第21話 京都姉妹校交流会
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「・・・それで、他の皆は?」
と私が尋ねると、桃ちゃんが答えた。
「東堂君達が対応している。強いだけが取り柄の奴だから簡単にやられたりしないと思うけど」
「東堂君・・・」
その名を聞いて、パっとすぐあの独特のパイナップル頭が思い浮かんだ。
確かに、彼は大丈夫そうだ。
「東堂君以外には?他に誰が・・・」
「・・・どうだろう。私は加茂君と狗巻君を運ぶのに必死で・・・」
「・・・そっか」
悠仁君は、伏黒君は、野薔薇ちゃんは無事なのだろうか。
それに、五条さんは・・・。
そんなことを案じている時だった。
「怪我人2名ーーーー!早急に治療お願いしまーーーす!!」
と、突然ドアが開いて大きな声が飛び込んできた。
驚いて振り返るとそこには、
(パンダ!?)
そう、そこにはパンダがいた。
しかも、人を二人担いでいる。
そのうちの一人は、
「伏黒君!?」
そう、それは伏黒君で、胸のあたりに植物のようなものが刺さり口からは血を流している。
「伏黒君!」
私が心配そうに呼びかけると、抱えられてグッタリしていた伏黒君が顔を上げた。
「鶴來さん・・・?どうしてここに・・・って!?」
と、話す途中で伏黒君はパンダに少々乱暴気味にベッドへ降ろされた。
「初めて見る顔だなぁ」
と、パンダが私を見下ろしていった。
私はビックリ仰天しながらも、
「鶴來、和紗です。硝子さんの助手を務めています」
と、自己紹介した。
するとパンダはニッコリ笑って、
「俺はパンダ。呪術高専東京校の二年生。ヨロシク」
と、言った。
(それだけ?もっと必要な情報があるような・・・)
「さ、和紗。伏黒の治療を頼むよ」
とパンダ君に言われて、私は我に返った。
「は、はい!」
と、早速伏黒君の胸に刺さった植物を引き抜こうと手にかけた、が。
『ナハナハ♡』
植物の花の部分が、クルリとこちらを向いてニンマリと笑いかけてきた。
「きゃあーっ!?」
私は手を引っ込めて、思わず悲鳴を上げた。
すると、すぐに硝子さんが歩み寄って来て、
「はいはい」
と、メスでその植物をサッと切り落とし、根の部分を伏黒君の胸から引っこ抜いた。
「傷自体はそんな深くなさそうだね。さ、和紗。あとは頼むよ」
と私に言いつけて、パンダ君が連れてきたもう一人の女の子の治療に向かった。
(あぁ、こんなことで驚くなんて情けない・・・)
と少しションボリしながら、私は伏黒君に『反転術式』をかけ始めた。
その最中、
「・・・知ってたんなら、教えてくださいよ」
と、伏黒君が言った。
何の事かわからず、私は目を瞬かせる。
「え?」
「虎杖の事。生きてるって知ってたんでしょう」
「あ!あぁ・・・うん・・・」
私は申し訳なく言った。
「ごめんね。騙すつもりはなかったんだけど、五条さんから口止めされてて」
「お陰でとんだサプライズでしたよ」
「会えたんだね」
「はい」
「そっか。よかったぁ」
と、私は安堵して微笑んだ。
そうしているうちに伏黒君の治療を終えると、伏黒君が感心したように言った。
「・・・ずいぶん上達したんですね」
「え?」
「『反転術式』。以前だったら、一度使っただけでバテバテになってませんでした?」
「そういえば・・・」
伏黒君に言われて気づいた。
呪力切れでバテるどころか、今はまだ余力も感じる。
自分で不思議に思っていたら、
「呪力の流れを掴んだからだよ」
女の子の治療をしながら、硝子さんが言った。
「きっと以前の和紗は、イタズラに呪力をこねくり回して流れを意識せずにただ垂れ流していたんだろう。呪力の流れを意識することで、ロスが少なくなったんだ」
それを聞いて、
「なるほど」
と、私は深く頷いた。
と私が尋ねると、桃ちゃんが答えた。
「東堂君達が対応している。強いだけが取り柄の奴だから簡単にやられたりしないと思うけど」
「東堂君・・・」
その名を聞いて、パっとすぐあの独特のパイナップル頭が思い浮かんだ。
確かに、彼は大丈夫そうだ。
「東堂君以外には?他に誰が・・・」
「・・・どうだろう。私は加茂君と狗巻君を運ぶのに必死で・・・」
「・・・そっか」
悠仁君は、伏黒君は、野薔薇ちゃんは無事なのだろうか。
それに、五条さんは・・・。
そんなことを案じている時だった。
「怪我人2名ーーーー!早急に治療お願いしまーーーす!!」
と、突然ドアが開いて大きな声が飛び込んできた。
驚いて振り返るとそこには、
(パンダ!?)
