第22話 京都姉妹校交流会〜打ち上げ編〜
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絶対、ロクな考えじゃない。
わかってる。
わかってるけれど、
「・・・何なんですか」
と、つい尋ねてしまった。
すると、五条さんは得意げにフッフッフと笑って、
「別居婚」
と、言った。
「・・・・・・」
私は言われたことの意味がわからず(いや別居婚の意味はわかるけれど)、ポカンと黙り込んでしまった。
「お互いやりたいことやるべきことをやりつつ、一緒に人生を添い遂げるには、この方法しかないかなーって」
五条さんはベラベラと説明を始めた。
「事実婚ってのも今ドキだけど、僕の立場的ではそれは難しいのかなって。それに万が一色々あった時に、結婚って制度による保証も和紗にしたいし。あとの気掛かりっていったら、跡取りのことだけど。子宝に恵まれて、和紗がオーケーなら、五条家の跡目にさせてもらうし、嫌ならさせないし。あとは憂太を養子に迎えて跡取りにするって手もあるしねー。同じ菅原の血筋だし」
「・・・・・・」
よくまぁこんな突拍子もないことを独りよがりで考えたものだと呆れて聞き流していると、
「自己中極まりねぇな」
「暴走に歯止めがきかなくなってるわね」
「ユウタって誰?」
と、伏黒君、野薔薇ちゃん、悠仁君が会場に到着していた。
「みんな、お疲れ様!あと、おめでとう!」
私は戯言を言う五条さんを無視して、3人の元へ駆けつけた。
「ん?」
すると、野薔薇ちゃんが綺麗な花束を持っていることに気がついた。
「どうしたの、その花束。交流会の記念にもらったの?」
「いや、これは」
という伏黒君の言葉を受けて、野薔薇ちゃんが無言でその花束を私に差し出してきた。
「これ、和紗さんに」
そう言ったのは、悠仁君だ。
「婚約祝いだよ」
「え」
「だけど、今のを聞いたら祝う気持ちが失せたわ」
と、野薔薇ちゃんは花束を持つ手を引っ込めた。
「そんなこと言うなよ〜、釘崎」
すかさず悠仁君が嗜める。
「俺達、本当に嬉しいんだよ。だって、五条先生のことも和紗さんのことも好きなんだもん。ほら、釘崎」
そして、野薔薇ちゃんの背中をつっついた。
すると野薔薇ちゃんは、
「・・・おめでとう」
と、改めて私に花束を差し出した。
「・・・・・・」
私は戸惑いながら、花束を受け取る。
それから野薔薇ちゃんは、フッと伏黒君の方に視線を向けた。
「ほら、伏黒。アンタからも何か言いなさいよ」
「俺は別に・・・」
「アンタが一番付き合いが長いんでしょ~?先生とも和紗さんとも」
「五条先生はともかく、鶴來さんとはオマエらも変わらないだろ」
「グダグダ言ってないで祝福しろ!それともなに、アンタ駄々こねてるの?姉が結婚するのが面白くない弟か!?」
「駄々こねてたのはオマエだろうが」
野薔薇ちゃんの言葉に、私はハッとした。
『つみき?』
『姉の名前です』
そういえば、悠仁君と野薔薇ちゃんは、津美紀さんの存在を知ってるのだろうか。
そして、呪いを受けていることも・・・。
「・・・おめでとうございます」
と言われて、私はハッと我に返った。
すると、伏黒君は照れくさそうに私の方を見据えていた。
「・・・ありがとう」
と、私は思わず返していた。
「やぁやぁ。ありがと~ありがと~」
五条さんが嬉々として言った。
「恩師思いのよく出来た生徒たちだねぇ。感激して目隠しが涙でビショビショだよ~」
「「「うそつけ」」」
と、すかさず三人は冷たく突き放す。
(って・・・!)
私はハッと息を飲んだ。
(祝福を受け入れてる場合じゃない!誤解を解くために今日はここに来たのに!!)
そして、慌てて三人に向かって言った。
「ま、待って!違うの。本当は婚約なんて・・・!」
しかし。
「わー、すっげぇ美味そうー」
「今年は奮発してるな」
「もう食べていいの?いいわよね?早い者勝ちよね」
と、三人はさっさと料理のところへ向かってしまった!
