第25話 渋谷事変ー壱ー
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「うっ・・・!」
勢いあまって、私は地面に倒れ込む。
すぐに身体を起こして身構えるけれど、頭の中は混乱していた。
(どうして!?『退魔の力』は対呪霊に特化しているのに・・・)
そして、再びカボチャの呪霊と対峙する。
「・・・・・・」
よくよく見てみると、このカボチャの呪霊は頭部だけが奇形なだけで、体つきは成人男性のそれだ。
(・・・まさか・・・)
呪霊じゃない?
そんな考えが浮かんで、怯んだ時だった。
『お、おぉおおぁかしぃい、ちょおぉだぁい!!』
カボチャ頭が猛然と襲い掛かってきた。
その時、私が肩にかけていた鞄の中がモゾモゾと動いた次の瞬間。
「テンジョーテンゲ!ユイガドクソン!」
サトルが飛び出してきて、カボチャ頭にドロップキックを食らわせた。
カボチャ頭はバランスを崩し、その大きな頭を支えきれずに後ろに倒れ込む。
「サトル、行こう!」
その隙に、私とサトルはその場を逃げ出し、そのまま高速道路へ駆けあがって行った。
【同日 PM11:00】
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
まるで廃線になったかのような、全く車の走っていない高速道路を私とサトルは走り続けた。
(どこにいるんだろう、方向、こっちで合ってるのかな?)
だんだん不安になってきて、走る足を少しゆっくりとした時だった。
「ん?」
サトルが、ビシッと道の先を腕で指し示した。
その方向を見てみると、キモ可愛いぬいぐるみ・・・いや、呪骸が3体待ち受けていた。
サトルは嬉々として、そちらに向かってピョンピョン跳ねて近づいていく。
そして、再会を喜び合うように4体はヒシっと抱き合った。
「もしかして迎えに来てくれたの?」
と尋ねると、そのうちの一体が「そうだ」と言わんばかりに頷いた。そして、「ついてこい」とチョイチョイと手招きする。
「・・・・・・」
ほんのちょっとだけどホッコリした気分になって、私はその呪骸の後に続いた。
サトル達呪骸は仲良しで、4体手を繋いで横並びになって歩いている。
「ふふっ。可愛い」
ずっと緊迫していた雰囲気が、すこしだけ和やかになる。
しかし、その雰囲気も長くは続かなかった。
ドオォン!!
大きな爆発音が響き、遠方のビルから黒煙が立ち上るのが見えた。
「なっ・・・」
驚いてその方向を見ていたら、今度は別のビルの窓ガラスが次々と割れて建物自体もへしゃげて崩れ始めた。
「一体・・・何が・・・」
呆然としてその光景を眺めていたら、
「!!」
上空から、燃え盛る巨大な隕石のようなものが落ちてこようとするのが見えた。
そのまま隕石はビル群に追突し、その衝撃とその際に発生した爆風が、こちらにまで達しようとしていた。
「・・・・・・っ」
目を閉じて衝撃に備える。
そうして衝撃と爆風をやり過ごした後、薄っすらと目を開けた時だった。
「ふふふっ♡派手にやってるわねーっ」
ふいに隣で鈴の鳴るような高い声が聞こえて、私は身を仰け反った。
私の隣にいるのは、
「奇子・・・!」
そう、奇子がいた。
奇子は私と顔を見合わせると、
「トリック・オア・トリート!」
と、無邪気な笑顔を浮かべながら明るい声でそう言った。
よくよく見てみると、奇子はその頭に黒い三角帽子を被っていて、その手には魔法の杖のようなステッキを手にしている。
どうやら魔女の仮装をしているらしい。
しかしその服装は、質素で慎みやかな魔女のイメージとは正反対で、胸元は零れ落ちそうなほど大きく開いており、スカートの丈もパンツ(見せパン?)が見えてしまうほど短くチュチュのレースがヒラヒラとしている。
「・・・・・・」
思わず唖然として見入っていたら、
「どう?セクシーキューティな魔女っ子のコスプレ!似合う?」
と、奇子はスカートを翻しながら、私の前で回って見せた。
勢いあまって、私は地面に倒れ込む。
すぐに身体を起こして身構えるけれど、頭の中は混乱していた。
(どうして!?『退魔の力』は対呪霊に特化しているのに・・・)
そして、再びカボチャの呪霊と対峙する。
「・・・・・・」
よくよく見てみると、このカボチャの呪霊は頭部だけが奇形なだけで、体つきは成人男性のそれだ。
(・・・まさか・・・)
呪霊じゃない?
