第19話 まぼろしの家族
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「それってそんなに知りたいこと?」
「知りたいです!」
「説明しようと思えば出来なくもないけど・・・。でも、それって野暮じゃない?」
「私にとっては大切なことです!」
「んー・・・」
と、五条さんは宙を見上げて考える。そして、
「・・・第一印象は、愛想のない頑固なムカつく田舎娘」
と、ニヤリと意地悪な笑みを浮かべた。
予想してなかった言葉に、私はショックを受けながらも、慌てて言った。
「そ、それは五条さんがクレーマーみたいなこと言うから・・・!」
「その次は、言動がまるでおばあちゃんみたいでホントに女子高生?って感じ」
「なっ・・・」
「で、弱っちいクセに正義感だけはいっちょ前で無鉄砲でイライラするヤツ」
「・・・・・・・」
全然、好印象じゃないんだけど。
私ががっくりしている間にも、五条さんはつらつらと述べ続けた。
「最初は本当に、あわよくばこのコが『あけづる』を創れるようになれば、あの味をもう一度味わえる。そのために、このコを護らなきゃって思ってたんだよね」
「・・・打算的だったんですね・・・」
「でも、和紗と暮らすことになって、一緒にご飯食べたり、おはようって挨拶を交わしたり、一緒に買い物行ったり、そんな些細な日々がかけがえなく思うようになって・・・」
「・・・・・・」
「そんな僕は、まだ人でいられているんだなって思ってたら、君のことが好きなんだって気づいた」
まだ人でいられている。
その言葉が強く引っかかって、私は五条さんの顔を強い視線で捉えた。
「僕は最強だから、どんな呪霊も簡単に祓えちゃうんだよね」
五条さんは言った。
「どいつもこいつも弱くて気の毒になるくらい。祓って祓って祓って祓って祓って祓って・・・祓いまくっていたら、何だか僕が弱い者いじめしてる悪者みたいに思えてきて、『呪い』なのは、僕自身の方なんじゃないかって時々思える」
言葉の途中で、五条さんは両手で私の頬を包み込んだ。
「でも、和紗の存在が僕を人たらしめている」
そして、コツンと額と額をくっつけた。
「そして現在、そんな君にメロメロな僕」
「・・・・・・」
「これで納得した?」
「・・・納得・・・してません!」
「えー・・・手厳しいなぁ」
「・・・私だけじゃありません」
「んー?」
私はジッと至近距離の五条さんの眼を覗き込んで言った。
「五条さんを人たらしめているのは、悠仁君や伏黒君、野薔薇ちゃんたちです」
すると、五条さんはハッとして目を丸めた。
でも、すぐに不機嫌そうに眉をひそめた。
「・・・こういう良い雰囲気の時に、生徒たちの名前出さないでくれる?顔が思い浮かんできて・・・萎える・・・」
「どうして?大事な愛しい教え子たちでしょ?」
「・・・・・・」
「お土産、みんな喜んでくれるかな?悠仁君、ちゃんとご飯食べてるかな?」
「はいはいはいはい!生徒たちの話題はもうおしまい!」
「わぁっ!?」
と、私は五条さんにボスンッとベッドに押し倒された。
「照れくさいからって、誤魔化すのはもうナシ」
そう言って、五条さんはゆっくりと私の顔に顔を近づける。
「・・・・・・」
私は観念してキュッと固く目を閉じた。
その次の時。
唇に唇が重ねられる。
「・・・ん・・・」
しばらくして唇が離れたかと思ったら、
「んん!?」
角度を変えて、再び唇が重ねられた。
角度だけでなく深さも変えながら、何度も何度も絶え間なく口づけが繰り返される。
「ご、ごじょ、さ・・・」
私はポンポンと五条さんの肩を叩いた。
すると、五条さんはようやく唇を離し私の顔を覗き込んで、
「ん?」
と、小首を傾げた。
・・・最近は見飽きて、もとい見慣れてきてどうも思わなかったけど・・・。
(五条さんは顔は良いんだった!!圧倒的美の暴力!!こんな至近距離で長時間みつめられたら心臓がもたない!!)
