第17話 恋する呪霊
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それは呪いではなく、ただただ恋焦がれる女性の言葉だった。
愛する人に触れたい、触れられたい。
ただそれだけで、私や五条さんに害を加える気はないようだ。
(とはいえ、私の身体を使われるのは迷惑千万だけど!)
そう思った矢先。
「その願いが受け入れられぬと申されるなら・・・」
露鈴は頬に爪を立てて食い込ませると、
「この身体を八つ裂きにして、心の臓をくりぬいてやる」
そのままガリガリと引っ掻き、私の頬に傷をつけた。
(痛っ・・・!)
身体を乗っ取られているのに、痛みを感じる。
(や、止め・・・)
自傷行為を止めようとするけれど、私の意思は通らず止められない。
私の頬は、皮膚はめくり上がり血が滲み深紅に染まる。
「止めろ」
と、五条さんが露鈴の手首をつかんで止めた。
すると、露鈴は嬉しそうに微笑んで五条さんの顔を見上げた。
「つゆの願い、受け入れてくださるのですか?」
「そうだねぇ・・・」
五条さんは困ったように首を捻ると、
「和紗~、聴こえてるー?どうするー?和紗がいいって言うんなら、僕は受け入れようと思うんだけど?」
と、内なる私に向かって尋ねてきた。
(い・・・いいわけない!)
と私は叫ぶけど、当然声にはならない。
(絶対に絶っ対に絶っっ対に嫌!こんな形で・・・!)
私には答えようがない。
すると露鈴は、
「・・・嬉しい」
三度 両腕を五条さんの首に回して抱き着いた。
胸をムギュっと押し付けて身体を密着させる。
「受け入れて下さるのですね」
「・・・・・・」
五条さんは観念したように黙り込んでしまった。
それを了承と受け取った露鈴は、全身を投げ出すようにのしかかって、五条さんを押し倒した。
そして、跨るようにして五条さんに上乗りになる。
さらに、五条さんの上着のジッパーに手をかけると、そのままスルスルと引き下ろした。
上着がはだけて、Tシャツ越しでもわかる厚い胸板が現れる。
「・・・・・・」
露鈴は勝ち誇ったような笑みを浮かべて、五条さんを見下ろす。
だけど、五条さんは動揺を見せることなく冷めた目で露鈴の表情を見上げている。
「さあ・・・」
そう言って露鈴は五条さんの手を取り、そのまま手のひらを自分の胸に押し当てると、
「わちきに触れて・・・」
更に五条さんの手の甲に自分の手を重ねて、手に力を込めるよう促す。
(いやぁああぁあああああああっ!?)
と、内なる私は叫ぶ一方で、
「・・・あ・・・んんっ」
露鈴は恍惚とした声を漏らす。
「五条様の手・・・大きくて熱くて・・・気持ち、いい」
それは、私の言葉じゃない。
だけど、私の声で。
(やめてーーーーーっ!聴くに堪えないーーーーっ!恥ずかしくて死ぬ――――っ!!)
だけど、口を閉ざすことも耳を塞ぐことも出来ず、ただ耐え忍ぶことしか出来ない。
それまでずっと冷静な表情を保っていた五条さんが、この露鈴の行動に微かに眉をひそめた。
「参ったなぁ。あんま煽んないでくれる?呪霊の仕業とはいえ、これじゃ理性がもたなくなるよ」
「りせい?」
「我慢が効かないってこと」
「何故我慢をする必要が?」
そう言って、露鈴は顔を五条さんの首元に埋めた。
「何もかも忘れて、ただただ狂ったように、お互いを貪るように・・・肌身を重ねて抱き合いましょ・・・」
そして、五条さんの首に噛みつくように唇を落とした。
「・・・・・・っ」
五条さんは微かに身体をピクリと動かす。
露鈴はそれを見逃さず、ほくそ笑む。
「・・・可愛いお方。身体が熱く疼いておるわ」
「・・・・・・」
「恥ずかしがらなくとも。つゆは、蕩けそうなほど熱く、身体の芯がジンジンと痛いほど疼いておりまする」
「・・・・・・」
「確かめなさいますか?」
愛する人に触れたい、触れられたい。
ただそれだけで、私や五条さんに害を加える気はないようだ。
(とはいえ、私の身体を使われるのは迷惑千万だけど!)
