっ!!』
ギース『そのような上級魔法など、小賢しい。勝手をして、貴様には相応の罰をくれてやる。おい、焼印をくれ!』
?!…焼印って…や、やめて!!
カルラ『ち、父上…。』
お父様は、熱々の焼印を持って…。、
この光景……。
ギース『貴様など、こうしてやる!!』
_ジュゥゥ!!
カルラ『がぁっ!!!!』
っ?!!!!
私じゃないのに、背中が痛い…熱い…。
カルラ『くっ……っ…。』
カルラさん!!
ギース『この者を牢獄へ放り込んでおけ!』
カルラ『父上っ…。何故、何故なのですか…?』
クローネ『?!ギース!…カルラ!!』
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そして、目の前がまた真っ暗に変わった。
__カチカチ。
時計の針が普段通りに回っている。
少しずつ、未来に進んでいるみたいだ。
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【クローネの部屋】
……っ……ここは…誰かの部屋?
カルラ『……。』
!…カルラさん!!
カルラ『っ…』
クローネ『カルラ…カルラ?』
カルラ『…母上。』
……これは夢だ。私の声が聞こえるわけがない。
だから、カルラさんはお母様の名前しか呼ばない。
クローネ『しっかりなさい。さぁ、立って。』
カルラ『はい…。くっ…。』
クローネ『大丈夫ですか?あぁ…このような酷い事を…。』
カルラ『私は、平気です…。』
クローネ『カルラ…。』
カルラさんの気持ちは、あの時の私だ…。
相手に気を使いたくなくて、苦しくても、嘘をついて我慢してきたから…。
恐らく、カルラさんは、私と同じ……
実の父親から、虐待を受けている。
クローネ『さぁ、いらっしゃい。傷を見せて。』
カルラ『……。』
クローネ『強がらないで。放っておいても問題はないでしょうけれど、私自身には痛々しくて見ていられないの。だから、治療をさせてちょうだい。』
カルラ『分かりました。』
カルラさんは、焼印で焼かれた皮膚をお母様に見せた。
焼印だから、私の背中の火傷より酷い…。
クローネ『!!この焼印のアザ、まるで例の病気みたいだわ。』
カルラ『ペスティエ伯爵がお亡くなりになった件、ですか?』
クローネ『えぇ。以来、ペスティエ伯爵の周りの皆さんが次々と、消滅していっているのですよね…。』
…病気?
魔族の人は、病気なんてしないはずだけど…。
カルラ『ご安心ください。これは父上により刻まれたもの。』
クローネ『勿論、分かっていますよ。でも、怖いわね…不死である私達が消滅するだなんて。』
お父様とお母様…そして、他の始祖達が何処にも居ないのは、その病気で消滅したから?
どんな病気なんだろう…カルラさんとシン君は大丈夫なの?
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__カチカチ。
また、暗闇の中で、時計の針が進む…。
次は何を見せる気?
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【カルラの部屋】
___次は、カルラさんの部屋?
クローネ『カルラ。』
カルラ『母上?!御気分が優れないのではなかったのですか?!』
クローネ『大丈夫です。城内を少し歩くからいなら、ゴホッ!…それよりカルラ、私をギースの所へ…。』
カルラ『分かりました。』
お母様、本当に具合が悪そうだな…。さっきの病気とは違うよね…?
私は、二人の後をついて行った。
それにしても、城の外がガヤガヤと騒がしい…窓の外を見てみると、大砲や様々武器が沢山…。
何をしているの?…戦争じゃないよね?
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【大広間】
クローネ『ギース。』
ギース『クローネ、どうしたのだ?横になっていなさい。』
クローネ『いいえ、私は貴方に話があるの。』
ギース『何だ?』
クローネ『戦をカールハインツ様との戦いを今すぐに止めて。』
…カールハインツ様?
やっぱり、あの外の光景は戦争の準備をしていたんだ。
でも、どうして?
ギース『ハッ。馬鹿なことを冗談も程々にしろ。』
クローネ『いいえ、冗談ではありません。私には全て分かっているのです。貴方がこの戦を始めた理由が…。』
ギース『それであれば、我ら始祖の悲願だ…特に』
クローネ『いいえ、そのような建前ではありません。貴方の本音。』
ギース『?!』
クローネ『ギース!正気を取り戻して!貴方は、カールや、この子に嫉妬しているだけなのよ!』
カルラ『?!は、母上?』
あぁ…この光景…。
クローネ『潜在能力を競っても虚しいだけ!ねぇ、そうでしょう?貴方は、貴方のままで良いのに!!』
ギース『黙れ!!』
ドカッ!!
クローネ『っ!!』
カルラ『母上!!』
……やめて…。
ギース『私の妃であっても、そのような愚弄は許さない!私は始祖王なのだ!!私に逆らう者は全て敵だ、例え我が子であろうとな。』
カルラ『?!』
……もう、やめてよ…。
クローネ『!…ギース!お願いだから話を!』
ギース『カルラ、その女を地下に放り込め!!』
カルラ『父上…!』
ギース『貴様も逆らうのか?!』
カルラ『っ!!』
クローネ『ギース!!』
____やめて!!!!!!
__バリン!!!!