第21話 京都姉妹校交流会
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「和紗」
リビングに戻ると、ソファに座る五条さんが手招きしてきた。
そして、自分の隣のスペースをチョイチョイと指差す。
ここに来て座れ、ということらしい。
「・・・・・・」
なので、私はそれに従い五条さんの隣に座った。
「や~っとオジャマ虫がいなくなったね」
と、五条さんは両腕で私を囲い込んだ。
「そんな言い方失礼ですよ」
と嗜めながらも、私は内心たじろいでいた。
さっきから、五条さんの目隠し越しでも伝わる熱視線を感じるからだ。
「・・・私、五条さんに見せたいものがあるんです!」
その熱視線をかわすべく、私は言った。
すると、五条さんはキョトンとした。
「何?超セクシーな下着姿とか?」
「帰らせていただきます」
「冗談冗談。何?」
「・・・それは」
そうして、私は密かに後ろ手に持っていたモノを五条さんの目の前に突き出した。
「呪骸のサトルくんです!」
すると、五条さんはますますキョトンとした顔をした。
「サトルがどうかしたの?」
「よぉーく見ててくださいね!」
とだけ言って、私はサトルを自分に向き合うようにした。
そして、おでことおでこをくっつけて瞳を閉じ念じる。
すると、
「テンジョーテンゲ!ユイガドクソン!」
さっきまでクッタリとしていたサトルが、私の膝の上でピョンピョンと飛び跳ねだした。
それを見た五条さんは、
「おぉっ」
と、声を上げた。
「ふぅ」
と、息を吐きながらも私は得意げに胸を張った。
「どうですか?サトルに呪力、込められるようになったんです!」
「おー、スゴイスゴイ」
「形状が不安定な物にはまだ出来ないんですけど・・・」
私はサトルの頭を撫でながら言った。
「あと、『反転術式』の成功率も不安定なんですけど・・・」
「大丈夫」
すると、五条さんが私の頭を撫でた。
「今出来ることを続ければ、大丈夫」
「・・・・・・」
その言葉を聞いて、私はホッと顔をほころばせた、が。
「そんなことより!さっき言ってたこと本気?」
と、五条さんに言われて目を丸くした。
「さっき?」
「付き合うなんて考えてないって」
「・・・だって、私は今のままで十分なんだもの」
「僕は十分じゃないよ」
五条さんは言った。
「未だに他人行儀に『五条さん』って呼ばれることとか」
「え」
「名前で呼んでほしいんだけどな。悟って」
「・・・って」
私はサトルを五条さんの顔の前に突き出した。
「もうここにいるんですけど!」
「はぁ!?」
すると、五条さんは憮然としていった。
「本家本元の悟は僕の方なんですけど!?ヒドイッ。和紗にとっては僕より呪骸の方が大事なんだ!?」
「そんなつもりじゃ・・・」
めんどくさいなぁ、こんなことで拗ねるなんて。
28歳にもなるクセに。
そんなことを内心思っていたら、
「ね、一回だけでいいから」
と、五条さんは私の耳元で低い声で囁いた。
息がかかって、自然と肩が震える。
咎めるように顔を見上げたら、五条さんは唇にイタズラな笑みを浮かべていた。
ズルいよ。
そんな風に言われたら、私が拒めないこと知ってるくせに。
「・・・さ」
私はおずおずと唇を開いた。
「悟、さん」
恥ずかしい。
サトルのことはサトルって簡単に呼べるのに。
同じ名前なのに、どうして。
名前を呼んでしまってから、私はチラッと五条さんの表情を伺った。
すると五条さんはフイっと顔を横に逸らして、
「ぐはぁ」
と、小さく唸った。
「・・・どうしたんですか?」
「いや、思った以上に破壊力が」
「え・・・」
「・・・やっぱり、十分なんかじゃないよ」
と、五条さんはサトルを私の腕から奪い取り、
