第21話 京都姉妹校交流会
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そして次にやって来たのは、
「狗巻君居る?呪言ってどうしたら解けるの?まだこのコ眠ってるんだけど」
と、太く編み込んだ長い三つ編みを顔の前に垂らした、妖艶な雰囲気の女の人と。
その女性に抱きかかえられて、熟睡しているスーツ姿の女の子だ。
「こんな時に何爆睡かましてるのよーっ!馬鹿ーっ!起きろー!」
と、桃ちゃんがその女の子の肩を揺らす。
やはり、その子も京都で会ったことがある。
(三輪ちゃんだったっけ?確か刀使いの)
次に医務室にやって来たのは。
「虎杖 、熱い共闘だったな。久々にこの俺が滾ったぞ」
「そのブラザーってのやめてくれ!」
東堂君、そして悠仁君だった。
「悠仁君!」
私は悠仁君の前に駆け出した。
すると、悠仁君は目を丸めた。
「和紗さん!?どうしてここに?」
「よかったぁ。無事で・・・って怪我だらけ!大丈夫?」
「うん、これくらいへーきへーき。ってか、どうして高専にいるの?」
「硝子さんの助手で・・・」
と、そんな会話をしていると。
「いやー、皆お疲れサマンサー☆予想外の出来事ばっかりだったけど、皆元気ーぃ?」
と、けたたましく五条さんがやって来た。
「・・・・・・」
その場違いな能天気さに呆れて、全員がシラーっとした目で五条さんを見ている。
しかし、五条さんは意に介せず皆の顔を見渡しながら、
「あれ、皆ひどくお疲れの様だねぇ~・・・って」
と言ってる途中で、私と目が合った。
「和紗?」
「・・・・・!」
私は思わず悠仁君の後ろに隠れた。
五条さんはツカツカと歩み寄って来て、悠仁君を挟んで私に詰問する。
「なんでここにいるの」
「・・・・・・」
「学校は?まさかサボり?」
「・・・・・・」
「学校って理由もなくサボってよかったっけ?」
「・・・・・・」
問い詰められて困っていたら、
「私が頼んだんだよ。助手をしてくれって」
と、硝子さんが言った。
すると、五条さんは不服そうに硝子さんの方に顔を向けた。
「助手~?」
「そっ。一人だと治療するの大変だからさ、和紗に頼んだの」
「・・・・・・」
すると、五条さんはもう一度私の顔を見た。そして、
「・・・和紗の目指してるのってなんだったっけ?呪術師だった?」
と、問いかけた。
私は、悠仁君の肩越しに五条さんの顔を見上げて、
「・・・和菓子職人です」
と、答えた。
「ごめんなさい。部外者なのに勝手に高専に来て。でも私、『反転術式』をもっとちゃんと身に着けたいと思って・・・」
すると、五条さんはフーっと溜息を吐いた。
(呆れられてる・・・?)
そこへ、私たちの間に挟まれた悠仁君が口を開いた。
「まぁまぁ五条先生。そんな怒んないであげてよ。和紗さんだって一生懸命なんだよ」
しかし五条さんは、
「別に怒ってないよ」
と、言った。
「え?」
意外な言葉に私は目を瞬かせる。
「学校サボってってのはいただけないけど。ま、いっか。こうして皆が揃ってる時に和紗を紹介できるしね」
そう言って、五条さんは私の手を取り自分の隣に引き寄せた。
「では、皆さん。既に顔見知りの方も初対面な方も、改めてご紹介します」
そして、私の肩を抱いて言った。
「彼女は鶴來和紗さん。この僕、五条悟の婚約者でございまーす!」
そう言った次の瞬間。
「・・・・・・」
その場に居合わせた全員が、驚愕するような呆れ返るような、何とも言えない複雑な表情をして、言葉を失ってしまった。
(七海さんと全く同じリアクション!)
「って・・・」
ハタと気づいて、私は五条さんに尋ねた。
「さっき婚約者って言いました?」
「うん、言ったよー」
「誰が?」
「和紗に決まってるでしょ」
「は・・・?」
「やだなぁ、とぼけちゃって」
「・・・・・・」
婚約って・・・。
「はぁ!?」
どういうつもり?!
