第11話 メゾン・ド・エグランティーヌ
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「一年ズ全員そろった祝いに、今からりっぱ寿司行くんだけど、和紗も来ない?前に行きたいって言ってたでしょ?」
学校から帰る途中、五条さんから電話がかかってきた。
りっぱ寿司とは、全国にチェーン展開されている業界ナンバーワンの回転寿司店である。
しかし、マクドナルドさえないド田舎で育った私は、一度も行ったことがないのだ。
行ってみたい。だけど。
「いいんですか?部外者の私が行っても」
「いーよいーよ。部外者っても恵も悠仁も知り合いじゃない。野薔薇もざっくばらんなコだからさ」
「野薔薇?あぁ、今日入学してきたコですか」
「うん。紅一点」
「うーん・・・」
どうしようかなぁ。
そりゃあ、伏黒君と悠仁君は構わないだろうけど。
その野薔薇ちゃんは嫌じゃないかなぁ。いきなり初対面で部外者の私とご飯って。
迷っていたら、五条さんがダメ押しするように言ってきた。
「知ってる?りっぱ寿司って、寿司が新幹線に乗って運ばれてくるの」
「・・・・・・・(ピクッ)」
「おまけにぃ、皿を返却口に入れたらぁ、5枚毎になんとガチャが回せるんだよー」
「・・・行きます!」
りっぱ寿司の魅力に抗えず、私は五条さんたちがいる原宿へ向かった。
原宿といえば!
明治神宮、代々木公園、竹下通り、ラフォーレ原宿、表参道ヒルズ、etc!
(うわぁ~、ここが流行の発信地・・・!)
と、私は目をキラキラさせながら辺りを見回しながら待ち合わせ場所へ向かった。
初めての街に浮かれて歩いていると、
「あ、来た来た。おーい、和紗さーん!こっちこっち!」
と、悠仁君の大きな声が聞こえてきた。
声が聞こえた方を見ると、悠仁君、伏黒君、そして五条さんの姿があった。
「おまたせしました」
と、私は皆の元へ駆け寄る。
そして、ふと気づいた。
「あれ、野薔薇ちゃん?はどうしたんですか?」
そう。待ち合せの場所にひとり足りないのだ。
「コインロッカーに預けてる荷物を取りに行ってるよ」
五条さんが答える。
「もうすぐ戻って来るんじゃないかな。少し待っててやっていい?」
「はい、もちろんです」
そう頷いてから、
「悠仁君、制服似合ってるね!」
と、言った。
そう、悠仁君は呪術高専の制服を着ているのだ。
私の言葉に、悠仁君は少し照れくさそうに、だけど得意げに鼻の下をこすった。
「へへっ。そっかな?」
「うん。でも伏黒君の制服と少しデザイン違うんだね?」
「なんか五条先生がカスタムしたみたいで」
「そうなの?でも、パーカーとクロップド丈が悠仁君らしいね」
「和紗のも、作ろうと思えば好きにカスタム出来るよー。どんな風にしたい?」
「え、別に必要ないんですけど・・・」
五条さんの言葉に困惑しつつも、
「そうだなぁ・・・。私が制服を作るとしたら、セーラー服風が良いかなぁ。中学も高校もブレザーだったから」
と、少しウキウキして妄想した。
すると伏黒君が言った。
「・・・そんなこと言ったら、本気で五条先生注文しますよ」
「え」
五条さんの方を振り返ると、
「オッケー!セーラー風ね」
と、親指をグッと突き立てる。
なので私は慌てて言った。
「べ、別に注文しなくていいですからね!ただ妄想しただけで」
「いいじゃない。注文しちゃえば。で、制服デートと洒落こもうよー。僕もまだ高専時代の制服持ってるし」
「で、デート!?」
私が再び困惑していたら、
「先生の制服ってどんなデザインだったの?」
と、悠仁君が尋ねた。
「短ランだよー」
と、五条さん。
それを聞いて、悠仁君はほぉっと嘆息する。
「似合ってそう!」
「うん。僕の長~~~い足が更に長~~~く見えちゃうデザインでね」
「うわっ、謙遜の欠片もねぇ」
「・・・はぁ」
と、深いため息を吐いたのは伏黒君。
そんな話をして待っていたら、
