第31話 懐玉ー壱ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いざ実際に海に来てみると逆に冷静になって、改めて露出度が高いことに気づいて恥ずかしくなったのだ。
(人にはこんなの薦めておいて、黒井さんってば自分はちゃっかりスーツタイプの水着だし・・・)
そんなことを考えてジッと座り込んでいたら、
「和紗?」
夏油さんが声をかけてきた。
「大丈夫?気分悪い?」
「あ、ううん。大丈夫!日焼けしたくなくて・・・」
「そんなの気にしなくても。せっかくの沖縄の海なのに」
「うん、後でちょっとだけ入る~。それまで荷物番してるね」
そう誤魔化した後、海ではしゃぐ五条さんと理子ちゃんに視線を向けた。
「ブハハハハハ!!ナマコ!!ナマコ!!」
「キモッ!キモなのじゃー!!」
二人はナマコを見てはしゃいでいる。
まるで、兄妹のようだ。
(いや、同じノリの友達?)
私はクスッと小さく笑った。
そんな二人の姿を見ているうちに、ウトウトしてきた。
そして、私はいつの間にかうたた寝してしまっていた。
「・・・おい」
と軽く肩を揺さぶられて、私は目を覚ます。
そして、ハッとして慌てて身体を起こした。
見てみると、隣に五条さんが座っていた。
「こんなとこでよく寝てられるな」
「私・・・いつの間に・・・。えっと、今何時・・・?」
「15時」
「15時?15時・・・って!!」
15時というと、沖縄を発つ予定にしてた時間だ。
「ひ、飛行機!間に合わないよ!」
「だーいじょうぶだよ。明日の朝に帰ることにしたんだよ」
「え?」
「せっかくの沖縄だしな。それにここの方が呪詛人 が少なくて安全だしなー」
「じゅそんちゅって・・・」
「せっかくなんだからオマエも海入れよ」
「えっ」
「水着買って着てんだろ?」
その水着に問題があって、海に入りたくないのですが!!
「い、いいのっ。私はいいの!」
「あー?」
「まだ遊ぶ時間あるんでしょ。私に構わず遊びなよ」
と促しつつ五条さんをあしらう。
そうして五条さんは再び海に入ったかと思ったら、すぐに上がって来てすぐにまたこちらへ戻ってきた。
「どうしたの?」
と言う私の問いかけには答えず、
「・・・・・・」
無言でツツーッと私の背後に回り込んだと思ったら、
「!?」
いきなりラッシュガードの中に首元から手を入れてすぐ引き抜いた。
「な、何?」
「んー、別にー?」
「別にって、今何か入れた・・・」
そう言った瞬間、背中をヌルッと何かが這う感触がして、
「きゃあぁっ!?」
私は飛び跳ねるように立ち上がった。
「何何何何!?」
怯える私を見て、五条さんはせせら笑って言った。
「ナマコ。スッゲー巨大なヤツがいたからさ~」
「ナマッ!?」
私は絶句しながら、慌ててラッシュガードの中に手を突っ込んで背中を探った。
だけど、汗でラッシュガードが肌に張り付いて上手く探れない。
なので、私はラッシュガードを脱ぎ捨てた。
「と、取って!早く取ってよーっ!」
と五条さんに背中を向けて言うけれど、
「あれ?」
五条さんがとぼけた声を出した。
「ナマコ、いないけど」
「いないって、そんなワケ・・・っ」
言葉の途中で、私は再び絶句した。
ヌルッとした感触は、お尻の辺りに伝わって来る。
なので、
「いやあーーーっ!」
私は腰に巻き付けたタオルも剝ぎ取って投げ捨てた。
「やだやだやだ!気持ち悪い!!」
と足をジタバタさせたところで、ポトンッと足元にヒトデが落ちた。
「ヒトデ・・・」
ナマコじゃなかった。
ホッとしたところで、
「!!」
すぐにまた私はハッとした。
自分があられもないビキニ姿で佇んでいることに気づいたのだ。
夏油さん達は、突然騒いで暴れ出した私を唖然とした様子で見ている。
そして、私の目の前の五条さんはと言うと、ゲラゲラ笑うかと思いきや、自分で仕掛けたイタズラなのに目を丸めてキョトンとしている。
「・・・あ」
途端に羞恥心が襲い掛かって来て、私は真っ赤になりながら投げ捨てたタオルを拾い身体にあてがった。
「悪ぃ悪ぃ」
おどけた様子で、五条さんは言った。
「そんなに嫌がるとは思わなかったわ。ナマコ嫌い?食うと美味いぜ~?」
「・・・馬鹿っ!!」
私は浜辺の砂を掴んで、それを五条さんに投げつけた。
だけど、砂は無下限のバリアに阻まれて空に舞い上がるだけだった。
そして、海の方へ駆け出しそのまま飛び込んだ。
(人にはこんなの薦めておいて、黒井さんってば自分はちゃっかりスーツタイプの水着だし・・・)
そんなことを考えてジッと座り込んでいたら、
「和紗?」
夏油さんが声をかけてきた。
「大丈夫?気分悪い?」
「あ、ううん。大丈夫!日焼けしたくなくて・・・」
「そんなの気にしなくても。せっかくの沖縄の海なのに」
「うん、後でちょっとだけ入る~。それまで荷物番してるね」
そう誤魔化した後、海ではしゃぐ五条さんと理子ちゃんに視線を向けた。
「ブハハハハハ!!ナマコ!!ナマコ!!」
「キモッ!キモなのじゃー!!」
二人はナマコを見てはしゃいでいる。
まるで、兄妹のようだ。
(いや、同じノリの友達?)
