第23話 黒い衝動
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その言葉が、それくらい私を大切に思ってくれているという意味だってことはわかる。
だけど、今はそれがかなしい。
「・・・そんな風に言わないで」
私は震える小さな声で言った。
「私だって、五条さんがこれまで呪いから助けた沢山の人のひとりだもの。悠仁君だって、陵先生だって。それを否定する様なこと、言わないで・・・」
こんな事を言わせてしまうほど、自分が五条さんの足手纏いになっていることが、かなしい。
こんな私が、五条さんの側にいてもいいのかな。
「ごめん」
すると、五条さんは小さな声で言った。
「否定するとかそんなことじゃない。ただ、僕にはそれくらい和紗が大切なんだ」
「・・・・・・」
「ちゃんと任務はこなすよ。ただ、数日は僕が側にいた方がいい。ヤツらの目的がなんであれ、それが最善策だからね」
「・・・・・」
「まっ、これも任務のうちだよ」
そう言うと、五条さんはようやくいつもの笑みを浮かべた。
「それで納得してくれる?」
「・・・・・・」
やや間があってから、私は小さく頷いた。
すると、五条さんは私の腕を引いて抱き寄せた。
「・・・・・・」
温かい腕の中に抱かれて、私はそっと目を閉じた。
自分は護られているのだと実感してホッとする。
そして、そんな自分がどうしようもないと思う。
(このままじゃダメなのに・・・)
それでも、ずっとこうして抱きしめていてほしいとも思う。
私も両腕を五条さんの背中に回して抱き返した。
その時だった。
「・・・ひとつ聞きたいんだけど」
五条さんが耳元で呟くように言った。
「どうして慶太とふたりきりで会ってたの」
思いがけないことを訊かれて、私はパッと目を開いた。
「・・・・・・」
少し身体を離して顔を上げると、やけに真剣な表情をした五条さんと目が合った。
少し怒っているようにも見える。さっきは笑っていたのに。
「僕に何も言わないで。もしかして、内緒にするつもりだった?」
「そんな・・・」
そんなつもりは毛頭もない。
ただ、伝えるタイミングがなかっただけだ。
そもそも内緒にする意味なんてない。
すぐにそう言えばいいのに、目の前の五条さんは少しこわくて、私は言葉を失ってしまった。
「・・・・・・」
すると、五条さんは私の輪郭に片手を添えてると顔をさらに上向きにさせた。
そして、口づけを落とした。
「んぅ・・・」
身体の重みを預けられて、そのままソファに倒れ込んだ。
「・・・・・・っ」
五条さんの唇がゆっくりと、私の首筋をなぞる。
私はピクリと小さく身体を震わせた。
「・・・五条さん?」
いつもと違う流れに戸惑いを感じて、私は呼びかける。
しかし五条さんはそれを無視して、さらに唇を私の鎖骨にあてがい舌を滑らせた。
「んっ」
思わず声がこぼれそうになって、私は手で口元を抑え込んだ。
だけど、身体が勝手に反応して震えてしまう。
その間にも、五条さんの手がするりと私のシャツの裾から忍び込もうとする。
「ま、待って」
事を察して、私は慌ててその手首を握って侵入を防いだ。
すると、五条さんはようやく止まって私の顔を見た。
目が合うと、私はもう一度言った。
「ま、待って・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・私・・・まだ・・・」
「僕はもう待てない」
五条さんは真っ直ぐ私をみつめて言った。
「今すぐ和紗を抱きたい」
だけど、今はそれがかなしい。
「・・・そんな風に言わないで」
私は震える小さな声で言った。
「私だって、五条さんがこれまで呪いから助けた沢山の人のひとりだもの。悠仁君だって、陵先生だって。それを否定する様なこと、言わないで・・・」
こんな事を言わせてしまうほど、自分が五条さんの足手纏いになっていることが、かなしい。
こんな私が、五条さんの側にいてもいいのかな。
「ごめん」
すると、五条さんは小さな声で言った。
「否定するとかそんなことじゃない。ただ、僕にはそれくらい和紗が大切なんだ」
「・・・・・・」
「ちゃんと任務はこなすよ。ただ、数日は僕が側にいた方がいい。ヤツらの目的がなんであれ、それが最善策だからね」
「・・・・・」
「まっ、これも任務のうちだよ」
そう言うと、五条さんはようやくいつもの笑みを浮かべた。
「それで納得してくれる?」
「・・・・・・」
やや間があってから、私は小さく頷いた。
すると、五条さんは私の腕を引いて抱き寄せた。
「・・・・・・」
温かい腕の中に抱かれて、私はそっと目を閉じた。
自分は護られているのだと実感してホッとする。
そして、そんな自分がどうしようもないと思う。
(このままじゃダメなのに・・・)
それでも、ずっとこうして抱きしめていてほしいとも思う。
私も両腕を五条さんの背中に回して抱き返した。
その時だった。
「・・・ひとつ聞きたいんだけど」
五条さんが耳元で呟くように言った。
「どうして慶太とふたりきりで会ってたの」
思いがけないことを訊かれて、私はパッと目を開いた。
「・・・・・・」
少し身体を離して顔を上げると、やけに真剣な表情をした五条さんと目が合った。
少し怒っているようにも見える。さっきは笑っていたのに。
「僕に何も言わないで。もしかして、内緒にするつもりだった?」
「そんな・・・」
そんなつもりは毛頭もない。
ただ、伝えるタイミングがなかっただけだ。
そもそも内緒にする意味なんてない。
すぐにそう言えばいいのに、目の前の五条さんは少しこわくて、私は言葉を失ってしまった。
「・・・・・・」
すると、五条さんは私の輪郭に片手を添えてると顔をさらに上向きにさせた。
そして、口づけを落とした。
「んぅ・・・」
身体の重みを預けられて、そのままソファに倒れ込んだ。
「・・・・・・っ」
五条さんの唇がゆっくりと、私の首筋をなぞる。
私はピクリと小さく身体を震わせた。
「・・・五条さん?」
いつもと違う流れに戸惑いを感じて、私は呼びかける。
しかし五条さんはそれを無視して、さらに唇を私の鎖骨にあてがい舌を滑らせた。
「んっ」
思わず声がこぼれそうになって、私は手で口元を抑え込んだ。
だけど、身体が勝手に反応して震えてしまう。
その間にも、五条さんの手がするりと私のシャツの裾から忍び込もうとする。
「ま、待って」
事を察して、私は慌ててその手首を握って侵入を防いだ。
すると、五条さんはようやく止まって私の顔を見た。
目が合うと、私はもう一度言った。
「ま、待って・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・私・・・まだ・・・」
「僕はもう待てない」
五条さんは真っ直ぐ私をみつめて言った。
「今すぐ和紗を抱きたい」