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夢小説設定
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私は、ユイちゃんと、アヤト君とで文化祭を楽しんだ…。
たこ焼きの他に、唐揚げ、フランクフルト、焼きそばに、お好み焼き等いっぱい食べた…。
食べ物の他に、お化け屋敷に、メイド喫茶店、体育館でライブや劇を観に行った…。
流石はアイドル!コウ君のライブ、本当に凄かったな…!
むしろ、コウ君のクラスが優勝しそうだな…。
そんな、文化祭もようやく終わりを告げ放課後を迎えた…。
ユイ「今日は楽しかったね!」
貴「うん、そうだね!」
アヤト「おい、睫毛」
貴「?…何?」
アヤト「お前はこれから、オレ様達のクラスに戻んだろ?」
貴「うん、勿論だよ。」
アヤト「ふ~ん、まぁ精々、マフラーと仲良く絵画を見物しろよ!じゃあな!」
ユイ「バイバイ!アオイちゃん!」
貴「二人とも、気を付けてね!」
ユイちゃん達と別れた私は、自分のクラスに戻った…。
__________
_____
【教室】
ガラガラ__。
カルラ「!…戻ったか。」
貴「あっ!…カルラさん!いらっしゃい!」
カルラ「貴様等が描いた絵画、どれも個性的な作品で興味深いな。」
貴「それはそれは、ありがとうございます!」
カルラ「コレは、あの女が描いたコスモスか。……フッ、アイツらしい絵柄だな。」
貴「はい!ただ、ちょっとだけ私の手も加えて描いた所もありますが…。」
カルラ「そうか。それで、貴様が描いた絵とは……アレか?」
カルラさんの目線の先は、紛れもなく私が描いた作品だった。
貴「はい!そうです!」
私が描いた絵は…。
古い廃墟の中を風景に、外は紫色で建物を黒く塗られた、不気味であり美しい背景…。
その中心には、白くて儚い感じをした少女が今から外に出ようとしている…。
けど、その少女の足には……鎖が繋がれていた……。
貴「……………。」
カルラ「これが貴様の【心】というものか?実に重みを感じる風景だな。」
貴「はい…。」
カルラ「……………。」
貴「……………。」
カルラ「……何かあったのか?」
貴「え…?」
カルラ「絵画に描かれた少女……あれのモデルは【貴様】だろう。」
貴「!」
カルラ「……………。」
貴「……………。」
少しの沈黙の中、突然アオイは妙な物語を語り出した。
貴「……真っ暗な部屋の中で1人、女の子は手に入れたい夢があった…それは【自由】と【解放】。女の子は夢を得るため探し回り外に出ようと試みた。
…でも、得れなかった…。
女の子の脱出方法はいつも失敗に終わる。何度も何度も、脱出しては戻され、嬲られ続けていた…。
いいえ、戻されたんじゃない……
…【戻ってしまう】のだ…。
何故なら、女の子の足には見えない鎖で繋がれていたからだ…。
そう、【私】は何者かに支配されていたのだ…。」
………__私__?
聞き間違いではない……
今、アオイの口から…女の子から【私】に言い換えた…。
貴「……だから、その女の子は…外に出て逃げるチャンスはあったのに、帰りたくない家(ばしょ)に戻って来てしまうのです……必ず……。」
カルラ「…………。」
貴「…………。」
カルラ「何故、そのような話しを私に聞かせたのだ?」
貴「……さぁ…。ただ、カルラさんは私の心の中を見ようとして、私に絵の風景を提案してくれました…。だから、貴方なら分かってくれそうな気がしたからでしょうか…。」
カルラ「……。」
貴「……フフッ、でも貴方は魔族、しかも始祖の王様…。ヴァンパイアの本性も少しは知識があるんですよ。」
カルラ「どういう意味だ?」
貴「こんな話しをしたって…絵画の女の子は救われません……だって、始祖もヴァンパイアも【相手に同情】なんてしないんでしょう…………。」
カルラ「!」
私は見てしまった、アオイの目を…。
それは、今までの偽りの生の目ではなかった。
その目は紛れもない、あの絵画、少女の目…
光を宿してない、あの目と同様…。
私達魔族に【情】がないと………。
………………………
……………
……【死に目】でそう言った……。