第35話 夢一夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
週明けて月曜日の午後。
待ち合せ場所は、恵比寿ガーデンプレイス。
そこにある‘‘LOVE‘‘のオブジェ(ドラマで見たことがある!)の前で、悟君が来るのを待った。
約束の時間から8分ほど経って、
「何でもう来てるの!?」
悟君がやって来た。
私は憮然として言った。
「何でって、悟君が16時に恵比寿ガーデンプレイスで待ち合わせって言ったんでしょ。それなのに悟君が遅れてくるからじゃない」
「怒ってる?」
「別に。怒るほどの遅刻じゃないし。それよりも、どうしてわざわざ待ち合わせなの?学校から一緒に行けばよかったのに」
「ドラマで観たんだよ。恵比寿ガーデンプレイスで男が雨の中ずぶ濡れになりながら、好きな女を待ち続けるってシーンが。あれを再現したかったんだよ」
「雨降ってないけど」
そんなことより、私の姿見て何にも思わないのかな。
ワンピース似合ってないのかな?
メイクもヘアメイクも頑張ったんだけど。
そんなに代わり映えしない?
内心、少し拗ねていたら。
「・・・・・・」
悟君がニマニマして私を見つめていることに気づいた。
「・・・何よ」
「いやぁ~・・・」
「・・・やっぱり変!?この格好」
不安になってソワソワし始める私に、
「可愛いなぁと思って。僕のカノジョは」
と、悟君は極上の微笑みを向けた。
それを見て、私の頬は赤く火照る。
「んじゃ、早速」
悟君はそんな私の手を取り、指を絡ませて握る。
「行こっか、デート♡」
デートって殊更強調して、私のことからかっているんだ。
わかっているけど、抗えない。
私の顔は茹で蛸のようだ。
悔しくて、せめてもとキュッと強く手を握り返した。
すると、悟君は少し驚いたように私を見返した後、すぐにニッと笑った。
「僕も私服で来たらよかったな〜」
「・・・それじゃあ、洋服買って着替える?」
「いいねぇ。和紗が見立ててくれんの?」
「わ、私のセンスでいいなら・・・っていうか、プレゼントするよ。誕生日だし」
「え。でも、前にケーキくれたじゃん」
「それとこれは別」
「んー・・・」
悟君はしばし考え込んだ後、
「じゃ、お言葉に甘えて」
と言った。
なので、私はパッと顔を輝かせて頷く。
「任せて!お気に入りのお店ってあるの?」
「お気に入りってわけでもないけど、なんとなくいつも同じ店で買ってるなぁ」
「じゃあ、そこのお店に行こう」
と、連れて行かれたのは。
(ディ◯ール・・・!)
まさかの超高級ブランド店!!
ピシッと固まっていたら、悟君がこちらを振り向いた。
「和紗?」
「え、あ、うん」
「どした?」
「いや、何でもない・・・」
「そ?じゃ入ろうぜ」
と手を引かれて、店内に入った。
私は内心ドキドキしながら、
「こ、この青のストライプシャツ素敵・・・」
と服を見立てる。
(バッグやジュエリーは高いかもしれないけど、服は意外と安いのかもしれないし。だって所詮布だし・・・)
と、恐る恐る値札をめくった。
すると、そこには。
(¥250.000!?)
信じがたい数字があり、私の目玉は飛び出そうになる。
(ウソでしょ?これって税込!?っていうか、0が二つほど多くない・・・?)
と愕然としていたら、
「和紗?」
と、悟君が小首を傾げて私の顔を覗き込む。
(ひょっとしてからかわれてる?)
と若干イラッとしながらも、私は潔く打ち明けることにした。
「あのね、悟君」
「うん?」
「とても素敵なお洋服だけど、私には手が出せないお値段だから、申し訳ないけれど、これはプレゼント出来ない」
「それは構わないけど。そんなに高いの?」
「うん。きっとそこらのOLの1ヶ月のお給料より高い」
「えっ!そうなの!?」
「・・・・・・」
この時、私は再確認した。
(悟君は正真正銘本物のお坊ちゃんだ・・・!)
