第11話 メゾン・ド・エグランティーヌ
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茶髪のショートボブ。
悠仁君や伏黒君と同じ、渦巻模様のボタンが付いた呪術高専の学ランに膝上丈のスカート。
想像していたよりも小柄で、ごくごく普通の女の子に見える。
この子が紅一点の野薔薇ちゃん。
野薔薇ちゃんはショッパーをいくつか手に提げて、私たちの元へやって来た。
「おせーよ、釘崎」
悠仁君が咎めるように言った。
「紙袋増えてない?また買い物行ってたのかよ?さっき色々買ってただろ!」
「うるせー。女の子は色々物入りなんだよ。一張羅でこと済むイモ臭いアンタとは違うのよ!」
と、野薔薇ちゃんは悠仁君に睨みを効かせて、ドスの効いた声で反論した。
うーん、これはなかなか勝気そうなコだわ。
「野薔薇、紹介するねー。彼女は鶴來和紗。和紗は呪術師じゃないんだけど、ワケあって呪術を教えてるんだ」
五条さんから紹介されて、私は野薔薇ちゃんにむかって軽くお辞儀をした。
「はじめまして。鶴來和紗です」
すると、野薔薇ちゃんはさっきまでの仏頂面から打って変わって笑顔になって、
「釘崎野薔薇です!はじめまして!」
と、鈴の鳴るような可愛らしい声で言った。そして、
「和紗さんの穿いてるスカートって、コムデギャルソンのですよね!?超可愛い!」
「え?」
私が穿いているパッチワークのスカートを食い入るように見つめている。
「違うよ。このスカート、私が縫ったの」
そう私が言うと、野薔薇ちゃんは驚きの声を上げた。
「えぇっ!?マジで!?」
「うん。でも、雑誌で見ていいなぁって思ったスカートを真似して縫ったから、それがひょっとしたらコムデギャルソンだったのかもしれないね」
「すごーい!ちょっと触って見てみてもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
「ありがとうございまーす。っていうか、マジですっご。このクロシェ部分もひょっとして手編み?」
「うん、そうなの」
「マジですごい!職人レベルじゃないですか!」
「・・・実は、私、すっごいド田舎出身でね」
私はシミジミと語り始めた。
「雑誌やインスタで可愛い服見ても、なかなか買い物に行けなくて。通販もあるけど、私、洋服は試着してから買いたい派で・・・。それに、せっかく都市部に買い物に行けたとしても、交通費でお小遣いのほとんどは無くなって、そんなに沢山洋服買えなかったり・・・」
「・・・・・・」
「それなら、自分で縫っちゃおうって思って!地元に激安の布屋さんがあってね。今でも時々縫ってるの」
「・・・わかる」
「え?」
「いや、私、ソーイングとか全くしないんだけど。でも、私もド田舎出身だから!」
「え、そうなの?どこ出身?」
「・・・盛岡まで出るのに四時間かかるとこ」
「えーっ。私も似たようなところだよー」
まさか野薔薇ちゃんも地方民(超ド田舎出身)だったとは!
「ねねっ、和紗さんっ。もしかして、こんなスカート縫ったり出来る?」
と、野薔薇ちゃんはスマホを私に見せた。
そこにはファッション誌のスクショが映っていた。
それを見て、私は大きく頷く。
「うん、縫えるよー」
「お願いしてもいいですか!?」
「うん、いいよ」
「やったー!材料費払います!」
「じゃあ今度一緒に布買いに行こっか?」
「うんうん、行きましょう!やったー!和紗さん、会ったばっかだけど大好きー!」
こうして、私と野薔薇ちゃんが初対面ながら意気投合している横で。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「おーい、そろそろ行こうよー。りっぱ寿司」
悠仁君、伏黒君、五条さんの男性陣がお腹を鳴らせていた。
そして、私たちは国道沿いにある大きなりっぱ寿司に向かった。
悠仁君や伏黒君と同じ、渦巻模様のボタンが付いた呪術高専の学ランに膝上丈のスカート。
想像していたよりも小柄で、ごくごく普通の女の子に見える。
この子が紅一点の野薔薇ちゃん。
野薔薇ちゃんはショッパーをいくつか手に提げて、私たちの元へやって来た。
「おせーよ、釘崎」
悠仁君が咎めるように言った。
「紙袋増えてない?また買い物行ってたのかよ?さっき色々買ってただろ!」
「うるせー。女の子は色々物入りなんだよ。一張羅でこと済むイモ臭いアンタとは違うのよ!」
と、野薔薇ちゃんは悠仁君に睨みを効かせて、ドスの効いた声で反論した。
うーん、これはなかなか勝気そうなコだわ。
「野薔薇、紹介するねー。彼女は鶴來和紗。和紗は呪術師じゃないんだけど、ワケあって呪術を教えてるんだ」
五条さんから紹介されて、私は野薔薇ちゃんにむかって軽くお辞儀をした。
「はじめまして。鶴來和紗です」
すると、野薔薇ちゃんはさっきまでの仏頂面から打って変わって笑顔になって、
「釘崎野薔薇です!はじめまして!」
と、鈴の鳴るような可愛らしい声で言った。そして、
「和紗さんの穿いてるスカートって、コムデギャルソンのですよね!?超可愛い!」
「え?」
私が穿いているパッチワークのスカートを食い入るように見つめている。
「違うよ。このスカート、私が縫ったの」
そう私が言うと、野薔薇ちゃんは驚きの声を上げた。
「えぇっ!?マジで!?」
「うん。でも、雑誌で見ていいなぁって思ったスカートを真似して縫ったから、それがひょっとしたらコムデギャルソンだったのかもしれないね」
「すごーい!ちょっと触って見てみてもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
「ありがとうございまーす。っていうか、マジですっご。このクロシェ部分もひょっとして手編み?」
「うん、そうなの」
「マジですごい!職人レベルじゃないですか!」
「・・・実は、私、すっごいド田舎出身でね」
私はシミジミと語り始めた。
「雑誌やインスタで可愛い服見ても、なかなか買い物に行けなくて。通販もあるけど、私、洋服は試着してから買いたい派で・・・。それに、せっかく都市部に買い物に行けたとしても、交通費でお小遣いのほとんどは無くなって、そんなに沢山洋服買えなかったり・・・」
「・・・・・・」
「それなら、自分で縫っちゃおうって思って!地元に激安の布屋さんがあってね。今でも時々縫ってるの」
「・・・わかる」
「え?」
「いや、私、ソーイングとか全くしないんだけど。でも、私もド田舎出身だから!」
「え、そうなの?どこ出身?」
「・・・盛岡まで出るのに四時間かかるとこ」
「えーっ。私も似たようなところだよー」
まさか野薔薇ちゃんも地方民(超ド田舎出身)だったとは!
「ねねっ、和紗さんっ。もしかして、こんなスカート縫ったり出来る?」
と、野薔薇ちゃんはスマホを私に見せた。
そこにはファッション誌のスクショが映っていた。
それを見て、私は大きく頷く。
「うん、縫えるよー」
「お願いしてもいいですか!?」
「うん、いいよ」
「やったー!材料費払います!」
「じゃあ今度一緒に布買いに行こっか?」
「うんうん、行きましょう!やったー!和紗さん、会ったばっかだけど大好きー!」
こうして、私と野薔薇ちゃんが初対面ながら意気投合している横で。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「おーい、そろそろ行こうよー。りっぱ寿司」
悠仁君、伏黒君、五条さんの男性陣がお腹を鳴らせていた。
そして、私たちは国道沿いにある大きなりっぱ寿司に向かった。