そう思った矢先。
「その願いが受け入れられぬと申されるなら・・・」
露鈴は頬に爪を立てて食い込ませると、
「この身体を八つ裂きにして、心の臓をくりぬいてやる」
そのままガリガリと引っ掻き、私の頬に傷をつけた。
(痛っ・・・!)
身体を乗っ取られているのに、痛みを感じる。
(や、止め・・・)
自傷行為を止めようとするけれど、私の意思は通らず止められない。
私の頬は、皮膚はめくり上がり血が滲み深紅に染まる。
「止めろ」
と、五条さんが露鈴の手首をつかんで止めた。
すると、露鈴は嬉しそうに微笑んで五条さんの顔を見上げた。
「つゆの願い、受け入れてくださるのですか?」
「そうだねぇ・・・」
五条さんは困ったように首を捻ると、
「和紗~、聴こえてるー?どうするー?和紗がいいって言うんなら、僕は受け入れようと思うんだけど?」
と、内なる私に向かって尋ねてきた。
(い・・・いいわけない!)
と私は叫ぶけど、当然声にはならない。
(絶対に絶っ対に絶っっ対に嫌!こんな形で・・・!)
私には答えようがない。
すると露鈴は、
「・・・嬉しい」
胸をムギュっと押し付けて身体を密着させる。
「受け入れて下さるのですね」
「・・・・・・」
五条さんは観念したように黙り込んでしまった。
それを了承と受け取った露鈴は、全身を投げ出すようにのしかかって、五条さんを押し倒した。
そして、跨るようにして五条さんに上乗りになる。
さらに、五条さんの上着のジッパーに手をかけると、そのままスルスルと引き下ろした。
上着がはだけて、Tシャツ越しでもわかる厚い胸板が現れる。
「・・・・・・」
露鈴は勝ち誇ったような笑みを浮かべて、五条さんを見下ろす。
だけど、五条さんは動揺を見せることなく冷めた目で露鈴の表情を見上げている。
「さあ・・・」
そう言って露鈴は五条さんの手を取り、そのまま手のひらを自分の胸に押し当てると、
「わちきに触れて・・・」
更に五条さんの手の甲に自分の手を重ねて、手に力を込めるよう促す。
(いやぁああぁあああああああっ!?)
と、内なる私は叫ぶ一方で、
「・・・あ・・・んんっ」
露鈴は恍惚とした声を漏らす。
「五条様の手・・・大きくて熱くて・・・気持ち、いい」
それは、私の言葉じゃない。
だけど、私の声で。
(やめてーーーーーっ!聴くに堪えないーーーーっ!恥ずかしくて死ぬ――――っ!!)
だけど、口を閉ざすことも耳を塞ぐことも出来ず、ただ耐え忍ぶことしか出来ない。
それまでずっと冷静な表情を保っていた五条さんが、この露鈴の行動に微かに眉をひそめた。
「参ったなぁ。あんま煽んないでくれる?呪霊の仕業とはいえ、これじゃ理性がもたなくなるよ」
「りせい?」
「我慢が効かないってこと」
「何故我慢をする必要が?」
そう言って、露鈴は顔を五条さんの首元に埋めた。
「何もかも忘れて、ただただ狂ったように、お互いを貪るように・・・肌身を重ねて抱き合いましょ・・・」
そして、五条さんの首に噛みつくように唇を落とした。
「・・・・・・っ」
五条さんは微かに身体をピクリと動かす。
露鈴はそれを見逃さず、ほくそ笑む。
「・・・可愛いお方。身体が熱く疼いておるわ」
「・・・・・・」
「恥ずかしがらなくとも。つゆは、蕩けそうなほど熱く、身体の芯がジンジンと痛いほど疼いておりまする」
「・・・・・・」
「確かめなさいますか?」