第21話 京都姉妹校交流会
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「ま、これでスランプからは抜け出せたんじゃないか?」
硝子さんは私に笑いかけた後、
「ほい。治ったよ」
と、治療していた女の子の肩を軽く叩いた。
「ありがとうございます」
と、彼女はベッドから立ち上がった。
スラっと背が高く、艶やかなストレートの髪をキリッとポニーテールに纏めている。
眼鏡をかけていて、その奥に覗く瞳は切長で、涼やかな顔をしている。
「真希、大丈夫か?」
と、パンダ君が彼女に声をかけた。
真希と呼ばれたその彼女は頷いた。
「ああ。で、どうする?もう一度、悠仁と東堂に合流してあの木偶の坊と闘うか?」
という真希さんの言葉に、私はハッとした。
「悠仁君が闘ってるんですか?」
と言った私の言葉に、真希さんが振り返る。
「あぁ。どういう経緯かは知らねぇけど、東堂と意気投合した雰囲気で侵入してきた呪霊と闘ってるよ」
と、真希さんが答える。
「意気投合・・・」
あの東堂君と悠仁君が?
意外なような、そうでもないような・・・。
「ここでジッとしてられねぇ」
と、真希さんは医務室を出ようとする。しかし、
「待って」
桃ちゃんがスマホを片手にそれを制した。
「たった今、歌姫先生から連絡が入った。先生たちが『帳』の中に入れたから救助に向かうって」
その言葉に、その場にいた全員(私以外)がハッと息を飲んだ。
「『帳』に入れた?しかもスマホで連絡が取れるって電波も通じるってことですか?」
と、伏黒君が全員が抱いた疑問を口にした。
それに対して、桃ちゃんが頷く。
「そっ。どうやらあの『帳』は、『五条悟』の侵入を拒む代わりにその他『全ての者』が出入り可能な結界らしいわ」
「・・・そうか。差し引きを考えれば納得がいく」
と、伏黒君が呟いた。
「で、歌姫先生は何て?」
真希さんが尋ねる。
「ここで待機するようにって。あとは任せろって」
桃ちゃんが答えた。
すると、その場にいた全員が黙してどこか堪えるような表情をした。
納得した訳ではないけれど、現状、その指示がベストなんだと判断した様だった。
その時だった。
「・・・?」
窓ガラスがカタカタと音を立てて振動を始めた。
かと思うと、突如強い風圧がかかってガラス一面にヒビが走った。
「何だ?」
医務室に居る全員が、異変を感じて窓の外を見た。
すると、いつの間にか『帳』が上がっていて、その『帳』が降りていた辺りから巨大な呪力の衝撃波が迸るのが見えた。
「・・・・・・!」
その衝撃波は、森林をなぎ倒し土地を削っていく。
その振動が、医務室まで伝わってきた。
凄まじい破壊力だ。
しばらくしてその衝撃波は収束していき、その通り道は土煙が上る以外は何もない空洞が広がっていた。
「・・・敵の仕業?」
その場にいた全員が呆然とする中、私はそう呟いた。
すると、伏黒君が応えた。
「いや、あれは五条先生の呪力だ」
「えっ!?」
「ホント、バケモノじみてるよなぁ」
驚愕する私の隣で、パンダ君が言った。
「ま、これで祓えたんじゃないか?木偶の坊の特級呪霊」
「逆に悠仁達がアレに巻き込まれて死んでなきゃいいけどな」
と、真希さん。
それを真に受けて、私は顔面蒼白になる。
(ゆ、悠仁君ーーー!?それに東堂君も・・・。あと、野薔薇ちゃん。参加者の皆さん・・・!)
・・・と、皆の無事を祈りながら医務室で待機すること小一時間。
まず医務室にやって来たのは、
「皆、無事!?」
「あれ、和紗さん?どうしてここにいるの?」
歌姫先生と、野薔薇ちゃん。
そして、
「あ~ら。生きてたの?悪運強いわねぇ」
と、これまた京都で出会った(第15話)真依ちゃんだ。
真依ちゃんは、何故か真希さんに絡んでいく。
「オメェもな。ビビッてメソメソ泣いてると思ってたよ」
と、真希さんが言い返す。
いがみ合う二人の様子を伺いながら、私は桃ちゃんに耳打ちした。
「あの二人は仲悪いの?」
「んー。っていうか、双子なんだけど」
「え」
そうだったんだ!
