3.入試
What your name?
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去年の四月………ヘドロ敵の事件以来、勝己はちょっとした有名人になっていた。
「すげぇ、本物………!」
「合格間違いねぇよな…………!」
その隣に並んで歩く私も当然、噂される。
「バクゴーの彼女ならアイツも相当……。」
「だよな………あの二人とは被りたくねぇな……。」
彼女と誤解された上、ハードル上げられているだと………。
『勝己、あらぬ誤解されるってば………。』
「知るか放っとけ。───どけデク!!」
たまたま、目の前に出久の姿があった。
「かっちゃん!楓華も……!」
「俺の前に立つな、殺すぞ!!」
ヒーロー志望の人間がここまで言うか、ほんと。
『出久おはよ、そして助けて。』
「へ……?」
一瞬首を傾げた出久は、私の繋がれた手を見るなり………
「……おめでとう二人とも…………!」
とんでもない勘違い発言を投下させた。
なんだそのハンカチ、涙を拭うな。何年も彼氏の出来ない娘の母親なのか。
『ちょっと、なに盛大な勘違いしてるの。これは色々と訳が────痛い痛いっ!勝己、力入れないで………!』
「うるせぇ、行くぞ。」
『やだ。出久、見送ってないで助けて、助けろ。』
出久は依然としてぎこちない笑顔で手を振っていた。
「お、お互い頑張ろうね………!」
頑張ろうねじゃないよ。受験終わったら覚えてろ。
『………高校生活、彼氏出来なかったら勝己の所為だからね。』
「おーおー言っとけ、そんな気さらさらねぇだろが。お前には一生無理だろ。」
『解んないじゃん、もしかしたら超イケメンの高身長のエリートが…………痛いってば!!』
再びギリギリと指が絞めつけられる。解せぬ。
「テメェがヒーロー目指すなんざ百年早いんだよ落ちろ。」
『そこは応援の言葉一つくらいあっていいんじゃないの!?』
半強制的に引かれたまま、私は勝己に試験会場に連行された。
「すげぇ、本物………!」
「合格間違いねぇよな…………!」
その隣に並んで歩く私も当然、噂される。
「バクゴーの彼女ならアイツも相当……。」
「だよな………あの二人とは被りたくねぇな……。」
彼女と誤解された上、ハードル上げられているだと………。
『勝己、あらぬ誤解されるってば………。』
「知るか放っとけ。───どけデク!!」
たまたま、目の前に出久の姿があった。
「かっちゃん!楓華も……!」
「俺の前に立つな、殺すぞ!!」
ヒーロー志望の人間がここまで言うか、ほんと。
『出久おはよ、そして助けて。』
「へ……?」
一瞬首を傾げた出久は、私の繋がれた手を見るなり………
「……おめでとう二人とも…………!」
とんでもない勘違い発言を投下させた。
なんだそのハンカチ、涙を拭うな。何年も彼氏の出来ない娘の母親なのか。
『ちょっと、なに盛大な勘違いしてるの。これは色々と訳が────痛い痛いっ!勝己、力入れないで………!』
「うるせぇ、行くぞ。」
『やだ。出久、見送ってないで助けて、助けろ。』
出久は依然としてぎこちない笑顔で手を振っていた。
「お、お互い頑張ろうね………!」
頑張ろうねじゃないよ。受験終わったら覚えてろ。
『………高校生活、彼氏出来なかったら勝己の所為だからね。』
「おーおー言っとけ、そんな気さらさらねぇだろが。お前には一生無理だろ。」
『解んないじゃん、もしかしたら超イケメンの高身長のエリートが…………痛いってば!!』
再びギリギリと指が絞めつけられる。解せぬ。
「テメェがヒーロー目指すなんざ百年早いんだよ落ちろ。」
『そこは応援の言葉一つくらいあっていいんじゃないの!?』
半強制的に引かれたまま、私は勝己に試験会場に連行された。