第15話 京都
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「ピストル?オモチャか?」
モイちゃんも彼女に気づいて、その手に持つ拳銃に目を凝らす。
(あれは・・・)
私は彼女の首元に目が留まった。
襟首についた渦巻模様のボタン。
呪術高専の証。
(じゃあ、彼女は呪術師?)
彼女はピストルを構えた手を降ろすと、私たちの方に向かって歩いてきた。
「ここは危ないわ。早く離れなさい」
と、彼女は言った。
しかし、私とモイちゃんは呆気に取られて応えることが出来なかった。
そんな私たちに彼女はもう一度言った。
「聞こえなかった?ここを離れてどっか行って・・・あら嫌だ」
と言いながら、再びピストルを持つ手を上げた。
それを見て、モイちゃんは眉をしかめる。
「何や、初対面の人間に向かって銃口向けて。いくらオモチャでも気分悪いで!」
しかし、彼女はモイちゃんを無視してピストルを構えた。
「まだ動いてる」
その言葉に私は後ろを振り返る。
すると、さっき頭を撃ち抜かれた呪霊が立ち上がりゆらゆらとこちらに向かっていた。
「・・・・・・!」
私はモイちゃんのを庇うべく呪霊の前に立った。
しかし、呪霊は今度は背中から血を吹き出してバタリと地面に倒れ込んだ。
そしてその背後には、
「もう、真依ったら!呪霊には拳銃は効かないんですよ!ちゃんと呪力でトドメさしてください!」
スーツパンツ姿で水色の長い髪の毛の女の子が、日本刀を持って立っていた。
その水色の髪の子にむかって、真依と呼ばれたピストルの女の子が応える。
「いやよ。私は呪霊に近寄りたくないの」
「この期に及んでワガママ言わないで下さいよ・・・」
そんな会話する彼女たちを見て、
「今度は日本刀かいな・・・」
と、モイちゃんはどこか呆れた声を出した。
そして、はたまた今度は頭上から、
「あ、いたいた。おーい」
と言う声と共に、箒にまたがった女の子が空から降りてきた。
ツインテールの金髪に、ダボッとしたワンピース姿。
どこかで見たことあるような・・・この姿は・・・。
(魔女の宅急便!?)
次々現れるどこか奇妙な人たちに、もはやモイちゃんは呆れ果てた様子で、
「・・・どうやって降りてきたん?ワイヤーアクション?」
と、言った。
「桃」
と、真依という子が魔女っ娘の名前を呼んだ。
「もうこのあたりに呪霊はいない?」
「あと西棟の方にいたけど、加茂君とメカ丸が対応してる」
と答えながら、桃と呼ばれた魔女っ娘は私たちに気づいて、
「非術師 ・・・?どうしてここに?」
と、眉をしかめた。
水色の髪の子はハッとして、
「あ、あの、こ、これはオモチャです!」
と、慌てて刀を後ろ手に隠した。
「『帳』は?誰か降ろさなかったの?」
‟魔女っ娘の桃ちゃん”が、‟ピストルの真依ちゃん”に問いかける。
しかし、真依ちゃんは横に首を振って言った。
「私、知らなーい。霞がやるって言ってなかった?」
「わ、私言ってませんよ!?だいたい出来ないし!」
と、霞と呼ばれた日本刀の子が慌てふためく。
そして言い争いする彼女たちの元へ、
「西宮、真依、三輪」
今度は袴の様な服を着た男の子と、そして何とロボットまで現れた!
「極め付けは、陰陽師にロボットかいな」
と、モイちゃんがポツリと呟く。
「皆無事か」
「加茂先輩、メカ丸!」
と、"霞ちゃん"が彼らの名を呼んだ。
「私たちは大丈夫です。でも、一般人が」
すると、袴姿の男の子(こっちが加茂先輩だよね?)は、細い目を凝らして私たちの方を見た。
「一般人・・・怪我は?」
おそらく、呪霊に襲われていないかどうかを確認したのだろう。
しかし、呪霊のことなど知らないモイちゃんは不思議そうに小首を傾げながら言った。
「怪我なんかしてへんけど、オタクら一体何者?揃いも揃って奇妙なカッコして。映画でも撮影してんの?」
「そ、そうなんです!」
"霞ちゃん”が、うんうん頷きながら言った。
その傍には寄り添うようにメカ丸と思しきロボットが立っている。
「私たち、この近くにある高専生で映画サークルで活動してるんです!このメカ丸は被り物なんです!よく出来てるでしょ?」
「へー、そうなんやー」
モイちゃんも彼女に気づいて、その手に持つ拳銃に目を凝らす。
(あれは・・・)
私は彼女の首元に目が留まった。
襟首についた渦巻模様のボタン。
呪術高専の証。
(じゃあ、彼女は呪術師?)