「おまたせー」
と、女の子がひとり悠然と歩いてやって来た。
学校から帰る途中、五条さんから電話がかかってきた。
りっぱ寿司とは、全国にチェーン展開されている業界ナンバーワンの回転寿司店である。
しかし、マクドナルドさえないド田舎で育った私は、一度も行ったことがないのだ。
行ってみたい。だけど。
「いいんですか?部外者の私が行っても」
「いーよいーよ。部外者っても恵も悠仁も知り合いじゃない。野薔薇もざっくばらんなコだからさ」
「野薔薇?あぁ、今日入学してきたコですか」
「うん。紅一点」
「うーん・・・」
どうしようかなぁ。
そりゃあ、伏黒君と悠仁君は構わないだろうけど。
その野薔薇ちゃんは嫌じゃないかなぁ。いきなり初対面で部外者の私とご飯って。
迷っていたら、五条さんがダメ押しするように言ってきた。
「知ってる?りっぱ寿司って、寿司が新幹線に乗って運ばれてくるの」
「・・・・・・・(ピクッ)」
「おまけにぃ、皿を返却口に入れたらぁ、5枚毎になんとガチャが回せるんだよー」
「・・・行きます!」
りっぱ寿司の魅力に抗えず、私は五条さんたちがいる原宿へ向かった。
原宿といえば!
明治神宮、代々木公園、竹下通り、ラフォーレ原宿、表参道ヒルズ、etc!
(うわぁ~、ここが流行の発信地・・・!)
と、私は目をキラキラさせながら辺りを見回しながら待ち合わせ場所へ向かった。
初めての街に浮かれて歩いていると、
「あ、来た来た。おーい、和紗さーん!こっちこっち!」
と、悠仁君の大きな声が聞こえてきた。
声が聞こえた方を見ると、悠仁君、伏黒君、そして五条さんの姿があった。
「おまたせしました」
と、私は皆の元へ駆け寄る。
そして、ふと気づいた。
「あれ、野薔薇ちゃん?はどうしたんですか?」
そう。待ち合せの場所にひとり足りないのだ。
「コインロッカーに預けてる荷物を取りに行ってるよ」
五条さんが答える。
「もうすぐ戻って来るんじゃないかな。少し待っててやっていい?」
「はい、もちろんです」
そう頷いてから、
「悠仁君、制服似合ってるね!」
と、言った。
そう、悠仁君は呪術高専の制服を着ているのだ。
私の言葉に、悠仁君は少し照れくさそうに、だけど得意げに鼻の下をこすった。
「へへっ。そっかな?」
「うん。でも伏黒君の制服と少しデザイン違うんだね?」
「なんか五条先生がカスタムしたみたいで」
「そうなの?でも、パーカーとクロップド丈が悠仁君らしいね」
「和紗のも、作ろうと思えば好きにカスタム出来るよー。どんな風にしたい?」
「え、別に必要ないんですけど・・・」
五条さんの言葉に困惑しつつも、
「そうだなぁ・・・。私が制服を作るとしたら、セーラー服風が良いかなぁ。中学も高校もブレザーだったから」
と、少しウキウキして妄想した。
すると伏黒君が言った。
「・・・そんなこと言ったら、本気で五条先生注文しますよ」
「え」
五条さんの方を振り返ると、
「オッケー!セーラー風ね」
と、親指をグッと突き立てる。
なので私は慌てて言った。
「べ、別に注文しなくていいですからね!ただ妄想しただけで」
「いいじゃない。注文しちゃえば。で、制服デートと洒落こもうよー。僕もまだ高専時代の制服持ってるし」
「で、デート!?」
私が再び困惑していたら、
「先生の制服ってどんなデザインだったの?」
と、悠仁君が尋ねた。
「短ランだよー」
と、五条さん。
それを聞いて、悠仁君はほぉっと嘆息する。
「似合ってそう!」
「うん。僕の長~~~い足が更に長~~~く見えちゃうデザインでね」
「うわっ、謙遜の欠片もねぇ」
「・・・はぁ」
と、深いため息を吐いたのは伏黒君。
そんな話をして待っていたら、
「おまたせー」
と、女の子がひとり悠然と歩いてやって来た。
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