第22話 京都姉妹校交流会〜打ち上げ編〜
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「「えっ!?」」
冥さんの言葉に動揺したのは私だけではなかった。
何故か、私の向かいに座る三輪ちゃんまで動揺していた。
「五条悟の婚約者・・・?」
と、三輪ちゃんは愕然として言った。
「そっか。アンタあの時爆睡してたから聞いてなかったのね」
真依ちゃんが言った。
「特級呪霊を撃退した後、五条悟がそう宣言したのよ」
「あ、あの、そのことなんだけど・・・!」
私は慌てて言った。
誤解を解くなら、このタイミングしかない。
「婚約者っていうのは、五条さんが一方的に・・・」
「マジですかーーーーっ!?」
しかし、私の声は興奮した三輪ちゃんの声にかき消されてしまった。
「五条悟の婚約者なんて、メチャクチャイカすじゃないですかーーーっ!」
「でたよ、ミーハー魂」
と、桃ちゃんが呆れたように呟く。
三輪ちゃんはそれを物ともせず、グッと前に乗り出して私の手を取ってこう言った。
「是非、五条悟の色々なエピソードを聞かせてほしいですっ!」
「う、うぅ・・・?」
と、私は困惑の声を上げる。
「でも、一番気になるのはさ」
硝子さんが言った。
「和紗はアイツのどこが良かったの?アイツ、ハッキリ言って性格クズじゃん」
そして、本当に不思議そうに首を傾げた。
「バカだしな」
と、真希ちゃん。
「五条家の資産かな?」
と、冥さん。
「呪術師の強さってのは、和紗さんにとってどうでもいいことだろうし・・・」
と、野薔薇ちゃん。
「顔?あとはもう顔以外、長所ないよね。アイツ」
と、歌姫さん。
【その頃の五条は】
「ぶぇっっくしょん!!」
「五条先生、汚い」
「くしゃみエチケット守って下さいよ」
「ふふ。女子達がこのグッドルッキングガイのウワサをしているようだねぇ」
【伏黒の部屋で男子一同とトランプに興じていた】
すごく散々な言われよう・・・。
他の皆にとって、五条さんはどんな風に映ってるんだろうか。
でも、私も正直どこがいいと訊かれても、よくわからない。
「・・・顔は、どちらかというと苦手な方です。くどいし」
ウーンと唸りながら、私は答えた。
「性格も自分勝手だし、子供じみてるし。お金はあっても、使い方が荒いところがあってハラハラするし。強さは、もう私には理解できないし」
私の言葉を聞いて、
「何、このコ意外と毒舌だわね」
と、歌姫さんがゲラゲラと笑うと、
「歌姫先輩、飲み過ぎ」
と、硝子さんがたしなめる。
「・・・でも、私、五条さんといると心が解 けていくんです」
私は言った。
「私、少し複雑な家庭事情で、この年になるまで祖父に育てられたんです。そのことで、自分が可哀想だとか思ったことはないんですけど。それでも、生きていくことにずっと緊張感があって、どこか張り詰めてて・・・」
ずっと、自分がしっかりしないとって。
いずれ一人になっても、しっかり生きていけるようにならないとって思ってた。
「でも、それを五条さんが緩めて解 いてくれたんです」
他に何もなくていい。
ただ、それだけ。
それだけで、私は五条さんが好きなんだ。
「・・・・・・」
私がそう話してしまうと、それまで賑やかな雰囲気が一気にシーンと静まり返ってしまった。
「・・・って、皆さんが聞きたいことってこんなことじゃなかったですよね!?うわぁ~、恥ずかしい!!何ひとり語ってるんだろ!?」
私は急に恥ずかしくなって、野薔薇ちゃんが用意してくれたカルピスのソーダ割をグーっと一気に飲み干した。
ところが、
「苦っ!?ゴホッ、ゴホゴホッ」
喉がカーっと焼ける感じがして、私は思わずむせ込んだ。
野薔薇ちゃんが驚いて、私の背中をさする。
「大丈夫?和紗さん」
「う、うん。でも、これ本当にカルピス?すごく喉がヒリヒリするんだけど?」
「え、確かにカルピス・・・」
と、野薔薇ちゃんはテーブルの上のボトルを手に取った。
しかし、それはお馴染みの白地に青の水玉模様のそれではなかった。
すると、硝子さんが呆れたように言った。
「それ、馬乳酒っていう酒なんだけど。明らかにボトル違うだろ」
