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【翌日】
文化祭が幕を閉じ、学園の生徒達は後片付けや清掃に励んでいた。
文化祭の成績は、コウ君のクラスが圧倒的だった為1位を獲得し、私達のクラスは惜しくも2位を獲得した。
カナト君は最初は泣かれたけど、コウ君がクラスに欠席者が居たらしく…
「お菓子が余ったから、カナト君にあげる♪」って言って彼に渡したおかげで大人しくなり安心した。
そして私達のクラスは、自分達が描いた絵画を持ち帰ることにした。
………でも、私の作品は……。
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【焼却炉付近】
貴「………………。」
………持って帰っても、意味ないもんね…。
カルラ「おい。」
貴「!…カルラさん?どうして、ここに居るのですか?」
カルラ「何処に居ようが私の勝手だ。」
貴「そう、ですよね…すみません…。」
カルラ「それより貴様、その絵画をどうするつもりだ?まさかだとは思うが……捨てる気か?」
貴「……………はい。」
カルラ「何故、そのような事をする?貴様が描いた作品だろう。」
貴「……持って帰っても飾ってくれませんよ…。価値があれば売られるだけで、何も残りませんから。」
カルラ「…残らない…だと…?」
貴「……私には何もない……だから、大切な絵画の為…こうするしかないんです…。」
カルラ「…………。」
まただ、あの時に見た死に目の貴様…。
絵画の少女についての物語も気に掛かる…。
あの少女のモデルは……今まさに、死に目をした、この女…。
……アオイ………一体、何を隠している……。
しかし、今はそれを気にしている場合ではない…。
貴「そういう事ですから、私はこの絵画を置いて教室に戻りますね。まだ、お片付けが残ってますから…。」
カルラ「待て。……貴様、その絵画を私に譲れ。」
貴「……え?……今、何を?」
カルラ「始祖王に2度も言わせる気か?」
貴「い、いいえ!!えーっと……カルラさんが私の絵画を譲ってくれるのですか?」
カルラ「そうだ。ここ暫く、新しい絵画が手に入らなかったから丁度良いと思ってな。」
貴「そうでしたか。それは、有り難き幸せですが……カルラさんに持たせるのも、なんだかちょっと…申し訳ないって言うか……。」
カルラ「それなら、心配は無用だ……。」
貴「??」
するとカルラさんは、パチンと指を鳴らした。
シュワ!
使魔「カルラ様。何かご用でしょうか?」
貴「∑うわっ?!!」
い、いきなり、目の前に礼儀正しい男性が1人現れた。
カルラ「この女が持っている絵画を、万魔殿…主の部屋に飾れ。」
使魔「かしこまりました。では、お嬢様お預かりいたします。」
貴「えっ、あ、は、はい…。」
私は、その男性に絵画を渡した。
使魔「ありがとうございます。では、失礼いたします。」
シュワ!
貴「!!!」
そして、一瞬にして姿を消した。
カルラ「………。」
貴「……あ、あの…今の人は…?」
カルラ「私の使い魔だ。」
貴「そうですか。いきなり現れたので、びっくりしました。」
カ「そうか。」
貴「あ!カルラさん、絵画を譲ってくれて、ありがとうございました。」
カルラ「礼などいらん。…………それと、貴様。」
貴「はい、何でしょう?」
カルラ「今度の休日、予定を空けておけ。」
貴「?…何故ですか?」
カルラ「その日は、美術館に名画が飾られているらしい……貴様も私に付き合え。」
貴「!!」
カルラさんが、私を誘ってる!
貴「は、はい!行きます!カルラさんと一緒に美術館に行きます!!」
カルラ「フッ、ならば…学園前に来い。その日まで楽しみにしておけ。ではな。」
貴「はい!」
いきなり、カルラさんが私に美術館に行こうと誘ってくれた。
…とは言っても……
恋人じゃないのに、どうして私を誘ってくれたのだろう……。
……でも久しぶりに、お外でお出掛けだ!