第21話 京都姉妹校交流会
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「・・・・・・っ」
その邪悪さを目の当たりにして、私は思わず身構える。
「そう構えずともよい。今の俺は以前のように小僧の身体を乗っ取ることは出来ぬ。憎らしいことだがな」
宿儺は言った。
「だからオマエに手を出せん。まぁ、そうガッカリするな。近いうちに小僧の身体をモノにして、オマエを幾らでも抱いてやる」
「だ、誰がガッカリなんて・・・」
「今日は、話を聞かせてやりに来たのだ」
宿儺はケヒヒと笑いながら言った。
「小僧の無様な姿をな」
宿儺は語り始めた。
9月。
神奈川県川崎市にある映画館で男子高校生3人の変死体が発見された。
その遺体の有様が、余りにも人の所業にあるまじきものだったので、呪術高専より呪術師2名が派遣された。
七海さんと悠仁君だ。
事件発生当時、映画館に居合わせていた吉野順平という被害者と同じ高校に通う男子学生が、何らかの関与があるとして、悠仁君が接近を図った。
その流れで悠仁君は吉野順平と意気投合するが、彼は一体の呪霊に心酔していた。
悠仁君と出会った翌日。
吉野順平はクラゲの式神を使役する自らの術式で、自分が通う高校を襲撃した。
そこへ悠仁君は駆けつけて、吉野順平の暴走を阻止しようとした。
そこへ、一体の呪霊が現れた。
それこそが、吉野順平が心酔する呪霊だった。
その呪霊は人の姿をしていて、魂に干渉することでその形と肉体を変える術式を持っていた。
その呪霊は、吉野順平の魂に干渉し魂と肉体を変えて、悠仁君と戦わせるように仕向けた。
悠仁君は、宿儺に吉野順平を元に直すように懇願した。
だが、宿儺はそれを拒否した。
そして、急激に魂の形を変えられた吉野順平は、そのショックで儚く息耐えた・・・。
「実に無様だったぞ。俺に寄り縋り懇願する小僧の姿は」
宿儺はせせら笑いながら言った。
「人を助けるといいながら、ガキひとりも救えず。人を殺したくないと綺麗事をほざいていながら、追い詰められいとも簡単に考えを翻す。この上なく、惨めで無様なヤツだ。この小僧は」
「・・・・・・」
「今思い出しても大いに笑える。ククク・・・ケヒッ、ケヒヒヒヒヒ・・・!」
「・・・うるさい」
そう言って、私は大笑いする宿儺の口に『あけづる』を押し込んだ。
しかし、宿儺は動揺することなくそのままゴクンと『あけづる』を飲み込んだ。
「突然何をする」
「うるさい」
と、私はもうひとつ『あけづる』を宿儺の口に押し込んだ。
「うるさい、うるさい、うるさい!」
そして、話す間を与えないように何個も何個も手当たり次第に押し込んだ。
「悠仁君を侮辱しないで!今度また言ったら、その口に餅を山ほど突っ込んで喉詰まらせて話せなくしてやるから!」
しかしその直後、宿儺の口と目は消えいて、私は悠仁君の頬にグリグリと『あけづる』を押し付けていた。
「ん、ん〜?な、何?和紗さん・・・」
目を覚まして、悠仁君が寝ぼけ眼でこちらを見る。
私は慌てて手を引っ込めた。
「ゆ、悠仁君。眠るんだったらベッド行こう?五条さんの部屋の貸してもらおう」
そうして、寝ぼけたままの悠仁君の手を引いて、五条さんの部屋に導いた。
悠仁君はまだまだ眠たかったのか、ベッドに倒れ込むようにして再び眠ってしまった。
「・・・ふぅ」
リビングに戻って、私はひとりため息を吐いた。
そして、冷静になって改めて宿儺が話したら内容を反芻する。
───魂に干渉する、人型の呪霊。
(人型の、呪霊・・・)
その時。
ピンポーン・・・
不意にモニターホンが鳴って、私はビクッと肩を震わせた。
(こ、今度は誰?)
