File2.人造エネミー
What your name?
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「サイレン鳴らすんじゃねぇ!!」
俺、如月伸太郎はPCに向かって怒鳴りつけた。
画面の中では淡い光を放つ電脳少女、エネが頬を膨らませてたたずんでいる。
「ご主人が私の話を聞いてくれないからですよ!最後に外出したのが二年前、それなのに一人だけで外に出るなんて無理に決まってます!という訳で」
「だから連れて行かねぇって、お前そこから出られねぇだろ!」
ったく、機関銃のごとく喋りやがって…。
はぁ……とため息を吐くとエネが頬を膨らませた。
「もう!そんなのだからご主人には友達が――――すみません、言い過ぎました…。」
突然気まずそうにしょんぼりと肩を落とす。
「なっ、や、やめようぜそういうの!っていうか俺にも友達くらいいるぜ?」
「えっ………!?」
な、なんで驚いてんだよ。
「ごっ、ご主人にお友達がっ!?」
「なんだよ、いても悪くないだろ?」
「いえ、あまりにも予想外すぎて…。」
失礼なヤツだな。
「そいつと行くからいいよ、道とか詳しいし。」
「えぇ…私も行きたいです、会いたいです!」
「アホか!お前の存在自身が不可思議なのにどう説明しろってんだよ!」
エネとやり取りしていると家のインターホンが鳴った。
「お、来たみてぇだな。」
「うぅ…私も行きたかったです……。」
うん、無理だな。
「とりあえず、行ってくるから大人しくしててくれよ?」
とかいいながら大人しくしないのがヤツである。
「わかりました、ご主人の秘蔵画像ファイルいじって待ってます。」
大人しくの意味がわかってない。
「もう勝手にしろ…。」
「あっ、ご主人!ケータイ忘れてますよ!」
ケータイ?
別に連絡とか来ないと思うんだが…。
「もしものために持って行った方が良いですよ!」
「そうか?まぁ…持って行くか。」
「そうですよ!ご主人、行ってらっしゃいませ!お土産忘れないでくださいね!?」
いらねぇだろ…。
「ってわかった、買ってくるからサイレン鳴らそうとするな。」
ケータイをポケットに入れて、俺は部屋を後にした。
「……なーんちゃって。私がこれくらいで諦める訳、ないですよ?」
そんな、エネの企みも知らずに。
俺、如月伸太郎はPCに向かって怒鳴りつけた。
画面の中では淡い光を放つ電脳少女、エネが頬を膨らませてたたずんでいる。
「ご主人が私の話を聞いてくれないからですよ!最後に外出したのが二年前、それなのに一人だけで外に出るなんて無理に決まってます!という訳で」
「だから連れて行かねぇって、お前そこから出られねぇだろ!」
ったく、機関銃のごとく喋りやがって…。
はぁ……とため息を吐くとエネが頬を膨らませた。
「もう!そんなのだからご主人には友達が――――すみません、言い過ぎました…。」
突然気まずそうにしょんぼりと肩を落とす。
「なっ、や、やめようぜそういうの!っていうか俺にも友達くらいいるぜ?」
「えっ………!?」
な、なんで驚いてんだよ。
「ごっ、ご主人にお友達がっ!?」
「なんだよ、いても悪くないだろ?」
「いえ、あまりにも予想外すぎて…。」
失礼なヤツだな。
「そいつと行くからいいよ、道とか詳しいし。」
「えぇ…私も行きたいです、会いたいです!」
「アホか!お前の存在自身が不可思議なのにどう説明しろってんだよ!」
エネとやり取りしていると家のインターホンが鳴った。
「お、来たみてぇだな。」
「うぅ…私も行きたかったです……。」
うん、無理だな。
「とりあえず、行ってくるから大人しくしててくれよ?」
とかいいながら大人しくしないのがヤツである。
「わかりました、ご主人の秘蔵画像ファイルいじって待ってます。」
大人しくの意味がわかってない。
「もう勝手にしろ…。」
「あっ、ご主人!ケータイ忘れてますよ!」
ケータイ?
別に連絡とか来ないと思うんだが…。
「もしものために持って行った方が良いですよ!」
「そうか?まぁ…持って行くか。」
「そうですよ!ご主人、行ってらっしゃいませ!お土産忘れないでくださいね!?」
いらねぇだろ…。
「ってわかった、買ってくるからサイレン鳴らそうとするな。」
ケータイをポケットに入れて、俺は部屋を後にした。
「……なーんちゃって。私がこれくらいで諦める訳、ないですよ?」
そんな、エネの企みも知らずに。