第35話 夢一夜
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翌日。悟君は『爆誕祭』のため実家に帰って行った。
実際のところは、五条家次期当主として、誕生日に執りなさなければ儀式が諸々あるのだそうだ。
なので、その週末は高専には戻らず、次会えるのは週明けということになる。
週明け月曜日の放課後、デートの約束をした。
(デート・・・)
そう思うと、ソワソワと落ち着かない気分になる。
ふと窓ガラスに映った自分を見て、髪の毛をいじったりしてみる。
(髪の毛、綺麗に整えた方がいいかな?あと、服どんなの着ていけばいいかな?)
とそんなことを考えていたら、居ても立っても居られなくなって、街へ出掛けることにした。
まずは美容院に行って髪を整えて、次にデート当日に着て行く洋服を探しにアパレルショップを見て回った。
(このワンピースがいいな。あ、でもこれ似合う靴と鞄がない・・・。っていうか、スッピンはまずい?コスメも買うべき?あぁ〜っ!お金が全然足りない〜っ!)
とショーウィンドウの前で頭を抱えていると、
「和紗〜っ」
「きゃあっ」
いきなり抱きつかれて悲鳴を上げた。
「そんなにビックリしなくてもいいじゃないのよ」
と、その人は歌姫さんだった。
その隣には、冥さんもいる。
「歌姫さん、冥さん!」
「奇遇だね、こんなところで会うなんて」
と冥さん。
「店先で頭抱えて。何を思い悩んでいるのかな?」
「あ、どっちのコーデの服がいいか悩んでる?」
と歌姫さんは、ショーウィンドウに並んだ二体のマネキンを見比べる。
すると、ふと気づいたように言った。
「どっちもずいぶん華やかね。普段着じゃないわよね、コレ」
「えっと、その・・・」
「ひょっとしてデート用かい?」
冥さんにズバリ指摘されて、私はギクリとなる。
すると、歌姫さんは格好の話題を得たとばかりに目を輝かせる。
「デート!?私達の可愛い後輩とデート出来る果報者ってどこのどいつよーっ?」
「いや、その、あの・・・」
「五条君だよね」
しどろもどろになる私を差し置いて、冥さんはアッサリと暴露した。
「「えっ!?」」
私だけでなく、歌姫さんまで驚愕して目を剥く。
「五条・・・?ウソでしょ・・・。どうしてよ、和紗・・・」
「あの、歌姫さん。それには紆余曲折が・・・っていうか、冥さんどうしてそれを!?」
「硝子から聞いたんだよ。君達が付き合うようになったって」
「え」
確かに、硝子には悟君とのことは話したけれども。
(内緒にしてって言ったのに!)
怒りと恥ずかしさでワナワナ震えていると、
「目を覚まして、和紗ーっ。アイツはホントにバカなのよーっ!あの五条 に和紗は勿体無いわ!」
と歌姫さんが私の両肩を掴んで揺さぶる。
「う、歌姫さん、痛い・・・」
と私が辟易していると、
「見苦しいよ、歌姫」
冥さんが歌姫さんを諌める。
「和紗が誰と付き合うかは、私達が立ち入れることじゃない」
「でも、あの五条ですよ〜?」
「フフッ。どうなるか見ものじゃないか」
「・・・冥さん、ひょっとして面白がってます?」
「ま、とにかく」
冥さんは言った。
何がともかくなんだろう。絶対面白がってるな。
「そういうことなら、私達が力になってあげようじゃないか」
すると歌姫さんも打って変わって、
「・・・そうね。恋愛って惚れさせた方が勝ちって言うものね。よーし!和紗を更にめちゃくちゃ可愛くして、五条をメロメロにさせて骨抜きにして、その上私を先輩として敬うようにさせてやるわ!」
とやる気になっている。
めちゃくちゃ私情も入ってる。
(でも、経験豊富そうな先輩二人にアドバイスしてもらえたら心強い!)