そんな考えが浮かんで、怯んだ時だった。
『お、おぉおおぁかしぃい、ちょおぉだぁい!!』
カボチャ頭が猛然と襲い掛かってきた。
その時、私が肩にかけていた鞄の中がモゾモゾと動いた次の瞬間。
「テンジョーテンゲ!ユイガドクソン!」
サトルが飛び出してきて、カボチャ頭にドロップキックを食らわせた。
カボチャ頭はバランスを崩し、その大きな頭を支えきれずに後ろに倒れ込む。
「サトル、行こう!」
その隙に、私とサトルはその場を逃げ出し、そのまま高速道路へ駆けあがって行った。
【同日 PM11:00】
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
まるで廃線になったかのような、全く車の走っていない高速道路を私とサトルは走り続けた。
(どこにいるんだろう、方向、こっちで合ってるのかな?)
だんだん不安になってきて、走る足を少しゆっくりとした時だった。
「ん?」
サトルが、ビシッと道の先を腕で指し示した。
その方向を見てみると、キモ可愛いぬいぐるみ・・・いや、呪骸が3体待ち受けていた。
サトルは嬉々として、そちらに向かってピョンピョン跳ねて近づいていく。
そして、再会を喜び合うように4体はヒシっと抱き合った。
「もしかして迎えに来てくれたの?」
と尋ねると、そのうちの一体が「そうだ」と言わんばかりに頷いた。そして、「ついてこい」とチョイチョイと手招きする。
「・・・・・・」
ほんのちょっとだけどホッコリした気分になって、私はその呪骸の後に続いた。
サトル達呪骸は仲良しで、4体手を繋いで横並びになって歩いている。
「ふふっ。可愛い」
ずっと緊迫していた雰囲気が、すこしだけ和やかになる。
しかし、その雰囲気も長くは続かなかった。
ドオォン!!
大きな爆発音が響き、遠方のビルから黒煙が立ち上るのが見えた。
「なっ・・・」
驚いてその方向を見ていたら、今度は別のビルの窓ガラスが次々と割れて建物自体もへしゃげて崩れ始めた。
「一体・・・何が・・・」
呆然としてその光景を眺めていたら、
「!!」
上空から、燃え盛る巨大な隕石のようなものが落ちてこようとするのが見えた。
そのまま隕石はビル群に追突し、その衝撃とその際に発生した爆風が、こちらにまで達しようとしていた。
「・・・・・・っ」
目を閉じて衝撃に備える。
そうして衝撃と爆風をやり過ごした後、薄っすらと目を開けた時だった。
「ふふふっ♡派手にやってるわねーっ」
ふいに隣で鈴の鳴るような高い声が聞こえて、私は身を仰け反った。
私の隣にいるのは、
「奇子・・・!」
そう、奇子がいた。
奇子は私と顔を見合わせると、
「トリック・オア・トリート!」
と、無邪気な笑顔を浮かべながら明るい声でそう言った。
よくよく見てみると、奇子はその頭に黒い三角帽子を被っていて、その手には魔法の杖のようなステッキを手にしている。
どうやら魔女の仮装をしているらしい。
しかしその服装は、質素で慎みやかな魔女のイメージとは正反対で、胸元は零れ落ちそうなほど大きく開いており、スカートの丈もパンツ(見せパン?)が見えてしまうほど短くチュチュのレースがヒラヒラとしている。
「・・・・・・」
思わず唖然として見入っていたら、
「どう?セクシーキューティな魔女っ子のコスプレ!似合う?」
と、奇子はスカートを翻しながら、私の前で回って見せた。