第24話 藍色好きさ
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「五条さん・・・」
私は不安な面持ちで五条さんを見つめた。
その五条さんは、不安も不穏もどこ吹く風といった表情だ。
「ターゲットが僕ってなら好都合だよ。引きつけて返り討ちにしてやるさ」
しかし次の瞬間、
「和紗を人質にして僕を陥れようなんて、ふざけた考えする連中は」
と、低くくぐもるような声で五条さんは言った。
瞬時に、空気が張り詰める。
「そのとーり!」
その張り詰めた空気を打ち破るように、野薔薇ちゃんが大きな声で言った。
「あのサイドテール野郎は私がいつの日にかぶっ飛ばしてやるから!安心して、和紗さん」
「俺も!こないだ和紗さんを護るって言ったし!」
と、悠仁君。
すると、五条さんはクスッと笑った。
「実に頼もしい生徒たちだねぇ。でも・・・」
五条さんはビシッと一年ズに向かって指差し言った。
「そろそろ学校行かなきゃヤバイんじゃない?遅刻は許しませんよ!」
その途端、野薔薇ちゃんと悠仁君は「うっ」と言葉を詰まらした。
「きょ、今日は、ほら、徹夜で和紗さんの護衛をしてたから特別に休みでいいでしょ?」
「護衛じゃなくて桃鉄してたんでショ」
「そういう五条先生だって、学校行かなきゃならないんじゃないの?」
「僕は只今長期有給休暇中なんです~。昨日は致し方なく仕事だったけど」
「えーっ!なんだよそれ、ズリぃ!」
「ズルくない!有給は労働者の権利!」
と、野薔薇ちゃんと悠仁君の言い分を跳ねのけて、五条さんは三人を学校へ行かせるべく追い立て始めた。
「ふあ~ぁ」
「じゃ、おじゃましました~」
いかにも寝不足な重い瞼をこすり欠伸をしながら、三人は玄関へ向かう。
「みんな、ありがとう。学校頑張ってね」
と、私はみんなを見送る。
「うん、行ってきまーす」
「寝不足はきついけど楽しかったわ。またこうやって集まりましょ」
と、悠仁君と野薔薇ちゃんは玄関から出て行った。
そして、
「恵」
最後に出て行こうとする伏黒君に、五条さんが声をかけた。
「ありがとう。助かった」
「・・・・・・」
それに対して、伏黒君は無言で小さく会釈をして玄関を後にした。
「・・・さて!」
私は言った。
「私も学校行く準備しなきゃ」
「え、行くの?今日も休んだら?」
五条さんの言ったように、この数日私は専門学校を休んでいたのだ。
それだけでなく、一切の外出も控えていた。
それは、襲撃を警戒してのことだったけれど。
「いつまでもビクビクしてジッとなんてしてられません。それこそ向うの思うツボっていうか・・・」
と、私は言った。
すると、五条さんは「やれやれ」と肩をすくめた。
「待って。少し休憩したら僕も一緒に行くから」
「いいですよ。五条さんは家で休んでてください」
「まだひとりで行動することは許可できないよ。でも、確かにずっと家に籠っているのも精神衛生上よくないからね」
そしてさらに、五条さんは言った。
「さっきも言ったけど、まだ休暇が残ってるんだ。折角だしどっか出掛けようよ」
「え・・・」
「どこ行きたい?沖縄?北海道?思い切って海外にする?」
「じゃ、じゃあ、鎌倉で!」
そう私が言うと、五条さんは拍子抜けた様子。
「別にいいけど・・・またえらく近場だねぇ。日帰りでも行けるところじゃない」
「いいんです!ずっと行ってみたかったし。それに、学校があるから旅行は難しいです」
「んー。それもそっか」
すると、五条さんはニッと笑った。
「じゃあ今度の週末、鎌倉へお出掛けといこうか」
私は顔は自然とパァッと輝く。
「はい、すごく楽しみ!」
すると、五条さんはポンポンと私の頭を軽く撫でた後、
「じゃ、和紗の支度が整うまで、僕は少し休憩するよ」
「はい」
「あっ、そーだ!アイス食べよーっと」
「え、こんな朝からですか?」
「アイスはおめざにピッタリなんだよー」
と、五条さんは嬉々として冷蔵庫の前までスキップしていく。
そして冷蔵庫の前にたどり着き、冷凍庫をガサガサと漁るけれど、
「アイスが減ってる!」
と、愕然として私の方を振り返った。
