第24話 藍色好きさ
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「あーもー、何でさっさと白状しちゃってんのよ~。伏黒は大トリだったのにぃ」
野薔薇ちゃんが不服そうに声を上げる。
「それにアンタはケンカじゃなくて、校内のバカAバカB、そこいらの不良、半グレを一方的にボコって骸の山築いてそのてっぺんに座り込んでるような凶悪な問題児だったんでしょ」
「・・・それ以上何も話すんじゃねぇ」
と、ますます伏黒君はふてくされる様にそっぽを向いてしまった。
(っていうか、さっき姉貴って)
津美紀さんの存在をこの二人にも話してたんだ。
それが何だか嬉しくて、私は微笑んだ。
すると、その時だった。
「じゃあ、和紗さんは?」
「ん?」
三人の視線が、一斉に私に向けられる。
我に返って、私はうろたえる。
「え、えぇ!?」
「大トリだからね、盛大な黒歴史をちょうだい!」
「盛大なって・・・」
私はう~んと唸りながら、アレコレ過去を思い返す。
そしてふと思い出して、
「ピアスを開けたくて、でもピアッサーなんて糠田が森には売ってないから、画鋲で開けたらひどく膿んじゃって・・・。でも、おじいちゃんに心配かけたくないから髪の毛で耳を隠して一週間我慢したけど、耳たぶが腐り始めて最終的に市内の病院に入院することになったことかなぁ・・・」
と話したところで三人の反応を見てみると、
「「「・・・うわぁ・・・」」」
三人ともドン引きしていた。
「え、そんなに引かなくても・・・」
「いや、和紗さんに限っては黒歴史なんてないと思ってたから」
「和紗さんも意外とバカなことやってたんだな」
「この中で一番の黒歴史じゃね?」
「なっ!伏黒君には言われたくない!」
そんなことを話しながら、私たちは笑い合った。
そして、食後はアイスを食べながら夜中まで桃鉄をして、そのままみんなしてリビングで眠ってしまった。
私たちは『呪い』のことも全て忘れて、ただただ楽しいひとときを過ごした。
まるで、何も知らなかった小さな子どもの頃に戻ったかのように。
もう二度と、こんな時が来ることはないということなんて、わかるはずもなく。
「あらら。これ、どういう状況?」
明け方頃。そんな声が聞こえてきて、私は薄っすらと目を覚ました。
まだ寝ぼけたままの頭で身体を起こしてみてみると、リビングのドアのところで五条さんが立っていた。
「五条さん・・・」
「ただいま」
と五条さんは小声で言うと、床で寝ている悠仁君と伏黒君を踏みつけないように気をつけながら、私がいるソファの元へやって来た。
「悠仁と野薔薇も呼んだんだね」
という五条さんの言葉に私は頷く。
「みんなでお鍋した後、桃鉄してたんですけど・・・いつの間にか眠っちゃったみたいです」
「困ったもんだねぇ。こんなんじゃ風邪ひくよ~?おーい、みんなー・・・」
と、五条さんはみんなを起こそうと声を掛けようとしたけれど、
「五条さん、あの」
と、私はそれを止めた。
「・・・みんなが起きる前に、お話が」
それから、私と五条さんはテーブルで向かい合って座った。
「・・・・・・」
自分から話があるって言ったのに、私はなかなか切り出すことが出来ずにいた。
テーブルの上で両手を組んだり解いたりを繰り返しながら、切り出すタイミングを計っていたら、
「こないだは本当にごめん」
五条さんの方から話し始めた。
私は両手を解いて、五条さんの顔を見た。
「こんなこと、ホントは言いたくないんだけど」
五条さんは話を続けた。
「僕は、本当は和紗にとって相応しくないんじゃないかって」
「・・・・・・」
「和紗に相応しいのは、慶太のような男じゃないかって、ずっと思ってた」
「・・・・・・」
「だって、慶太なら和紗の『夢』に協力することが出来る。それに・・・『みささぎ』を制御出来るようになった今、和紗のことを呪霊から護ることも出来る」
「・・・・・・」