「え?高級なカルピスじゃないんですか?」
「バカ!シンプルにバカ!」
と、野薔薇ちゃんに歌姫さんが言った。
冥さんの言葉に動揺したのは私だけではなかった。
何故か、私の向かいに座る三輪ちゃんまで動揺していた。
「五条悟の婚約者・・・?」
と、三輪ちゃんは愕然として言った。
「そっか。アンタあの時爆睡してたから聞いてなかったのね」
真依ちゃんが言った。
「特級呪霊を撃退した後、五条悟がそう宣言したのよ」
「あ、あの、そのことなんだけど・・・!」
私は慌てて言った。
誤解を解くなら、このタイミングしかない。
「婚約者っていうのは、五条さんが一方的に・・・」
「マジですかーーーーっ!?」
しかし、私の声は興奮した三輪ちゃんの声にかき消されてしまった。
「五条悟の婚約者なんて、メチャクチャイカすじゃないですかーーーっ!」
「でたよ、ミーハー魂」
と、桃ちゃんが呆れたように呟く。
三輪ちゃんはそれを物ともせず、グッと前に乗り出して私の手を取ってこう言った。
「是非、五条悟の色々なエピソードを聞かせてほしいですっ!」
「う、うぅ・・・?」
と、私は困惑の声を上げる。
「でも、一番気になるのはさ」
硝子さんが言った。
「和紗はアイツのどこが良かったの?アイツ、ハッキリ言って性格クズじゃん」
そして、本当に不思議そうに首を傾げた。
「バカだしな」
と、真希ちゃん。
「五条家の資産かな?」
と、冥さん。
「呪術師の強さってのは、和紗さんにとってどうでもいいことだろうし・・・」
と、野薔薇ちゃん。
「顔?あとはもう顔以外、長所ないよね。アイツ」
と、歌姫さん。
【その頃の五条は】
「ぶぇっっくしょん!!」
「五条先生、汚い」
「くしゃみエチケット守って下さいよ」
「ふふ。女子達がこのグッドルッキングガイのウワサをしているようだねぇ」
【伏黒の部屋で男子一同とトランプに興じていた】
すごく散々な言われよう・・・。
他の皆にとって、五条さんはどんな風に映ってるんだろうか。
でも、私も正直どこがいいと訊かれても、よくわからない。
「・・・顔は、どちらかというと苦手な方です。くどいし」
ウーンと唸りながら、私は答えた。
「性格も自分勝手だし、子供じみてるし。お金はあっても、使い方が荒いところがあってハラハラするし。強さは、もう私には理解できないし」
私の言葉を聞いて、
「何、このコ意外と毒舌だわね」
と、歌姫さんがゲラゲラと笑うと、
「歌姫先輩、飲み過ぎ」
と、硝子さんがたしなめる。
「・・・でも、私、五条さんといると心が
私は言った。
「私、少し複雑な家庭事情で、この年になるまで祖父に育てられたんです。そのことで、自分が可哀想だとか思ったことはないんですけど。それでも、生きていくことにずっと緊張感があって、どこか張り詰めてて・・・」
ずっと、自分がしっかりしないとって。
いずれ一人になっても、しっかり生きていけるようにならないとって思ってた。
「でも、それを五条さんが緩めて
他に何もなくていい。
ただ、それだけ。
それだけで、私は五条さんが好きなんだ。
「・・・・・・」
私がそう話してしまうと、それまで賑やかな雰囲気が一気にシーンと静まり返ってしまった。
「・・・って、皆さんが聞きたいことってこんなことじゃなかったですよね!?うわぁ~、恥ずかしい!!何ひとり語ってるんだろ!?」
私は急に恥ずかしくなって、野薔薇ちゃんが用意してくれたカルピスのソーダ割をグーっと一気に飲み干した。
ところが、
「苦っ!?ゴホッ、ゴホゴホッ」
喉がカーっと焼ける感じがして、私は思わずむせ込んだ。
野薔薇ちゃんが驚いて、私の背中をさする。
「大丈夫?和紗さん」
「う、うん。でも、これ本当にカルピス?すごく喉がヒリヒリするんだけど?」
「え、確かにカルピス・・・」
と、野薔薇ちゃんはテーブルの上のボトルを手に取った。
しかし、それはお馴染みの白地に青の水玉模様のそれではなかった。
すると、硝子さんが呆れたように言った。
「それ、馬乳酒っていう酒なんだけど。明らかにボトル違うだろ」
「え?高級なカルピスじゃないんですか?」
「バカ!シンプルにバカ!」
と、野薔薇ちゃんに歌姫さんが言った。