「も、もうこへひじょうは(訳:もうこれ以上は)・・・」
と、私は頭からプシュ~っと湯気を出さんばかりに真っ赤になって、呂律も回らず息も絶え絶えに言った。
「知りたいです!」
「説明しようと思えば出来なくもないけど・・・。でも、それって野暮じゃない?」
「私にとっては大切なことです!」
「んー・・・」
と、五条さんは宙を見上げて考える。そして、
「・・・第一印象は、愛想のない頑固なムカつく田舎娘」
と、ニヤリと意地悪な笑みを浮かべた。
予想してなかった言葉に、私はショックを受けながらも、慌てて言った。
「そ、それは五条さんがクレーマーみたいなこと言うから・・・!」
「その次は、言動がまるでおばあちゃんみたいでホントに女子高生?って感じ」
「なっ・・・」
「で、弱っちいクセに正義感だけはいっちょ前で無鉄砲でイライラするヤツ」
「・・・・・・・」
全然、好印象じゃないんだけど。
私ががっくりしている間にも、五条さんはつらつらと述べ続けた。
「最初は本当に、あわよくばこのコが『あけづる』を創れるようになれば、あの味をもう一度味わえる。そのために、このコを護らなきゃって思ってたんだよね」
「・・・打算的だったんですね・・・」
「でも、和紗と暮らすことになって、一緒にご飯食べたり、おはようって挨拶を交わしたり、一緒に買い物行ったり、そんな些細な日々がかけがえなく思うようになって・・・」
「・・・・・・」
「そんな僕は、まだ人でいられているんだなって思ってたら、君のことが好きなんだって気づいた」
まだ人でいられている。
その言葉が強く引っかかって、私は五条さんの顔を強い視線で捉えた。
「僕は最強だから、どんな呪霊も簡単に祓えちゃうんだよね」
五条さんは言った。
「どいつもこいつも弱くて気の毒になるくらい。祓って祓って祓って祓って祓って祓って・・・祓いまくっていたら、何だか僕が弱い者いじめしてる悪者みたいに思えてきて、『呪い』なのは、僕自身の方なんじゃないかって時々思える」
言葉の途中で、五条さんは両手で私の頬を包み込んだ。
「でも、和紗の存在が僕を人たらしめている」
そして、コツンと額と額をくっつけた。
「そして現在、そんな君にメロメロな僕」
「・・・・・・」
「これで納得した?」
「・・・納得・・・してません!」
「えー・・・手厳しいなぁ」
「・・・私だけじゃありません」
「んー?」
私はジッと至近距離の五条さんの眼を覗き込んで言った。
「五条さんを人たらしめているのは、悠仁君や伏黒君、野薔薇ちゃんたちです」
すると、五条さんはハッとして目を丸めた。
でも、すぐに不機嫌そうに眉をひそめた。
「・・・こういう良い雰囲気の時に、生徒たちの名前出さないでくれる?顔が思い浮かんできて・・・萎える・・・」
「どうして?大事な愛しい教え子たちでしょ?」
「・・・・・・」
「お土産、みんな喜んでくれるかな?悠仁君、ちゃんとご飯食べてるかな?」
「はいはいはいはい!生徒たちの話題はもうおしまい!」
「わぁっ!?」
と、私は五条さんにボスンッとベッドに押し倒された。
「照れくさいからって、誤魔化すのはもうナシ」
そう言って、五条さんはゆっくりと私の顔に顔を近づける。
「・・・・・・」
私は観念してキュッと固く目を閉じた。
その次の時。
唇に唇が重ねられる。
「・・・ん・・・」
しばらくして唇が離れたかと思ったら、
「んん!?」
角度を変えて、再び唇が重ねられた。
角度だけでなく深さも変えながら、何度も何度も絶え間なく口づけが繰り返される。
「ご、ごじょ、さ・・・」
私はポンポンと五条さんの肩を叩いた。
すると、五条さんはようやく唇を離し私の顔を覗き込んで、
「ん?」
と、小首を傾げた。
・・・最近は見飽きて、もとい見慣れてきてどうも思わなかったけど・・・。
(五条さんは顔は良いんだった!!圧倒的美の暴力!!こんな至近距離で長時間みつめられたら心臓がもたない!!)
「も、もうこへひじょうは(訳:もうこれ以上は)・・・」
と、私は頭からプシュ~っと湯気を出さんばかりに真っ赤になって、呂律も回らず息も絶え絶えに言った。