Ecstasy
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【お風呂】
食事が終わった後、私は1番風呂に入っていた。
食事と同様、お風呂も余り好きじゃなかった…
約3年前、暑い夏には熱々のお湯に浸からせたり、寒い冬には冷たい水風呂に浸からせたりした…。
更には、悪魔の浄化だと言って『毎日一万回数えてから上がれ』っと言われて数えた事がある。
逆らったら、また痛い事をされるから…。
それが原因で、意識が失うほど逆上せてしまった事が何回かあった…。
お父さんは、助けてくれないまま放置された…。
貴「………。」
久しぶりのお風呂、とても気持ちいい…。
お風呂って、こんなに気持ち良かったっけって思えた…。
__ファッ!!
貴「っ?!!」
_________
_______
父『一万、数えるまで出てくるな。さもないと、仕置きだからな。』
_________
______
貴「?!…っ……うっ…っ…い……1…。」
チクタク…。
貴「10……11……。」
チクタク…
チクタク…
貴「……125……126……。」
チクタク…
チクタク…
チクタク…
貴「…341………342……。」
チクタク…
チクタク…
チクタク…
貴「……5…69……5……n」
シン『おーい!アオイ!!』
貴「ひっ?!!!」
シン『そろそろ、オレもお風呂に入りたいんだけど。』
貴「うっ…っ…。」
?……返事がない。
シン『アオイ?』
__ガラガラガラ。
貴「……っ…。」
シン「Σうわっ?!///ちょ、ちょっとアオイ!せめて、タオルを巻いてから出て来てよって……あ、アンタ、随分火照ってない?」
貴「…っ……あっ…ぁ。」
シン「………ハァ…。ちょっと、こっちにおいで。髪の毛と身体、拭いてあげるよ。」
貴「っ………。」
半分混乱した状態のまま、シン君は私の身体や頭を優しく拭いき乾かしてくれた。
ブゥゥウウンー……カチッ。
貴「…………。」
シン「ほら、だいぶ乾いたよ。少しは、落ち着いた?」
貴「…………。」
シン「部屋に戻る前に、兄さんが"部屋に来い"って言ってたよ。」
貴「…カルラさん……が…?」
シン「うん。アンタの身体の傷を治したいってさ。」
貴「…傷…。」
シン「気付いてると思うけど、アンタの身体中にあった傷跡は、兄さんの魔力で治したんだよ。……おかげで、目立つ場所に傷なんて無いでしょ?」
貴「!」
シン「……兄さんも言ってだけど、もう、ここにはアンタを傷つける奴なんか居ない。今は、難しいかもしれないけど…オレ達を、父親(アイツ)と一緒にしないでよね。」
貴「……ごめん……ありがとう…。」
シン「謝罪も礼もいならいよ。ほら、兄さんが待ってるから行きなよ。」
貴「うん…。」
_________
_______
【カルラの部屋】
__コンコン。
カルラ「アオイか?」
貴『…はい。』
カルラ「ならば、入るが良い。」
ガチャ。
貴「失礼します…。すみません…遅くなりました。」
カルラ「いや、良く温まったか?」
貴「…はい。」
カルラ「…そうか。では背中を見せて私の寝台に上がりうつ伏せになれ。」
貴「…はい。………!」
ベッドの上に上がり、ふと目の前の壁に飾ってある絵画を見つけた。
貴「………あの絵画……まさか…。」
カルラ「あぁ。学園祭とやらに貴様が描いた絵画だ。使い魔に任せ飾らせた、私の視界がよく見える場所にな。」
貴「!」
そうか、あの時…使い魔を呼んで私の作品を持ち帰ったのは、この為に…。
貴「……///。」
カルラ「さぁ、服を脱ぎうつ伏せになれ。」
貴「はい。」
私はパジャマを脱いで背中を露わにし、うつ伏せになった。
貴「……」
カルラ「………薄くなってきてはいるが、やはり、この傷だけは治りが遅いようだ。」
貴「え…?」
カルラ「貴様の手足の傷跡は、私の魔力で完治したが唯一、背中の大火傷は癒える事は出来なかった。……随分な事をされたようだな。」
貴「………。」
そして、カルラさんは魔力を掌に集め、集めた魔力は私の背中に優しく当てていく。
……あったかい魔力が伝わってきて、気持ちいい。
貴「………//。」
カルラ「痛むか?」
貴「…いえ…大丈夫です。」
カルラ「治療以外でも背中は痛まないか?」
貴「…平気です…。」
カルラ「そうか。私の魔力は、あまり長続きは出来ないが、毎晩このように貴様の背中を癒やしてやる。」
貴「……カルラさん…。」
カルラ「?」
貴「…ありがとう…ございます……私……凄く…嬉しい…です………。」
カルラ「アオイ?」
貴「…スゥ………zZ。」
カルラ「…………。」
眠ってしまったか…。
色々あったからな、疲労がまだ残っていたうだ。
私は、諦めない…。
例え、消えにくい傷跡であっても…。
私は、彼女を助けてやる…。
例え、己の命が尽きようとしても__。