「そうなのって、値段見てわからない?」
「値段見ずに親のカードで支払ってるし」
「・・・・・・」
「それにしても、シャツ1枚より安い給料って。それで生活出来んの?」
(しかも、バカボン・・・)
待ち合せ場所は、恵比寿ガーデンプレイス。
そこにある‘‘LOVE‘‘のオブジェ(ドラマで見たことがある!)の前で、悟君が来るのを待った。
約束の時間から8分ほど経って、
「何でもう来てるの!?」
悟君がやって来た。
私は憮然として言った。
「何でって、悟君が16時に恵比寿ガーデンプレイスで待ち合わせって言ったんでしょ。それなのに悟君が遅れてくるからじゃない」
「怒ってる?」
「別に。怒るほどの遅刻じゃないし。それよりも、どうしてわざわざ待ち合わせなの?学校から一緒に行けばよかったのに」
「ドラマで観たんだよ。恵比寿ガーデンプレイスで男が雨の中ずぶ濡れになりながら、好きな女を待ち続けるってシーンが。あれを再現したかったんだよ」
「雨降ってないけど」
そんなことより、私の姿見て何にも思わないのかな。
ワンピース似合ってないのかな?
メイクもヘアメイクも頑張ったんだけど。
そんなに代わり映えしない?
内心、少し拗ねていたら。
「・・・・・・」
悟君がニマニマして私を見つめていることに気づいた。
「・・・何よ」
「いやぁ~・・・」
「・・・やっぱり変!?この格好」
不安になってソワソワし始める私に、
「可愛いなぁと思って。僕のカノジョは」
と、悟君は極上の微笑みを向けた。
それを見て、私の頬は赤く火照る。
「んじゃ、早速」
悟君はそんな私の手を取り、指を絡ませて握る。
「行こっか、デート♡」
デートって殊更強調して、私のことからかっているんだ。
わかっているけど、抗えない。
私の顔は茹で蛸のようだ。
悔しくて、せめてもとキュッと強く手を握り返した。
すると、悟君は少し驚いたように私を見返した後、すぐにニッと笑った。
「僕も私服で来たらよかったな〜」
「・・・それじゃあ、洋服買って着替える?」
「いいねぇ。和紗が見立ててくれんの?」
「わ、私のセンスでいいなら・・・っていうか、プレゼントするよ。誕生日だし」
「え。でも、前にケーキくれたじゃん」
「それとこれは別」
「んー・・・」
悟君はしばし考え込んだ後、
「じゃ、お言葉に甘えて」
と言った。
なので、私はパッと顔を輝かせて頷く。
「任せて!お気に入りのお店ってあるの?」
「お気に入りってわけでもないけど、なんとなくいつも同じ店で買ってるなぁ」
「じゃあ、そこのお店に行こう」
と、連れて行かれたのは。
(ディ◯ール・・・!)
まさかの超高級ブランド店!!
ピシッと固まっていたら、悟君がこちらを振り向いた。
「和紗?」
「え、あ、うん」
「どした?」
「いや、何でもない・・・」
「そ?じゃ入ろうぜ」
と手を引かれて、店内に入った。
私は内心ドキドキしながら、
「こ、この青のストライプシャツ素敵・・・」
と服を見立てる。
(バッグやジュエリーは高いかもしれないけど、服は意外と安いのかもしれないし。だって所詮布だし・・・)
と、恐る恐る値札をめくった。
すると、そこには。
(¥250.000!?)
信じがたい数字があり、私の目玉は飛び出そうになる。
(ウソでしょ?これって税込!?っていうか、0が二つほど多くない・・・?)
と愕然としていたら、
「和紗?」
と、悟君が小首を傾げて私の顔を覗き込む。
(ひょっとしてからかわれてる?)
と若干イラッとしながらも、私は潔く打ち明けることにした。
「あのね、悟君」
「うん?」
「とても素敵なお洋服だけど、私には手が出せないお値段だから、申し訳ないけれど、これはプレゼント出来ない」
「それは構わないけど。そんなに高いの?」
「うん。きっとそこらのOLの1ヶ月のお給料より高い」
「えっ!そうなの!?」
「・・・・・・」
この時、私は再確認した。
(悟君は正真正銘本物のお坊ちゃんだ・・・!)
「そうなのって、値段見てわからない?」
「値段見ずに親のカードで支払ってるし」
「・・・・・・」
「それにしても、シャツ1枚より安い給料って。それで生活出来んの?」
(しかも、バカボン・・・)