彼女はピストルを構えた手を降ろすと、私たちの方に向かって歩いてきた。
「ここは危ないわ。早く離れなさい」
と、彼女は言った。
しかし、私とモイちゃんは呆気に取られて応えることが出来なかった。
そんな私たちに彼女はもう一度言った。
「聞こえなかった?ここを離れてどっか行って・・・あら嫌だ」
と言いながら、再びピストルを持つ手を上げた。
それを見て、モイちゃんは眉をしかめる。
「何や、初対面の人間に向かって銃口向けて。いくらオモチャでも気分悪いで!」
しかし、彼女はモイちゃんを無視してピストルを構えた。
「まだ動いてる」
その言葉に私は後ろを振り返る。
すると、さっき頭を撃ち抜かれた呪霊が立ち上がりゆらゆらとこちらに向かっていた。
「・・・・・・!」
私はモイちゃんのを庇うべく呪霊の前に立った。
しかし、呪霊は今度は背中から血を吹き出してバタリと地面に倒れ込んだ。
そしてその背後には、
「もう、真依ったら!呪霊には拳銃は効かないんですよ!ちゃんと呪力でトドメさしてください!」
スーツパンツ姿で水色の長い髪の毛の女の子が、日本刀を持って立っていた。
その水色の髪の子にむかって、真依と呼ばれたピストルの女の子が応える。
「いやよ。私は呪霊に近寄りたくないの」
「この期に及んでワガママ言わないで下さいよ・・・」
そんな会話する彼女たちを見て、
「今度は日本刀かいな・・・」
と、モイちゃんはどこか呆れた声を出した。
そして、はたまた今度は頭上から、
「あ、いたいた。おーい」
と言う声と共に、箒にまたがった女の子が空から降りてきた。
ツインテールの金髪に、ダボッとしたワンピース姿。
どこかで見たことあるような・・・この姿は・・・。
(魔女の宅急便!?)
次々現れるどこか奇妙な人たちに、もはやモイちゃんは呆れ果てた様子で、
「・・・どうやって降りてきたん?ワイヤーアクション?」
と、言った。
「桃」
と、真依という子が魔女っ娘の名前を呼んだ。
「もうこのあたりに呪霊はいない?」
「あと西棟の方にいたけど、加茂君とメカ丸が対応してる」
と答えながら、桃と呼ばれた魔女っ娘は私たちに気づいて、
「
と、眉をしかめた。
水色の髪の子はハッとして、
「あ、あの、こ、これはオモチャです!」
と、慌てて刀を後ろ手に隠した。
「『帳』は?誰か降ろさなかったの?」
‟魔女っ娘の桃ちゃん”が、‟ピストルの真依ちゃん”に問いかける。
しかし、真依ちゃんは横に首を振って言った。
「私、知らなーい。霞がやるって言ってなかった?」
「わ、私言ってませんよ!?だいたい出来ないし!」
と、霞と呼ばれた日本刀の子が慌てふためく。
そして言い争いする彼女たちの元へ、
「西宮、真依、三輪」
今度は袴の様な服を着た男の子と、そして何とロボットまで現れた!
「極め付けは、陰陽師にロボットかいな」
と、モイちゃんがポツリと呟く。
「皆無事か」
「加茂先輩、メカ丸!」
と、"霞ちゃん"が彼らの名を呼んだ。
「私たちは大丈夫です。でも、一般人が」
すると、袴姿の男の子(こっちが加茂先輩だよね?)は、細い目を凝らして私たちの方を見た。
「一般人・・・怪我は?」
おそらく、呪霊に襲われていないかどうかを確認したのだろう。
しかし、呪霊のことなど知らないモイちゃんは不思議そうに小首を傾げながら言った。
「怪我なんかしてへんけど、オタクら一体何者?揃いも揃って奇妙なカッコして。映画でも撮影してんの?」
「そ、そうなんです!」
"霞ちゃん”が、うんうん頷きながら言った。
その傍には寄り添うようにメカ丸と思しきロボットが立っている。
「私たち、この近くにある高専生で映画サークルで活動してるんです!このメカ丸は被り物なんです!よく出来てるでしょ?」
「へー、そうなんやー」