私は歌姫さんと冥さんに、協力をお願いすることにした。
「よろしくお願いします!」
実際のところは、五条家次期当主として、誕生日に執りなさなければ儀式が諸々あるのだそうだ。
なので、その週末は高専には戻らず、次会えるのは週明けということになる。
週明け月曜日の放課後、デートの約束をした。
(デート・・・)
そう思うと、ソワソワと落ち着かない気分になる。
ふと窓ガラスに映った自分を見て、髪の毛をいじったりしてみる。
(髪の毛、綺麗に整えた方がいいかな?あと、服どんなの着ていけばいいかな?)
とそんなことを考えていたら、居ても立っても居られなくなって、街へ出掛けることにした。
まずは美容院に行って髪を整えて、次にデート当日に着て行く洋服を探しにアパレルショップを見て回った。
(このワンピースがいいな。あ、でもこれ似合う靴と鞄がない・・・。っていうか、スッピンはまずい?コスメも買うべき?あぁ〜っ!お金が全然足りない〜っ!)
とショーウィンドウの前で頭を抱えていると、
「和紗〜っ」
「きゃあっ」
いきなり抱きつかれて悲鳴を上げた。
「そんなにビックリしなくてもいいじゃないのよ」
と、その人は歌姫さんだった。
その隣には、冥さんもいる。
「歌姫さん、冥さん!」
「奇遇だね、こんなところで会うなんて」
と冥さん。
「店先で頭抱えて。何を思い悩んでいるのかな?」
「あ、どっちのコーデの服がいいか悩んでる?」
と歌姫さんは、ショーウィンドウに並んだ二体のマネキンを見比べる。
すると、ふと気づいたように言った。
「どっちもずいぶん華やかね。普段着じゃないわよね、コレ」
「えっと、その・・・」
「ひょっとしてデート用かい?」
冥さんにズバリ指摘されて、私はギクリとなる。
すると、歌姫さんは格好の話題を得たとばかりに目を輝かせる。
「デート!?私達の可愛い後輩とデート出来る果報者ってどこのどいつよーっ?」
「いや、その、あの・・・」
「五条君だよね」
しどろもどろになる私を差し置いて、冥さんはアッサリと暴露した。
「「えっ!?」」
私だけでなく、歌姫さんまで驚愕して目を剥く。
「五条・・・?ウソでしょ・・・。どうしてよ、和紗・・・」
「あの、歌姫さん。それには紆余曲折が・・・っていうか、冥さんどうしてそれを!?」
「硝子から聞いたんだよ。君達が付き合うようになったって」
「え」
確かに、硝子には悟君とのことは話したけれども。
(内緒にしてって言ったのに!)
怒りと恥ずかしさでワナワナ震えていると、
「目を覚まして、和紗ーっ。アイツはホントにバカなのよーっ!あの
と歌姫さんが私の両肩を掴んで揺さぶる。
「う、歌姫さん、痛い・・・」
と私が辟易していると、
「見苦しいよ、歌姫」
冥さんが歌姫さんを諌める。
「和紗が誰と付き合うかは、私達が立ち入れることじゃない」
「でも、あの五条ですよ〜?」
「フフッ。どうなるか見ものじゃないか」
「・・・冥さん、ひょっとして面白がってます?」
「ま、とにかく」
冥さんは言った。
何がともかくなんだろう。絶対面白がってるな。
「そういうことなら、私達が力になってあげようじゃないか」
すると歌姫さんも打って変わって、
「・・・そうね。恋愛って惚れさせた方が勝ちって言うものね。よーし!和紗を更にめちゃくちゃ可愛くして、五条をメロメロにさせて骨抜きにして、その上私を先輩として敬うようにさせてやるわ!」
とやる気になっている。
めちゃくちゃ私情も入ってる。
(でも、経験豊富そうな先輩二人にアドバイスしてもらえたら心強い!)
私は歌姫さんと冥さんに、協力をお願いすることにした。
「よろしくお願いします!」