つづく
「狗巻君居る?呪言ってどうしたら解けるの?まだこのコ眠ってるんだけど」
と、太く編み込んだ長い三つ編みを顔の前に垂らした、妖艶な雰囲気の女の人と。
その女性に抱きかかえられて、熟睡しているスーツ姿の女の子だ。
「こんな時に何爆睡かましてるのよーっ!馬鹿ーっ!起きろー!」
と、桃ちゃんがその女の子の肩を揺らす。
やはり、その子も京都で会ったことがある。
(三輪ちゃんだったっけ?確か刀使いの)
次に医務室にやって来たのは。
「
「そのブラザーってのやめてくれ!」
東堂君、そして悠仁君だった。
「悠仁君!」
私は悠仁君の前に駆け出した。
すると、悠仁君は目を丸めた。
「和紗さん!?どうしてここに?」
「よかったぁ。無事で・・・って怪我だらけ!大丈夫?」
「うん、これくらいへーきへーき。ってか、どうして高専にいるの?」
「硝子さんの助手で・・・」
と、そんな会話をしていると。
「いやー、皆お疲れサマンサー☆予想外の出来事ばっかりだったけど、皆元気ーぃ?」
と、けたたましく五条さんがやって来た。
「・・・・・・」
その場違いな能天気さに呆れて、全員がシラーっとした目で五条さんを見ている。
しかし、五条さんは意に介せず皆の顔を見渡しながら、
「あれ、皆ひどくお疲れの様だねぇ~・・・って」
と言ってる途中で、私と目が合った。
「和紗?」
「・・・・・!」
私は思わず悠仁君の後ろに隠れた。
五条さんはツカツカと歩み寄って来て、悠仁君を挟んで私に詰問する。
「なんでここにいるの」
「・・・・・・」
「学校は?まさかサボり?」
「・・・・・・」
「学校って理由もなくサボってよかったっけ?」
「・・・・・・」
問い詰められて困っていたら、
「私が頼んだんだよ。助手をしてくれって」
と、硝子さんが言った。
すると、五条さんは不服そうに硝子さんの方に顔を向けた。
「助手~?」
「そっ。一人だと治療するの大変だからさ、和紗に頼んだの」
「・・・・・・」
すると、五条さんはもう一度私の顔を見た。そして、
「・・・和紗の目指してるのってなんだったっけ?呪術師だった?」
と、問いかけた。
私は、悠仁君の肩越しに五条さんの顔を見上げて、
「・・・和菓子職人です」
と、答えた。
「ごめんなさい。部外者なのに勝手に高専に来て。でも私、『反転術式』をもっとちゃんと身に着けたいと思って・・・」
すると、五条さんはフーっと溜息を吐いた。
(呆れられてる・・・?)
そこへ、私たちの間に挟まれた悠仁君が口を開いた。
「まぁまぁ五条先生。そんな怒んないであげてよ。和紗さんだって一生懸命なんだよ」
しかし五条さんは、
「別に怒ってないよ」
と、言った。
「え?」
意外な言葉に私は目を瞬かせる。
「学校サボってってのはいただけないけど。ま、いっか。こうして皆が揃ってる時に和紗を紹介できるしね」
そう言って、五条さんは私の手を取り自分の隣に引き寄せた。
「では、皆さん。既に顔見知りの方も初対面な方も、改めてご紹介します」
そして、私の肩を抱いて言った。
「彼女は鶴來和紗さん。この僕、五条悟の婚約者でございまーす!」
そう言った次の瞬間。
「・・・・・・」
その場に居合わせた全員が、驚愕するような呆れ返るような、何とも言えない複雑な表情をして、言葉を失ってしまった。
(七海さんと全く同じリアクション!)
「って・・・」
ハタと気づいて、私は五条さんに尋ねた。
「さっき婚約者って言いました?」
「うん、言ったよー」
「誰が?」
「和紗に決まってるでしょ」
「は・・・?」
「やだなぁ、とぼけちゃって」
「・・・・・・」
婚約って・・・。
「はぁ!?」
どういうつもり?!
つづく
15/15ページ