わかってる。
わかってるけれど、
「・・・何なんですか」
と、つい尋ねてしまった。
すると、五条さんは得意げにフッフッフと笑って、
「別居婚」
と、言った。
「・・・・・・」
私は言われたことの意味がわからず(いや別居婚の意味はわかるけれど)、ポカンと黙り込んでしまった。
「お互いやりたいことやるべきことをやりつつ、一緒に人生を添い遂げるには、この方法しかないかなーって」
五条さんはベラベラと説明を始めた。
「事実婚ってのも今ドキだけど、僕の立場的ではそれは難しいのかなって。それに万が一色々あった時に、結婚って制度による保証も和紗にしたいし。あとの気掛かりっていったら、跡取りのことだけど。子宝に恵まれて、和紗がオーケーなら、五条家の跡目にさせてもらうし、嫌ならさせないし。あとは憂太を養子に迎えて跡取りにするって手もあるしねー。同じ菅原の血筋だし」
「・・・・・・」
よくまぁこんな突拍子もないことを独りよがりで考えたものだと呆れて聞き流していると、
「自己中極まりねぇな」
「暴走に歯止めがきかなくなってるわね」
「ユウタって誰?」
と、伏黒君、野薔薇ちゃん、悠仁君が会場に到着していた。
「みんな、お疲れ様!あと、おめでとう!」
私は戯言を言う五条さんを無視して、3人の元へ駆けつけた。
「ん?」
すると、野薔薇ちゃんが綺麗な花束を持っていることに気がついた。
「どうしたの、その花束。交流会の記念にもらったの?」
「いや、これは」
という伏黒君の言葉を受けて、野薔薇ちゃんが無言でその花束を私に差し出してきた。
「これ、和紗さんに」
そう言ったのは、悠仁君だ。
「婚約祝いだよ」
「え」
「だけど、今のを聞いたら祝う気持ちが失せたわ」
と、野薔薇ちゃんは花束を持つ手を引っ込めた。
「そんなこと言うなよ〜、釘崎」
すかさず悠仁君が嗜める。
「俺達、本当に嬉しいんだよ。だって、五条先生のことも和紗さんのことも好きなんだもん。ほら、釘崎」
そして、野薔薇ちゃんの背中をつっついた。
すると野薔薇ちゃんは、
「・・・おめでとう」
と、改めて私に花束を差し出した。
「・・・・・・」
私は戸惑いながら、花束を受け取る。
それから野薔薇ちゃんは、フッと伏黒君の方に視線を向けた。
「ほら、伏黒。アンタからも何か言いなさいよ」
「俺は別に・・・」
「アンタが一番付き合いが長いんでしょ~?先生とも和紗さんとも」
「五条先生はともかく、鶴來さんとはオマエらも変わらないだろ」
「グダグダ言ってないで祝福しろ!それともなに、アンタ駄々こねてるの?姉が結婚するのが面白くない弟か!?」
「駄々こねてたのはオマエだろうが」
野薔薇ちゃんの言葉に、私はハッとした。
『つみき?』
『姉の名前です』
そういえば、悠仁君と野薔薇ちゃんは、津美紀さんの存在を知ってるのだろうか。
そして、呪いを受けていることも・・・。
「・・・おめでとうございます」
と言われて、私はハッと我に返った。
すると、伏黒君は照れくさそうに私の方を見据えていた。
「・・・ありがとう」
と、私は思わず返していた。
「やぁやぁ。ありがと~ありがと~」
五条さんが嬉々として言った。
「恩師思いのよく出来た生徒たちだねぇ。感激して目隠しが涙でビショビショだよ~」
「「「うそつけ」」」
と、すかさず三人は冷たく突き放す。
(って・・・!)
私はハッと息を飲んだ。
(祝福を受け入れてる場合じゃない!誤解を解くために今日はここに来たのに!!)
そして、慌てて三人に向かって言った。
「ま、待って!違うの。本当は婚約なんて・・・!」
しかし。
「わー、すっげぇ美味そうー」
「今年は奮発してるな」
「もう食べていいの?いいわよね?早い者勝ちよね」
と、三人はさっさと料理のところへ向かってしまった!