3.入試
What your name?
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一体、どれくらいのポイントを稼いだのかわからない。
『次から次に………本当にどこからお金出てるの……。』
この仮想敵達は意外と単純で、一直線に標的……受験生に向かってくる。
勝己みたいな個性なら爆破させれば一瞬で方がつくから楽だろう。
だが私の個性は触れた物からイメージした物を作り出す、変形させる。
常に頭を使わなきゃならないから対応にいっぱいいっぱいだ。
背後の敵は風で吹き飛ばして相殺。
初めから豪風で派手にブッ壊せればいいけれど、それでは周囲に被害が出るかもしれない。
相澤さん曰く、街に被害を及ぼす行為はヒーローとしては望ましくないのだという。そりゃそうだ。
『でも……この調子でいけば問題無いや。』
このままペースを保って、順調に残りの数分を………。
────この考えが、甘かった。
ズドォォンッ
そんな効果音がお似合いな、響き渡る建築物の鈍い崩壊音。
突如として現れた、
『な………なにこれ…………!』
巨大な仮想敵。
ビルよりも大きなそれは、狭い街で暴れては次々に建物を踏み潰す。
私は呆然と立ち尽くした。
"所狭しと大暴れしているギミックよ!"
試験の説明をしていたヒーローの言葉を思い出す。
まさか、これが0ポイントの仮想敵……?
お邪魔しますってどころか殺しますみたいな勢いなんだけど。
目の前に立ちはだかる、圧倒的脅威。
それを見た他の受験生達が大慌てで逃げ出す。
さすがにここからは退いた方がいいか……。
後方に引くと、視界にある人物が映った。
『あれは…………。』
黄色い髪に黒メッシュ。
開始前に話しかけてきた上鳴くんだ。
でも足取りがおぼつかない。
それどころか、なんか…………アホっぽい顔に………いや元がそうだったのかもしれないけど、様子が変だ。
気掛かりに思っていると、
『────!』
上鳴くんの頭上の建物が崩れだした。
彼は全く気づいてないらしい。
『危ないっ……!』
他の受験生とは逆方向に駆け出し、上鳴くんの腕を掴む。
「うぇ!?」
『ごめんね上鳴くんっ。』
しっかりと握りしめ、
「うぇええぃっ!?」
豪風を吹かせて投げ飛ばした。
ごめんよ上鳴くん。でも風のおかげでちょっとは飛べるから。
私も瞬時にその場から離れる。
なんとか、瓦礫からは逃れられた。
でも、すっかり忘れていた。
『……!』
地面に落ちる大きな黒い影。
『…………やば、全然考えてなかった。』
迫り来る脅威の存在を。
『次から次に………本当にどこからお金出てるの……。』
この仮想敵達は意外と単純で、一直線に標的……受験生に向かってくる。
勝己みたいな個性なら爆破させれば一瞬で方がつくから楽だろう。
だが私の個性は触れた物からイメージした物を作り出す、変形させる。
常に頭を使わなきゃならないから対応にいっぱいいっぱいだ。
背後の敵は風で吹き飛ばして相殺。
初めから豪風で派手にブッ壊せればいいけれど、それでは周囲に被害が出るかもしれない。
相澤さん曰く、街に被害を及ぼす行為はヒーローとしては望ましくないのだという。そりゃそうだ。
『でも……この調子でいけば問題無いや。』
このままペースを保って、順調に残りの数分を………。
────この考えが、甘かった。
ズドォォンッ
そんな効果音がお似合いな、響き渡る建築物の鈍い崩壊音。
突如として現れた、
『な………なにこれ…………!』
巨大な仮想敵。
ビルよりも大きなそれは、狭い街で暴れては次々に建物を踏み潰す。
私は呆然と立ち尽くした。
"所狭しと大暴れしているギミックよ!"
試験の説明をしていたヒーローの言葉を思い出す。
まさか、これが0ポイントの仮想敵……?
お邪魔しますってどころか殺しますみたいな勢いなんだけど。
目の前に立ちはだかる、圧倒的脅威。
それを見た他の受験生達が大慌てで逃げ出す。
さすがにここからは退いた方がいいか……。
後方に引くと、視界にある人物が映った。
『あれは…………。』
黄色い髪に黒メッシュ。
開始前に話しかけてきた上鳴くんだ。
でも足取りがおぼつかない。
それどころか、なんか…………アホっぽい顔に………いや元がそうだったのかもしれないけど、様子が変だ。
気掛かりに思っていると、
『────!』
上鳴くんの頭上の建物が崩れだした。
彼は全く気づいてないらしい。
『危ないっ……!』
他の受験生とは逆方向に駆け出し、上鳴くんの腕を掴む。
「うぇ!?」
『ごめんね上鳴くんっ。』
しっかりと握りしめ、
「うぇええぃっ!?」
豪風を吹かせて投げ飛ばした。
ごめんよ上鳴くん。でも風のおかげでちょっとは飛べるから。
私も瞬時にその場から離れる。
なんとか、瓦礫からは逃れられた。
でも、すっかり忘れていた。
『……!』
地面に落ちる大きな黒い影。
『…………やば、全然考えてなかった。』
迫り来る脅威の存在を。