と、再びモニターを確認する。
そこには、七海さんの姿が映っていた。
「はい」
「七海です。急な訪問申し訳ありません」
「あ、いえ。今ドア開けますね」
と、私は玄関に駆けつけてドアを開けた。
ドアを開けるなり、七海さんが尋ねてきた。
「虎杖君、こちらに来てませんか」
その邪悪さを目の当たりにして、私は思わず身構える。
「そう構えずともよい。今の俺は以前のように小僧の身体を乗っ取ることは出来ぬ。憎らしいことだがな」
宿儺は言った。
「だからオマエに手を出せん。まぁ、そうガッカリするな。近いうちに小僧の身体をモノにして、オマエを幾らでも抱いてやる」
「だ、誰がガッカリなんて・・・」
「今日は、話を聞かせてやりに来たのだ」
宿儺はケヒヒと笑いながら言った。
「小僧の無様な姿をな」
宿儺は語り始めた。
9月。
神奈川県川崎市にある映画館で男子高校生3人の変死体が発見された。
その遺体の有様が、余りにも人の所業にあるまじきものだったので、呪術高専より呪術師2名が派遣された。
七海さんと悠仁君だ。
事件発生当時、映画館に居合わせていた吉野順平という被害者と同じ高校に通う男子学生が、何らかの関与があるとして、悠仁君が接近を図った。
その流れで悠仁君は吉野順平と意気投合するが、彼は一体の呪霊に心酔していた。
悠仁君と出会った翌日。
吉野順平はクラゲの式神を使役する自らの術式で、自分が通う高校を襲撃した。
そこへ悠仁君は駆けつけて、吉野順平の暴走を阻止しようとした。
そこへ、一体の呪霊が現れた。
それこそが、吉野順平が心酔する呪霊だった。
その呪霊は人の姿をしていて、魂に干渉することでその形と肉体を変える術式を持っていた。
その呪霊は、吉野順平の魂に干渉し魂と肉体を変えて、悠仁君と戦わせるように仕向けた。
悠仁君は、宿儺に吉野順平を元に直すように懇願した。
だが、宿儺はそれを拒否した。
そして、急激に魂の形を変えられた吉野順平は、そのショックで儚く息耐えた・・・。
「実に無様だったぞ。俺に寄り縋り懇願する小僧の姿は」
宿儺はせせら笑いながら言った。
「人を助けるといいながら、ガキひとりも救えず。人を殺したくないと綺麗事をほざいていながら、追い詰められいとも簡単に考えを翻す。この上なく、惨めで無様なヤツだ。この小僧は」
「・・・・・・」
「今思い出しても大いに笑える。ククク・・・ケヒッ、ケヒヒヒヒヒ・・・!」
「・・・うるさい」
そう言って、私は大笑いする宿儺の口に『あけづる』を押し込んだ。
しかし、宿儺は動揺することなくそのままゴクンと『あけづる』を飲み込んだ。
「突然何をする」
「うるさい」
と、私はもうひとつ『あけづる』を宿儺の口に押し込んだ。
「うるさい、うるさい、うるさい!」
そして、話す間を与えないように何個も何個も手当たり次第に押し込んだ。
「悠仁君を侮辱しないで!今度また言ったら、その口に餅を山ほど突っ込んで喉詰まらせて話せなくしてやるから!」
しかしその直後、宿儺の口と目は消えいて、私は悠仁君の頬にグリグリと『あけづる』を押し付けていた。
「ん、ん〜?な、何?和紗さん・・・」
目を覚まして、悠仁君が寝ぼけ眼でこちらを見る。
私は慌てて手を引っ込めた。
「ゆ、悠仁君。眠るんだったらベッド行こう?五条さんの部屋の貸してもらおう」
そうして、寝ぼけたままの悠仁君の手を引いて、五条さんの部屋に導いた。
悠仁君はまだまだ眠たかったのか、ベッドに倒れ込むようにして再び眠ってしまった。
「・・・ふぅ」
リビングに戻って、私はひとりため息を吐いた。
そして、冷静になって改めて宿儺が話したら内容を反芻する。
───魂に干渉する、人型の呪霊。
(人型の、呪霊・・・)
その時。
ピンポーン・・・
不意にモニターホンが鳴って、私はビクッと肩を震わせた。
(こ、今度は誰?)
と、再びモニターを確認する。
そこには、七海さんの姿が映っていた。
「はい」
「七海です。急な訪問申し訳ありません」
「あ、いえ。今ドア開けますね」
と、私は玄関に駆けつけてドアを開けた。
ドアを開けるなり、七海さんが尋ねてきた。
「虎杖君、こちらに来てませんか」