第11話 メゾン・ド・エグランティーヌ
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そんな私の様子に気づいて、一年ズが慌てて励ましの声をかける。
「・・・そんな落ち込まなくても。この場所が条件悪いからだし」
「そうそう、伏黒の言う通り!和紗さん、そんな落ち込まないで」
「あっ、良いこと思いついた!俺、行商に行ってくるよ!客が来ないなら、こっちから客のところへ行けばいい!」
「そうよ!虎杖、ナイスアイデア!」
「え、でも・・・」
「じゃあ、俺、このラックの服持っていくね!」
「じゃあ、私はこっちのを・・・。伏黒、アンタも行くのよ!」
「え・・・」
戸惑う私を差し置いて、悠仁君と野薔薇ちゃんが行商に行こうとした時だった。
「もうかってまっか~?」
と、五条さんがヘラヘラとやって来た。
「五条先生」
「来てたんだ!」
ここに五条さんが来ていることを知らなかった悠仁君と伏黒君は驚いている。
私は五条さんの元へ駆け寄りそっと尋ねた。
「被害者の方は大丈夫ですか?」
「うん。和紗の『反転術式』が的確だったからね。今は伊地知が病院へ連れて行って、倒れた時に出来た擦過傷を診てもらってるよ」
「・・・よかったぁ」
ホッと溜息をついていたら、五条さんはブースを見回し言った。
「お店の方は大変みたいだねぇ。ずいぶん売れ残っちゃってるじゃない」
「そうなんです・・・」
「五条先生も手伝ってよ!」
と言ったのは、悠仁君だ。
五条さんは首を傾げる。
「何を?」
「ここの場所目立たなくて人通り少ないからさ、行商に出るの」
「なるほど。いいよー」
「えっ。それはちょっと・・・」
「何。和紗、何で嫌そうなの」
「だって」
私はおずおずと言った。
「2メートル近い目隠しした黒づくめの男の人が、レディース服を売り歩いてるなんて怪しすぎて」
「ひどい言い様だねー。手伝うって言ってるのに」
五条さんは肩をすくめた。
「じゃあ、これならどう?」
と、何を思ったのか、突然目隠しを外してサングラスをかけ、さらに上着を脱いでカッターシャツ姿になった。
そして。
「フリマ初出店の『メゾン・ド・エグランティーヌ』で~ぇっす!乙女心をくすぐるオシャレな洋服を販売してまぁす!是非お立ち寄りくださぁ~い!」
と、よく通る大きな声で言った。
すると、ブースの前を通りかかった女の子グループがこちらを振り返った。
「ふふふ☆」
五条さんは、とびきりの営業スマイルを浮かべながらヒラヒラと彼女たちに向かって手を振った。
次の瞬間。
「ぎゃーっ!すっごいイケメン!!」
「おにいさんがこの洋服デザインしたんですか?」
と、女の子たちが目をハートにして駆け寄ってきた。
五条さんはキラキラ笑顔を振りまきながら言った。
「いーや。デザインと制作したのはこの二人だよー」
五条さんはそう言って、私と野薔薇ちゃんを指差した。
「でも、このグッドルッキングガイなおにいさんが、君たちに似合う服をコーディネートしてあげるよ」
そして、サングラスをずらして碧い瞳を覗かせた。
すると、女の子たちはキャーッと嬌声を上げた後、
「お願いします!」
と、言った。
そうした騒ぎを通りかかった人たちが目にして、
「何何?なんのお店?」
「なんかすっごいイケメンが服売ってる」
「誰?モデル?芸能人?」
『メゾン・ド・エグランティーヌ』のブースに続々と客が集まり始めた。
そして、五条さんの巧みな営業トークのおかげもあって、わずか1時間で全商品は完売した!
「・・・そんな落ち込まなくても。この場所が条件悪いからだし」
「そうそう、伏黒の言う通り!和紗さん、そんな落ち込まないで」
「あっ、良いこと思いついた!俺、行商に行ってくるよ!客が来ないなら、こっちから客のところへ行けばいい!」
「そうよ!虎杖、ナイスアイデア!」
「え、でも・・・」
「じゃあ、俺、このラックの服持っていくね!」
「じゃあ、私はこっちのを・・・。伏黒、アンタも行くのよ!」
「え・・・」
戸惑う私を差し置いて、悠仁君と野薔薇ちゃんが行商に行こうとした時だった。
「もうかってまっか~?」
と、五条さんがヘラヘラとやって来た。
「五条先生」
「来てたんだ!」
ここに五条さんが来ていることを知らなかった悠仁君と伏黒君は驚いている。
私は五条さんの元へ駆け寄りそっと尋ねた。
「被害者の方は大丈夫ですか?」
「うん。和紗の『反転術式』が的確だったからね。今は伊地知が病院へ連れて行って、倒れた時に出来た擦過傷を診てもらってるよ」
「・・・よかったぁ」
ホッと溜息をついていたら、五条さんはブースを見回し言った。
「お店の方は大変みたいだねぇ。ずいぶん売れ残っちゃってるじゃない」
「そうなんです・・・」
「五条先生も手伝ってよ!」
と言ったのは、悠仁君だ。
五条さんは首を傾げる。
「何を?」
「ここの場所目立たなくて人通り少ないからさ、行商に出るの」
「なるほど。いいよー」
「えっ。それはちょっと・・・」
「何。和紗、何で嫌そうなの」
「だって」
私はおずおずと言った。
「2メートル近い目隠しした黒づくめの男の人が、レディース服を売り歩いてるなんて怪しすぎて」
「ひどい言い様だねー。手伝うって言ってるのに」
五条さんは肩をすくめた。
「じゃあ、これならどう?」
と、何を思ったのか、突然目隠しを外してサングラスをかけ、さらに上着を脱いでカッターシャツ姿になった。
そして。
「フリマ初出店の『メゾン・ド・エグランティーヌ』で~ぇっす!乙女心をくすぐるオシャレな洋服を販売してまぁす!是非お立ち寄りくださぁ~い!」
と、よく通る大きな声で言った。
すると、ブースの前を通りかかった女の子グループがこちらを振り返った。
「ふふふ☆」
五条さんは、とびきりの営業スマイルを浮かべながらヒラヒラと彼女たちに向かって手を振った。
次の瞬間。
「ぎゃーっ!すっごいイケメン!!」
「おにいさんがこの洋服デザインしたんですか?」
と、女の子たちが目をハートにして駆け寄ってきた。
五条さんはキラキラ笑顔を振りまきながら言った。
「いーや。デザインと制作したのはこの二人だよー」
五条さんはそう言って、私と野薔薇ちゃんを指差した。
「でも、このグッドルッキングガイなおにいさんが、君たちに似合う服をコーディネートしてあげるよ」
そして、サングラスをずらして碧い瞳を覗かせた。
すると、女の子たちはキャーッと嬌声を上げた後、
「お願いします!」
と、言った。
そうした騒ぎを通りかかった人たちが目にして、
「何何?なんのお店?」
「なんかすっごいイケメンが服売ってる」
「誰?モデル?芸能人?」
『メゾン・ド・エグランティーヌ』のブースに続々と客が集まり始めた。
そして、五条さんの巧みな営業トークのおかげもあって、わずか1時間で全商品は完売した!