「おまけに、慶太はぁ・・・まぁ僕ほどじゃないけど顔もいいし?でも、和紗は僕の顔はくどくて苦手らしいし!?」
「なっ・・・!?」
野薔薇ちゃんが不服そうに声を上げる。
「それにアンタはケンカじゃなくて、校内のバカAバカB、そこいらの不良、半グレを一方的にボコって骸の山築いてそのてっぺんに座り込んでるような凶悪な問題児だったんでしょ」
「・・・それ以上何も話すんじゃねぇ」
と、ますます伏黒君はふてくされる様にそっぽを向いてしまった。
(っていうか、さっき姉貴って)
津美紀さんの存在をこの二人にも話してたんだ。
それが何だか嬉しくて、私は微笑んだ。
すると、その時だった。
「じゃあ、和紗さんは?」
「ん?」
三人の視線が、一斉に私に向けられる。
我に返って、私はうろたえる。
「え、えぇ!?」
「大トリだからね、盛大な黒歴史をちょうだい!」
「盛大なって・・・」
私はう~んと唸りながら、アレコレ過去を思い返す。
そしてふと思い出して、
「ピアスを開けたくて、でもピアッサーなんて糠田が森には売ってないから、画鋲で開けたらひどく膿んじゃって・・・。でも、おじいちゃんに心配かけたくないから髪の毛で耳を隠して一週間我慢したけど、耳たぶが腐り始めて最終的に市内の病院に入院することになったことかなぁ・・・」
と話したところで三人の反応を見てみると、
「「「・・・うわぁ・・・」」」
三人ともドン引きしていた。
「え、そんなに引かなくても・・・」
「いや、和紗さんに限っては黒歴史なんてないと思ってたから」
「和紗さんも意外とバカなことやってたんだな」
「この中で一番の黒歴史じゃね?」
「なっ!伏黒君には言われたくない!」
そんなことを話しながら、私たちは笑い合った。
そして、食後はアイスを食べながら夜中まで桃鉄をして、そのままみんなしてリビングで眠ってしまった。
私たちは『呪い』のことも全て忘れて、ただただ楽しいひとときを過ごした。
まるで、何も知らなかった小さな子どもの頃に戻ったかのように。
もう二度と、こんな時が来ることはないということなんて、わかるはずもなく。
「あらら。これ、どういう状況?」
明け方頃。そんな声が聞こえてきて、私は薄っすらと目を覚ました。
まだ寝ぼけたままの頭で身体を起こしてみてみると、リビングのドアのところで五条さんが立っていた。
「五条さん・・・」
「ただいま」
と五条さんは小声で言うと、床で寝ている悠仁君と伏黒君を踏みつけないように気をつけながら、私がいるソファの元へやって来た。
「悠仁と野薔薇も呼んだんだね」
という五条さんの言葉に私は頷く。
「みんなでお鍋した後、桃鉄してたんですけど・・・いつの間にか眠っちゃったみたいです」
「困ったもんだねぇ。こんなんじゃ風邪ひくよ~?おーい、みんなー・・・」
と、五条さんはみんなを起こそうと声を掛けようとしたけれど、
「五条さん、あの」
と、私はそれを止めた。
「・・・みんなが起きる前に、お話が」
それから、私と五条さんはテーブルで向かい合って座った。
「・・・・・・」
自分から話があるって言ったのに、私はなかなか切り出すことが出来ずにいた。
テーブルの上で両手を組んだり解いたりを繰り返しながら、切り出すタイミングを計っていたら、
「こないだは本当にごめん」
五条さんの方から話し始めた。
私は両手を解いて、五条さんの顔を見た。
「こんなこと、ホントは言いたくないんだけど」
五条さんは話を続けた。
「僕は、本当は和紗にとって相応しくないんじゃないかって」
「・・・・・・」
「和紗に相応しいのは、慶太のような男じゃないかって、ずっと思ってた」
「・・・・・・」
「だって、慶太なら和紗の『夢』に協力することが出来る。それに・・・『みささぎ』を制御出来るようになった今、和紗のことを呪霊から護ることも出来る」
「・・・・・・」
「おまけに、慶太はぁ・・・まぁ僕ほどじゃないけど顔もいいし?でも、和紗は僕の顔はくどくて苦手らしいし!?」
「なっ・・・!?」