「誰!?僕のアイス食べたの!」
「・・・(数覚えてたのか)」
私は不安な面持ちで五条さんを見つめた。
その五条さんは、不安も不穏もどこ吹く風といった表情だ。
「ターゲットが僕ってなら好都合だよ。引きつけて返り討ちにしてやるさ」
しかし次の瞬間、
「和紗を人質にして僕を陥れようなんて、ふざけた考えする連中は」
と、低くくぐもるような声で五条さんは言った。
瞬時に、空気が張り詰める。
「そのとーり!」
その張り詰めた空気を打ち破るように、野薔薇ちゃんが大きな声で言った。
「あのサイドテール野郎は私がいつの日にかぶっ飛ばしてやるから!安心して、和紗さん」
「俺も!こないだ和紗さんを護るって言ったし!」
と、悠仁君。
すると、五条さんはクスッと笑った。
「実に頼もしい生徒たちだねぇ。でも・・・」
五条さんはビシッと一年ズに向かって指差し言った。
「そろそろ学校行かなきゃヤバイんじゃない?遅刻は許しませんよ!」
その途端、野薔薇ちゃんと悠仁君は「うっ」と言葉を詰まらした。
「きょ、今日は、ほら、徹夜で和紗さんの護衛をしてたから特別に休みでいいでしょ?」
「護衛じゃなくて桃鉄してたんでショ」
「そういう五条先生だって、学校行かなきゃならないんじゃないの?」
「僕は只今長期有給休暇中なんです~。昨日は致し方なく仕事だったけど」
「えーっ!なんだよそれ、ズリぃ!」
「ズルくない!有給は労働者の権利!」
と、野薔薇ちゃんと悠仁君の言い分を跳ねのけて、五条さんは三人を学校へ行かせるべく追い立て始めた。
「ふあ~ぁ」
「じゃ、おじゃましました~」
いかにも寝不足な重い瞼をこすり欠伸をしながら、三人は玄関へ向かう。
「みんな、ありがとう。学校頑張ってね」
と、私はみんなを見送る。
「うん、行ってきまーす」
「寝不足はきついけど楽しかったわ。またこうやって集まりましょ」
と、悠仁君と野薔薇ちゃんは玄関から出て行った。
そして、
「恵」
最後に出て行こうとする伏黒君に、五条さんが声をかけた。
「ありがとう。助かった」
「・・・・・・」
それに対して、伏黒君は無言で小さく会釈をして玄関を後にした。
「・・・さて!」
私は言った。
「私も学校行く準備しなきゃ」
「え、行くの?今日も休んだら?」
五条さんの言ったように、この数日私は専門学校を休んでいたのだ。
それだけでなく、一切の外出も控えていた。
それは、襲撃を警戒してのことだったけれど。
「いつまでもビクビクしてジッとなんてしてられません。それこそ向うの思うツボっていうか・・・」
と、私は言った。
すると、五条さんは「やれやれ」と肩をすくめた。
「待って。少し休憩したら僕も一緒に行くから」
「いいですよ。五条さんは家で休んでてください」
「まだひとりで行動することは許可できないよ。でも、確かにずっと家に籠っているのも精神衛生上よくないからね」
そしてさらに、五条さんは言った。
「さっきも言ったけど、まだ休暇が残ってるんだ。折角だしどっか出掛けようよ」
「え・・・」
「どこ行きたい?沖縄?北海道?思い切って海外にする?」
「じゃ、じゃあ、鎌倉で!」
そう私が言うと、五条さんは拍子抜けた様子。
「別にいいけど・・・またえらく近場だねぇ。日帰りでも行けるところじゃない」
「いいんです!ずっと行ってみたかったし。それに、学校があるから旅行は難しいです」
「んー。それもそっか」
すると、五条さんはニッと笑った。
「じゃあ今度の週末、鎌倉へお出掛けといこうか」
私は顔は自然とパァッと輝く。
「はい、すごく楽しみ!」
すると、五条さんはポンポンと私の頭を軽く撫でた後、
「じゃ、和紗の支度が整うまで、僕は少し休憩するよ」
「はい」
「あっ、そーだ!アイス食べよーっと」
「え、こんな朝からですか?」
「アイスはおめざにピッタリなんだよー」
と、五条さんは嬉々として冷蔵庫の前までスキップしていく。
そして冷蔵庫の前にたどり着き、冷凍庫をガサガサと漁るけれど、
「アイスが減ってる!」
と、愕然として私の方を振り返った。
「誰!?僕のアイス食べたの!」
「・・・(数覚えてたのか)」