Ecstasy
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……………
暗い…
暗くて、何も見えない…
私の周りには、誰もいない…
…独り…
私は長い間、誰もいない暗闇の中で泣き続けている夢を見ていた。
誰かが、私に手を差し伸べてくれる人を待ちながら、ずっと泣いていた。
ずっと…
ずっと……
…でも、今回のは違った。
泣いている私に手を差し伸べてくれる人が現れたのだ。
…優しい目。
…優しい眼差し。
…優しく差し伸べる手。
私は、その"優しさ"に引き寄せられるように手を伸ばした…。
やっと、迎えに来てくれたんだ…。
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___________
【万魔殿(アオイの部屋)】
貴「……ん…。」
目が覚めた時、最初に写り込んだのは大きなシャンデリアだった。
顔だけ動かして見ると、シャンデリアの他に、綺麗な机や椅子…。
白いソファや、白いカーテン。
そして、私が眠っていた大きなベッド。
実家とは全く新しい世界だった。
貴「………。」
それに、起き上がる度に身体の傷の痛みが走るのに、その痛みすら全く感じない。
それどころか、傷すら消えている。
それだけじゃない、服も変わってる、これは…パジャマ?
貴「………だれが…?」
ガチャ。
カルラ「目が覚めたのか。アオイ。」
貴「!……。」
カルラ「随分長い間眠っていたようだが、今日からここが貴様の部屋だ。」
貴「……へ…や…。」
カルラ「そうだ。それにここは【魔界】に建てられた城、万魔殿だ。貴様を追ってくる輩も来ることはない。」
貴「………。」
カルラ「貴様は自由だ、案ずる事はない。」
貴「………。」
ガチャ。
シン「兄さん。アオイが目覚めたの?」
カルラ「あぁ。」
貴「……シン…君…。」
シン「久しぶりだね、アオイ。兄さんの頼みでオレがこの部屋を空けておいたのさ。それにこの部屋は兄さんの部屋の隣部屋だから、何かあったら兄さんに聞くと良いよ。」
貴「……!」
カルラ「そう言う事だ。何かあれば私に言うと良い。」
貴「……ありがとう…。」
カルラ「……。」
アオイの感情は【死】のままだ。以前のように戻ってきてはいないが、引き入れてくれたようだ。
貴「……シン君…。」
シン「?なんだい?」
貴「…シン君も、元気そうで……良かった…。(ニコ)」
シン「!///…ま、まぁね。」
カルラ「…何を赤くなっている?」
シン「う、うんん!なんでもないよ。そ、それより兄さん、アオイを連れて庭を歩いてみると良いよ。オレはお茶の用意をしておくからさ。あ、いや!コーヒーが良いかな?」
貴「……コーヒー…。」
シン「分かった!じゃ、じゃあ。また後でね。」
カルラ「………。アオイ、庭に行くぞ。歩けるか?」
貴「……えっ…と…。」
カルラ「不安なら、私の手を取ると良い。」
貴「…はい…。」