第22話 京都姉妹校交流会〜打ち上げ編〜
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「イメージの問題よ」
と、真依ちゃんも譲らない。
すると、伏黒君がスマホを片手に、
「ピンチョスはスペイン語で串・爪楊枝という意味らしいです」
と、解説を始めた。
それを聞いて、野薔薇ちゃんは得意げに胸を張る。
「ほらー!日本人がピンチョスって聞いてオッシャレ―!って思っても、スペイン人が聞いたら、所詮爪楊枝なんだから!気取っても意味ないんだよ!」
「釘崎、うるさい」
「黙って食えよ」
と、悠仁君と伏黒君。
そんな三人のやり取りを見て、
「・・・ふふっ」
私は思わず吹き出してしまった。
すると、三人がシンクロするように目をパチクリさせる。
「そんなにおかしかった?いつもこんなんじゃん」
「うん」
悠仁君の言葉に私は頷く。
「いつも通りで・・・三人がやっと揃ったんだなぁって、嬉しくて」
私の言葉に、悠仁君と伏黒君も野薔薇ちゃんはお互いに顔を見合わせ、すぐに照れくさそうに逸らした。
(・・・きっと、五条さんも同じ気持ちなんだろうな)
と、私はピンチョスを口に含みながら、五条さんの方に視線を向けた。
五条さんは、今は硝子さんと話をしている。
「・・・巻き込みたくないんじゃなかったの?」
「んー?」
「和紗のこと。婚約だなんて、どんどん巻き込んでるじゃん。ドロドロした呪術界に」
「オマエこそ。僕に断りもなく、和紗を勝手に助手にしてさ」
「私は、あのコに必要な力を身に着けさせるためにそうしただけ。故郷を護れるだけの力を」
「どーだか。自分が楽したいだけじゃないの?」
「責任取れんの?」
「責任?」
「和紗はもう元にいた世界には戻れない。和菓子のような色鮮やかでキラキラした世界ってヤツに。五条、アンタがそこから連れ出したんだ。責任とれんの?」
「・・・その責任取るっていうのさぁ」
「あ?」
「失礼だと思ったんだよね、和紗に対して」
「・・・・・・」
「和紗は、僕に責任を取ってもらわなきゃ何も出来ないような子どもじゃない」
「・・・・・・」
「和紗は、自分で決断して自分で行動して、自分で責任を取る」
「・・・・・・」
「彼女は大人なんだよ」
「・・・そうか」
五条さんと硝子さんの会話は長く続いた。
何を話しているのか気になったけれど、私も生徒の皆と話をしていたので、ずっとそちらに視線を向けることはしなかった。
「じゃあ、ひとつ警告するよ」
「ん?」
「和紗が元の世界に帰りたがることがあれば、アンタが帰してやるんだ」
「・・・・・・」
「アンタの言う通り、和紗は自分で決めて行動して責任を取る。そいう子だから、打ちひしがれてボロボロになっても、アンタの傍に、この世界に居続けようとするだろう」
「・・・・・・」
「あのコはひとりで抱え込むところがある。どこか夏油と似てる」
「・・・・・・」
「兆しを逃すな。私も、今度は見逃さない」
「・・・・・・」
「和紗がこの世界にいて心を曇らせる兆しを見受けたら・・・五条。アンタから、和紗を手放してやるんだよ」
料理をあれこれ頬張っていたら、
「あの・・・」
と声を掛けられて、私はそちらを振り向いた。
そこには真希さんがいて、その背後に真希さんを後押しするようにパンダ君と狗巻君が控えている。
「どうしたの?」
と私が尋ねると、真希さんがおずおずと切り出した。
「あの、こないだ失礼な態度をとって、スイマセン、でした」
「・・・・・・」
その言葉を聞いて、私は目を瞬かせる。
真希さんは言葉を続けた。
「言い訳っすけど、私がイラついてたのはあのバカ目隠しに対してで、和紗さんに対してじゃ・・・」
「ううん。私も悪かったの。ごめんなさい、能天気に騒いだりして」
と私が言うと、今度は真希さんが目をパチクリさせた。
「いや・・・」
「ね、真希さんって武術が得意なんでしょ?悠仁君達から聞いたの。それでお願いがあるの」