「ちょっと向こう行っててね、サトルくん」
と、床の上に解き放った。
リビングに戻ると、ソファに座る五条さんが手招きしてきた。
そして、自分の隣のスペースをチョイチョイと指差す。
ここに来て座れ、ということらしい。
「・・・・・・」
なので、私はそれに従い五条さんの隣に座った。
「や~っとオジャマ虫がいなくなったね」
と、五条さんは両腕で私を囲い込んだ。
「そんな言い方失礼ですよ」
と嗜めながらも、私は内心たじろいでいた。
さっきから、五条さんの目隠し越しでも伝わる熱視線を感じるからだ。
「・・・私、五条さんに見せたいものがあるんです!」
その熱視線をかわすべく、私は言った。
すると、五条さんはキョトンとした。
「何?超セクシーな下着姿とか?」
「帰らせていただきます」
「冗談冗談。何?」
「・・・それは」
そうして、私は密かに後ろ手に持っていたモノを五条さんの目の前に突き出した。
「呪骸のサトルくんです!」
すると、五条さんはますますキョトンとした顔をした。
「サトルがどうかしたの?」
「よぉーく見ててくださいね!」
とだけ言って、私はサトルを自分に向き合うようにした。
そして、おでことおでこをくっつけて瞳を閉じ念じる。
すると、
「テンジョーテンゲ!ユイガドクソン!」
さっきまでクッタリとしていたサトルが、私の膝の上でピョンピョンと飛び跳ねだした。
それを見た五条さんは、
「おぉっ」
と、声を上げた。
「ふぅ」
と、息を吐きながらも私は得意げに胸を張った。
「どうですか?サトルに呪力、込められるようになったんです!」
「おー、スゴイスゴイ」
「形状が不安定な物にはまだ出来ないんですけど・・・」
私はサトルの頭を撫でながら言った。
「あと、『反転術式』の成功率も不安定なんですけど・・・」
「大丈夫」
すると、五条さんが私の頭を撫でた。
「今出来ることを続ければ、大丈夫」
「・・・・・・」
その言葉を聞いて、私はホッと顔をほころばせた、が。
「そんなことより!さっき言ってたこと本気?」
と、五条さんに言われて目を丸くした。
「さっき?」
「付き合うなんて考えてないって」
「・・・だって、私は今のままで十分なんだもの」
「僕は十分じゃないよ」
五条さんは言った。
「未だに他人行儀に『五条さん』って呼ばれることとか」
「え」
「名前で呼んでほしいんだけどな。悟って」
「・・・って」
私はサトルを五条さんの顔の前に突き出した。
「もうここにいるんですけど!」
「はぁ!?」
すると、五条さんは憮然としていった。
「本家本元の悟は僕の方なんですけど!?ヒドイッ。和紗にとっては僕より呪骸の方が大事なんだ!?」
「そんなつもりじゃ・・・」
めんどくさいなぁ、こんなことで拗ねるなんて。
28歳にもなるクセに。
そんなことを内心思っていたら、
「ね、一回だけでいいから」
と、五条さんは私の耳元で低い声で囁いた。
息がかかって、自然と肩が震える。
咎めるように顔を見上げたら、五条さんは唇にイタズラな笑みを浮かべていた。
ズルいよ。
そんな風に言われたら、私が拒めないこと知ってるくせに。
「・・・さ」
私はおずおずと唇を開いた。
「悟、さん」
恥ずかしい。
サトルのことはサトルって簡単に呼べるのに。
同じ名前なのに、どうして。
名前を呼んでしまってから、私はチラッと五条さんの表情を伺った。
すると五条さんはフイっと顔を横に逸らして、
「ぐはぁ」
と、小さく唸った。
「・・・どうしたんですか?」
「いや、思った以上に破壊力が」
「え・・・」
「・・・やっぱり、十分なんかじゃないよ」
と、五条さんはサトルを私の腕から奪い取り、
「ちょっと向こう行っててね、サトルくん」
と、床の上に解き放った。