3.入試
What your name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それは、朝八時頃のこと。
突然、着信音が鳴り出すケータイを手に取り画面を確認する。
『……?』
表示される名前は目付きが悪い方の幼馴染み。
『おはよ、ジコチュウ。朝から何用?』
"「ピカ*ュウじゃねぇって言ってんだろ殺すぞ。」"
電話してきて第一声が殺すとか……物騒なヤツだ。
"「お前……今日あのクソナードと行くのか?」"
若干不機嫌そうな声の勝己に私は首を傾げた。
『出久?いや、行かないけど………なんで?』
"「…………一人で行けるのかよ方向音痴が。」"
たしか雄英まではここから地下鉄を乗り継ぎおおよそ40分………。
地下鉄…………。
…………………無理だな。
『……勝己くん、私と共に行ってくれませんか。』
私の要望に、呆れたようなため息が聞こえた。
"「だろうな…………玄関、開けろ。」"
え?
『…………まさか……。』
一瞬だけ疑問に思ったが、すぐさま玄関の鍵を開けに行く。
すると、
「遅ぇ。寒いんだから早くしろクソが。」
家の前に勝己が来ていた。
勝己は巻いていたマフラーを私に押しつけて、我が家かのように上がっていく。
おい、ここ私の家だから。エアコンの設定温度勝手に上げるな。
『あのさ、昨日も言ったけど家の前まで来て電話する意味無くない?』
そう、コイツは昨日も突然家にやって来て夕飯を食って帰ったのだ。
急に来られると材料云々が変わってくるし、何なら買い出しも行かなきゃならない。
前もって連絡の一つくらいしてほしい。
「うっせぇな、通りかかっただけだ。それよりいつ家出るんだよ。」
『勝己が来なかったら今出てるんだけど。』
…………すっごく嫌そうな顔してる。
うんうん、気持ちは分かるよ。寒がりだもんね温まりたいよね。
『ごめん、マックに寄ってはちみつマックマフィンを買っていくつもりだったから。』
「………よくそんなもん食えるな。」
『え?食べないよ、全部勝己への嫌がらせ用だから。』
「マジ殺すぞテメェ!!」
コートを着て玄関を出ると、雪がちらほら降っている。
うわぁ………寒そう。
「………ほら。」
呼び掛ける声に振り向くと、勝己が手を出していた。
「早くしろ、行くぞ。」
『え、ちょ……。』
戸惑う私をよそに、勝己が私の手をとって歩きだした。
あ、意外と温かい。
何故か口元が緩んだが、そんなに気にしない。
勝己の手を少しだけ強く握り、駅へと向かった。
突然、着信音が鳴り出すケータイを手に取り画面を確認する。
『……?』
表示される名前は目付きが悪い方の幼馴染み。
『おはよ、ジコチュウ。朝から何用?』
"「ピカ*ュウじゃねぇって言ってんだろ殺すぞ。」"
電話してきて第一声が殺すとか……物騒なヤツだ。
"「お前……今日あのクソナードと行くのか?」"
若干不機嫌そうな声の勝己に私は首を傾げた。
『出久?いや、行かないけど………なんで?』
"「…………一人で行けるのかよ方向音痴が。」"
たしか雄英まではここから地下鉄を乗り継ぎおおよそ40分………。
地下鉄…………。
…………………無理だな。
『……勝己くん、私と共に行ってくれませんか。』
私の要望に、呆れたようなため息が聞こえた。
"「だろうな…………玄関、開けろ。」"
え?
『…………まさか……。』
一瞬だけ疑問に思ったが、すぐさま玄関の鍵を開けに行く。
すると、
「遅ぇ。寒いんだから早くしろクソが。」
家の前に勝己が来ていた。
勝己は巻いていたマフラーを私に押しつけて、我が家かのように上がっていく。
おい、ここ私の家だから。エアコンの設定温度勝手に上げるな。
『あのさ、昨日も言ったけど家の前まで来て電話する意味無くない?』
そう、コイツは昨日も突然家にやって来て夕飯を食って帰ったのだ。
急に来られると材料云々が変わってくるし、何なら買い出しも行かなきゃならない。
前もって連絡の一つくらいしてほしい。
「うっせぇな、通りかかっただけだ。それよりいつ家出るんだよ。」
『勝己が来なかったら今出てるんだけど。』
…………すっごく嫌そうな顔してる。
うんうん、気持ちは分かるよ。寒がりだもんね温まりたいよね。
『ごめん、マックに寄ってはちみつマックマフィンを買っていくつもりだったから。』
「………よくそんなもん食えるな。」
『え?食べないよ、全部勝己への嫌がらせ用だから。』
「マジ殺すぞテメェ!!」
コートを着て玄関を出ると、雪がちらほら降っている。
うわぁ………寒そう。
「………ほら。」
呼び掛ける声に振り向くと、勝己が手を出していた。
「早くしろ、行くぞ。」
『え、ちょ……。』
戸惑う私をよそに、勝己が私の手をとって歩きだした。
あ、意外と温かい。
何故か口元が緩んだが、そんなに気にしない。
勝己の手を少しだけ強く握り、駅へと向かった。