まだ申し訳なさそうにしてる真希さんの言葉を遮り、私は言った。
「私に、武術を教えてほしいの」
と、真依ちゃんも譲らない。
すると、伏黒君がスマホを片手に、
「ピンチョスはスペイン語で串・爪楊枝という意味らしいです」
と、解説を始めた。
それを聞いて、野薔薇ちゃんは得意げに胸を張る。
「ほらー!日本人がピンチョスって聞いてオッシャレ―!って思っても、スペイン人が聞いたら、所詮爪楊枝なんだから!気取っても意味ないんだよ!」
「釘崎、うるさい」
「黙って食えよ」
と、悠仁君と伏黒君。
そんな三人のやり取りを見て、
「・・・ふふっ」
私は思わず吹き出してしまった。
すると、三人がシンクロするように目をパチクリさせる。
「そんなにおかしかった?いつもこんなんじゃん」
「うん」
悠仁君の言葉に私は頷く。
「いつも通りで・・・三人がやっと揃ったんだなぁって、嬉しくて」
私の言葉に、悠仁君と伏黒君も野薔薇ちゃんはお互いに顔を見合わせ、すぐに照れくさそうに逸らした。
(・・・きっと、五条さんも同じ気持ちなんだろうな)
と、私はピンチョスを口に含みながら、五条さんの方に視線を向けた。
五条さんは、今は硝子さんと話をしている。
「・・・巻き込みたくないんじゃなかったの?」
「んー?」
「和紗のこと。婚約だなんて、どんどん巻き込んでるじゃん。ドロドロした呪術界に」
「オマエこそ。僕に断りもなく、和紗を勝手に助手にしてさ」
「私は、あのコに必要な力を身に着けさせるためにそうしただけ。故郷を護れるだけの力を」
「どーだか。自分が楽したいだけじゃないの?」
「責任取れんの?」
「責任?」
「和紗はもう元にいた世界には戻れない。和菓子のような色鮮やかでキラキラした世界ってヤツに。五条、アンタがそこから連れ出したんだ。責任とれんの?」
「・・・その責任取るっていうのさぁ」
「あ?」
「失礼だと思ったんだよね、和紗に対して」
「・・・・・・」
「和紗は、僕に責任を取ってもらわなきゃ何も出来ないような子どもじゃない」
「・・・・・・」
「和紗は、自分で決断して自分で行動して、自分で責任を取る」
「・・・・・・」
「彼女は大人なんだよ」
「・・・そうか」
五条さんと硝子さんの会話は長く続いた。
何を話しているのか気になったけれど、私も生徒の皆と話をしていたので、ずっとそちらに視線を向けることはしなかった。
「じゃあ、ひとつ警告するよ」
「ん?」
「和紗が元の世界に帰りたがることがあれば、アンタが帰してやるんだ」
「・・・・・・」
「アンタの言う通り、和紗は自分で決めて行動して責任を取る。そいう子だから、打ちひしがれてボロボロになっても、アンタの傍に、この世界に居続けようとするだろう」
「・・・・・・」
「あのコはひとりで抱え込むところがある。どこか夏油と似てる」
「・・・・・・」
「兆しを逃すな。私も、今度は見逃さない」
「・・・・・・」
「和紗がこの世界にいて心を曇らせる兆しを見受けたら・・・五条。アンタから、和紗を手放してやるんだよ」
料理をあれこれ頬張っていたら、
「あの・・・」
と声を掛けられて、私はそちらを振り向いた。
そこには真希さんがいて、その背後に真希さんを後押しするようにパンダ君と狗巻君が控えている。
「どうしたの?」
と私が尋ねると、真希さんがおずおずと切り出した。
「あの、こないだ失礼な態度をとって、スイマセン、でした」
「・・・・・・」
その言葉を聞いて、私は目を瞬かせる。
真希さんは言葉を続けた。
「言い訳っすけど、私がイラついてたのはあのバカ目隠しに対してで、和紗さんに対してじゃ・・・」
「ううん。私も悪かったの。ごめんなさい、能天気に騒いだりして」
と私が言うと、今度は真希さんが目をパチクリさせた。
「いや・・・」
「ね、真希さんって武術が得意なんでしょ?悠仁君達から聞いたの。それでお願いがあるの」
まだ申し訳なさそうにしてる真希さんの言葉を遮り、私は言った。
「私に、武術を教えてほしいの」