そう、そこにはパンダがいた。
しかも、人を二人担いでいる。
そのうちの一人は、
「伏黒君!?」
そう、それは伏黒君で、胸のあたりに植物のようなものが刺さり口からは血を流している。
「伏黒君!」
私が心配そうに呼びかけると、抱えられてグッタリしていた伏黒君が顔を上げた。
「鶴來さん・・・?どうしてここに・・・って!?」
と、話す途中で伏黒君はパンダに少々乱暴気味にベッドへ降ろされた。
「初めて見る顔だなぁ」
と、パンダが私を見下ろしていった。
私はビックリ仰天しながらも、
「鶴來、和紗です。硝子さんの助手を務めています」
と、自己紹介した。
するとパンダはニッコリ笑って、
「俺はパンダ。呪術高専東京校の二年生。ヨロシク」
と、言った。
(それだけ?もっと必要な情報があるような・・・)
「さ、和紗。伏黒の治療を頼むよ」
とパンダ君に言われて、私は我に返った。
「は、はい!」
と、早速伏黒君の胸に刺さった植物を引き抜こうと手にかけた、が。
『ナハナハ♡』
植物の花の部分が、クルリとこちらを向いてニンマリと笑いかけてきた。
「きゃあーっ!?」
私は手を引っ込めて、思わず悲鳴を上げた。
すると、すぐに硝子さんが歩み寄って来て、
「はいはい」
と、メスでその植物をサッと切り落とし、根の部分を伏黒君の胸から引っこ抜いた。
「傷自体はそんな深くなさそうだね。さ、和紗。あとは頼むよ」
と私に言いつけて、パンダ君が連れてきたもう一人の女の子の治療に向かった。
(あぁ、こんなことで驚くなんて情けない・・・)
と少しションボリしながら、私は伏黒君に『反転術式』をかけ始めた。
その最中、
「・・・知ってたんなら、教えてくださいよ」
と、伏黒君が言った。
何の事かわからず、私は目を瞬かせる。
「え?」
「虎杖の事。生きてるって知ってたんでしょう」
「あ!あぁ・・・うん・・・」
私は申し訳なく言った。
「ごめんね。騙すつもりはなかったんだけど、五条さんから口止めされてて」
「お陰でとんだサプライズでしたよ」
「会えたんだね」
「はい」
「そっか。よかったぁ」
と、私は安堵して微笑んだ。
そうしているうちに伏黒君の治療を終えると、伏黒君が感心したように言った。
「・・・ずいぶん上達したんですね」
「え?」
「『反転術式』。以前だったら、一度使っただけでバテバテになってませんでした?」
「そういえば・・・」
伏黒君に言われて気づいた。
呪力切れでバテるどころか、今はまだ余力も感じる。
自分で不思議に思っていたら、
「呪力の流れを掴んだからだよ」
女の子の治療をしながら、硝子さんが言った。
「きっと以前の和紗は、イタズラに呪力をこねくり回して流れを意識せずにただ垂れ流していたんだろう。呪力の流れを意識することで、ロスが少なくなったんだ」
それを聞いて、
「なるほど」
と、私は深く頷いた。