第28話 問題児二人
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「それに、この任務は」
夏油さんは言った。
「万城目によって、知らぬうちにプロパガンダをすり込まされた術師を救済する事でもあるんだよ」
その言葉に、私は感心して聞き入っていたのだけれど、
「救済、ね」
五条さんは無関心そうに呟いていた。
「ま、何にせよ、さっさと終わらせてU SJ行こーぜ」
「あぁ、そうだね」
と、二人は席を立った。
それにつられて、私も慌てて立ち上がる。
「おい」
五条さんが私に言った。
「しくんなよ」
「・・・うん」
と頷いたものの、私は既にプレッシャーでガチガチになっている。
それなのに、この二人ときたら。
「「U☆S☆J!U☆S☆J!」」
と、すっかりU SJへ行く気になっている。
(人の気も知らないで!)
それから私は制服から私服に着替えて、一人で大阪分校へ向かった。
「よーうこそ!我が呪術高専大阪分校へ!」
大阪分校に到着すると、学長室に通され、いきなり疑惑の人物である万城目と対面することになった。
「私はこの大阪分校の学長の万城目だ。君を歓迎するよ」
スキンヘッドに恰幅の良い体格。
コワモテで、学長というよりはマフィアのボスみたいだ(コワモテは夜蛾さんもだけど)。
向かい合うだけで威圧感を感じる。
だけど、これでビクビクしていては調査なんて出来ない。
私はピンと背筋を伸ばして、
「鶴來和紗です。この度は入学を認めていただきありがとうございます」
と、ハキハキと挨拶した。
「あー、よいよい。そんなにかしこまらなくてもよい」
と万城目は席から立ち上がり、私の側に歩み寄る。そして、私の肩に手を置いて、
「我らはこれからは家族となるのだ。もっとざっくばらんでよい」
とそのまま私の両肩をモミモミと揉んだ。
「〜〜〜っ!」
私の背筋にゾゾっと悪寒が走る。
「君の面倒は、私の秘書が見てくれる」
と万城目は手を離して、
「おーい、菅田君」
と秘書の名前を呼んだ。
すると隣の部屋のドアが開き、
「お呼びでしょうか、万城目学長」
と、前髪を立ち上げたロングヘアの女性が現れた。
そして、万城目は彼女に命じる。
「今日転入してきた鶴來和紗君だ。彼女に制服と、あと校内を案内してやってくれ」
「わかりました」
と彼女は頷くと、クルっと私の方を見て、
「はじめまして、菅田真奈美です」
と、艶っぽい声で言った。
しかしすぐさませっかちな様子で、
「さ、まずは制服に着替えましょう。更衣室に案内しますわ」
とサッサと歩き出す。
私は慌てて着いて行く。
そして更衣室に着くと、制服を渡された。
大阪分校の制服は、東京校のそれと同じ青みがかった黒色の制服だった。
非公認の学校なのに、制服は本物と見分けがつかないほどだ。
カスタマイズはしておらず、立襟の学ランにひざ丈のプリーツスカートとごくオーソドックスなものだった。
「着替えたら外へ来てください」
と、菅田さんは更衣室を出ていった。
(制服を着替えてまた制服を着るなんて変な気分)
と思いながら制服に袖を通す。
そして、さっきまで来ていた私服のスカートのポケットからテントウムシ型の小さな呪霊を取り出し、それをバッジのように立襟の内側に着けた。
このテントウムシの呪霊は、潜入前に夏油さんが持たせてくれたものだ。
このテントウムシ型呪霊で、私の居場所を感知し、また私に危険が及んだ際も感知出来るのだという。
(よし・・・)
着替え終えて、私は更衣室を出た。
すると菅田さんが待ちわびていたように、
「さ、教室に行きましょう」
と言うやいなや、さっさと歩き出した。
慌てて着いて行き、辿り着いたのは教室だった。
夏油さんは言った。
「万城目によって、知らぬうちにプロパガンダをすり込まされた術師を救済する事でもあるんだよ」
その言葉に、私は感心して聞き入っていたのだけれど、
「救済、ね」
五条さんは無関心そうに呟いていた。
「ま、何にせよ、さっさと終わらせてU SJ行こーぜ」
「あぁ、そうだね」
と、二人は席を立った。
それにつられて、私も慌てて立ち上がる。
「おい」
五条さんが私に言った。
「しくんなよ」
「・・・うん」
と頷いたものの、私は既にプレッシャーでガチガチになっている。
それなのに、この二人ときたら。
「「U☆S☆J!U☆S☆J!」」
と、すっかりU SJへ行く気になっている。
(人の気も知らないで!)
それから私は制服から私服に着替えて、一人で大阪分校へ向かった。
「よーうこそ!我が呪術高専大阪分校へ!」
大阪分校に到着すると、学長室に通され、いきなり疑惑の人物である万城目と対面することになった。
「私はこの大阪分校の学長の万城目だ。君を歓迎するよ」
スキンヘッドに恰幅の良い体格。
コワモテで、学長というよりはマフィアのボスみたいだ(コワモテは夜蛾さんもだけど)。
向かい合うだけで威圧感を感じる。
だけど、これでビクビクしていては調査なんて出来ない。
私はピンと背筋を伸ばして、
「鶴來和紗です。この度は入学を認めていただきありがとうございます」
と、ハキハキと挨拶した。
「あー、よいよい。そんなにかしこまらなくてもよい」
と万城目は席から立ち上がり、私の側に歩み寄る。そして、私の肩に手を置いて、
「我らはこれからは家族となるのだ。もっとざっくばらんでよい」
とそのまま私の両肩をモミモミと揉んだ。
「〜〜〜っ!」
私の背筋にゾゾっと悪寒が走る。
「君の面倒は、私の秘書が見てくれる」
と万城目は手を離して、
「おーい、菅田君」
と秘書の名前を呼んだ。
すると隣の部屋のドアが開き、
「お呼びでしょうか、万城目学長」
と、前髪を立ち上げたロングヘアの女性が現れた。
そして、万城目は彼女に命じる。
「今日転入してきた鶴來和紗君だ。彼女に制服と、あと校内を案内してやってくれ」
「わかりました」
と彼女は頷くと、クルっと私の方を見て、
「はじめまして、菅田真奈美です」
と、艶っぽい声で言った。
しかしすぐさませっかちな様子で、
「さ、まずは制服に着替えましょう。更衣室に案内しますわ」
とサッサと歩き出す。
私は慌てて着いて行く。
そして更衣室に着くと、制服を渡された。
大阪分校の制服は、東京校のそれと同じ青みがかった黒色の制服だった。
非公認の学校なのに、制服は本物と見分けがつかないほどだ。
カスタマイズはしておらず、立襟の学ランにひざ丈のプリーツスカートとごくオーソドックスなものだった。
「着替えたら外へ来てください」
と、菅田さんは更衣室を出ていった。
(制服を着替えてまた制服を着るなんて変な気分)
と思いながら制服に袖を通す。
そして、さっきまで来ていた私服のスカートのポケットからテントウムシ型の小さな呪霊を取り出し、それをバッジのように立襟の内側に着けた。
このテントウムシの呪霊は、潜入前に夏油さんが持たせてくれたものだ。
このテントウムシ型呪霊で、私の居場所を感知し、また私に危険が及んだ際も感知出来るのだという。
(よし・・・)
着替え終えて、私は更衣室を出た。
すると菅田さんが待ちわびていたように、
「さ、教室に行きましょう」
と言うやいなや、さっさと歩き出した。
慌てて着いて行き、辿り着いたのは教室だった。