(そういえば、よく見ると似てる!)
硝子さんは私に笑いかけた後、
「ほい。治ったよ」
と、治療していた女の子の肩を軽く叩いた。
「ありがとうございます」
と、彼女はベッドから立ち上がった。
スラっと背が高く、艶やかなストレートの髪をキリッとポニーテールに纏めている。
眼鏡をかけていて、その奥に覗く瞳は切長で、涼やかな顔をしている。
「真希、大丈夫か?」
と、パンダ君が彼女に声をかけた。
真希と呼ばれたその彼女は頷いた。
「ああ。で、どうする?もう一度、悠仁と東堂に合流してあの木偶の坊と闘うか?」
という真希さんの言葉に、私はハッとした。
「悠仁君が闘ってるんですか?」
と言った私の言葉に、真希さんが振り返る。
「あぁ。どういう経緯かは知らねぇけど、東堂と意気投合した雰囲気で侵入してきた呪霊と闘ってるよ」
と、真希さんが答える。
「意気投合・・・」
あの東堂君と悠仁君が?
意外なような、そうでもないような・・・。
「ここでジッとしてられねぇ」
と、真希さんは医務室を出ようとする。しかし、
「待って」
桃ちゃんがスマホを片手にそれを制した。
「たった今、歌姫先生から連絡が入った。先生たちが『帳』の中に入れたから救助に向かうって」
その言葉に、その場にいた全員(私以外)がハッと息を飲んだ。
「『帳』に入れた?しかもスマホで連絡が取れるって電波も通じるってことですか?」
と、伏黒君が全員が抱いた疑問を口にした。
それに対して、桃ちゃんが頷く。
「そっ。どうやらあの『帳』は、『五条悟』の侵入を拒む代わりにその他『全ての者』が出入り可能な結界らしいわ」
「・・・そうか。差し引きを考えれば納得がいく」
と、伏黒君が呟いた。
「で、歌姫先生は何て?」
真希さんが尋ねる。
「ここで待機するようにって。あとは任せろって」
桃ちゃんが答えた。
すると、その場にいた全員が黙してどこか堪えるような表情をした。
納得した訳ではないけれど、現状、その指示がベストなんだと判断した様だった。
その時だった。
「・・・?」
窓ガラスがカタカタと音を立てて振動を始めた。
かと思うと、突如強い風圧がかかってガラス一面にヒビが走った。
「何だ?」
医務室に居る全員が、異変を感じて窓の外を見た。
すると、いつの間にか『帳』が上がっていて、その『帳』が降りていた辺りから巨大な呪力の衝撃波が迸るのが見えた。
「・・・・・・!」
その衝撃波は、森林をなぎ倒し土地を削っていく。
その振動が、医務室まで伝わってきた。
凄まじい破壊力だ。
しばらくしてその衝撃波は収束していき、その通り道は土煙が上る以外は何もない空洞が広がっていた。
「・・・敵の仕業?」
その場にいた全員が呆然とする中、私はそう呟いた。
すると、伏黒君が応えた。
「いや、あれは五条先生の呪力だ」
「えっ!?」
「ホント、バケモノじみてるよなぁ」
驚愕する私の隣で、パンダ君が言った。
「ま、これで祓えたんじゃないか?木偶の坊の特級呪霊」
「逆に悠仁達がアレに巻き込まれて死んでなきゃいいけどな」
と、真希さん。
それを真に受けて、私は顔面蒼白になる。
(ゆ、悠仁君ーーー!?それに東堂君も・・・。あと、野薔薇ちゃん。参加者の皆さん・・・!)
・・・と、皆の無事を祈りながら医務室で待機すること小一時間。
まず医務室にやって来たのは、
「皆、無事!?」
「あれ、和紗さん?どうしてここにいるの?」
歌姫先生と、野薔薇ちゃん。
そして、
「あ~ら。生きてたの?悪運強いわねぇ」
と、これまた京都で出会った(第15話)真依ちゃんだ。
真依ちゃんは、何故か真希さんに絡んでいく。
「オメェもな。ビビッてメソメソ泣いてると思ってたよ」
と、真希さんが言い返す。
いがみ合う二人の様子を伺いながら、私は桃ちゃんに耳打ちした。
「あの二人は仲悪いの?」
「んー。っていうか、双子なんだけど」
「え」
そうだったんだ!
(そういえば、よく見ると似てる!)