私はクスッと小さく笑った。
そんな二人の姿を見ているうちに、ウトウトしてきた。
そして、私はいつの間にかうたた寝してしまっていた。
「・・・おい」
と軽く肩を揺さぶられて、私は目を覚ます。
そして、ハッとして慌てて身体を起こした。
見てみると、隣に五条さんが座っていた。
「こんなとこでよく寝てられるな」
「私・・・いつの間に・・・。えっと、今何時・・・?」
「15時」
「15時?15時・・・って!!」
15時というと、沖縄を発つ予定にしてた時間だ。
「ひ、飛行機!間に合わないよ!」
「だーいじょうぶだよ。明日の朝に帰ることにしたんだよ」
「え?」
「せっかくの沖縄だしな。それにここの方が
「じゅそんちゅって・・・」
「せっかくなんだからオマエも海入れよ」
「えっ」
「水着買って着てんだろ?」
その水着に問題があって、海に入りたくないのですが!!
「い、いいのっ。私はいいの!」
「あー?」
「まだ遊ぶ時間あるんでしょ。私に構わず遊びなよ」
と促しつつ五条さんをあしらう。
そうして五条さんは再び海に入ったかと思ったら、すぐに上がって来てすぐにまたこちらへ戻ってきた。
「どうしたの?」
と言う私の問いかけには答えず、
「・・・・・・」
無言でツツーッと私の背後に回り込んだと思ったら、
「!?」
いきなりラッシュガードの中に首元から手を入れてすぐ引き抜いた。
「な、何?」
「んー、別にー?」
「別にって、今何か入れた・・・」
そう言った瞬間、背中をヌルッと何かが這う感触がして、
「きゃあぁっ!?」
私は飛び跳ねるように立ち上がった。
「何何何何!?」
怯える私を見て、五条さんはせせら笑って言った。
「ナマコ。スッゲー巨大なヤツがいたからさ~」
「ナマッ!?」
私は絶句しながら、慌ててラッシュガードの中に手を突っ込んで背中を探った。
だけど、汗でラッシュガードが肌に張り付いて上手く探れない。
なので、私はラッシュガードを脱ぎ捨てた。
「と、取って!早く取ってよーっ!」
と五条さんに背中を向けて言うけれど、
「あれ?」
五条さんがとぼけた声を出した。
「ナマコ、いないけど」
「いないって、そんなワケ・・・っ」
言葉の途中で、私は再び絶句した。
ヌルッとした感触は、お尻の辺りに伝わって来る。
なので、
「いやあーーーっ!」
私は腰に巻き付けたタオルも剝ぎ取って投げ捨てた。
「やだやだやだ!気持ち悪い!!」
と足をジタバタさせたところで、ポトンッと足元にヒトデが落ちた。
「ヒトデ・・・」
ナマコじゃなかった。
ホッとしたところで、
「!!」
すぐにまた私はハッとした。
自分があられもないビキニ姿で佇んでいることに気づいたのだ。
夏油さん達は、突然騒いで暴れ出した私を唖然とした様子で見ている。
そして、私の目の前の五条さんはと言うと、ゲラゲラ笑うかと思いきや、自分で仕掛けたイタズラなのに目を丸めてキョトンとしている。
「・・・あ」
途端に羞恥心が襲い掛かって来て、私は真っ赤になりながら投げ捨てたタオルを拾い身体にあてがった。
「悪ぃ悪ぃ」
おどけた様子で、五条さんは言った。
「そんなに嫌がるとは思わなかったわ。ナマコ嫌い?食うと美味いぜ~?」
「・・・馬鹿っ!!」
私は浜辺の砂を掴んで、それを五条さんに投げつけた。
だけど、砂は無下限のバリアに阻まれて空に舞い上がるだけだった。
そして、海の方へ駆け出しそのまま飛び込んだ。