2,5.はっちゃけろ修学旅行
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数ヵ月が経った、修学旅行シーズン。
「えー毎年恒例、修学旅行は京都だ!!」
「映画村!!」
「清水の舞台!!」
「舞妓さん!!」
待ちに待ったイベントに教室内は沸き上がる。
班は自由に5、6人で決めろという。さてどうしたものか………。
『出久、一緒に行く?』
隣の席を見やると、
「京都か………観光としても人気あるところで最近は地元のヒーローがコラボイベントをしていたりするから日程が修学旅行と被れば見に行くことができるな…………三日間だから初日は無理だけど二日目は自由行動で……………。」
『……………………。』
すでに、自分の世界に入っていた。
『ねぇってば、出久。』
「ハッ!ご、ごめん楓華……。何って?」
『修学旅行、班組もう?』
「ぼ、僕かなり行きたい所あるんだけど……いいの?」
そう言って出久が広げる地図にはおびただしいほどの赤丸やメモ書きで埋まっている。なんだコレ。
『………うん、私は大丈夫。』
私は、ね。
あと四人、適当に声を掛けるかな………。
チラッと周囲を見渡した時、勝己と目が合う。
────が、すぐに逸らしてしまった。
あれから、勝己とは話してない。
元を正せば、ちゃんと答えなかった私が間違いなく悪いんだけど。
それでも、雄英を受ける事を伝えるのがどうしても恐いのだ。
出久はともかく、市立志望と言っていた私が急にヒーローを目指すなんて。
何を言われるのかも解らない。
「カツキ、俺と組もうぜ!」
「おう。」
「あっ、涼風も一緒に───」
その時、勝己が何か言おうと口を開いていたが、
『あぁごめん、別の人と組むから。鈴木さん、一緒にどう?今ならハッピーなセットで出久もついてくる。』
「緑谷くんおまけなのww?いいよー。」
勝己が言葉を発するよりも早く断り、近くの席の女の子を誘う。
『じゃああと二人だね。出来れば女子で組みたいんだけど。』
「だったら私他探すよー。」
『うん、よろしく。』
私と鈴木さんの会話に前の席から、舌打ちする音が聞こえたけど聞こえないフリをした。
お互い、何も言わずに時間だけが過ぎていく。
私達の関係は間違いなく、最悪だった。
「えー毎年恒例、修学旅行は京都だ!!」
「映画村!!」
「清水の舞台!!」
「舞妓さん!!」
待ちに待ったイベントに教室内は沸き上がる。
班は自由に5、6人で決めろという。さてどうしたものか………。
『出久、一緒に行く?』
隣の席を見やると、
「京都か………観光としても人気あるところで最近は地元のヒーローがコラボイベントをしていたりするから日程が修学旅行と被れば見に行くことができるな…………三日間だから初日は無理だけど二日目は自由行動で……………。」
『……………………。』
すでに、自分の世界に入っていた。
『ねぇってば、出久。』
「ハッ!ご、ごめん楓華……。何って?」
『修学旅行、班組もう?』
「ぼ、僕かなり行きたい所あるんだけど……いいの?」
そう言って出久が広げる地図にはおびただしいほどの赤丸やメモ書きで埋まっている。なんだコレ。
『………うん、私は大丈夫。』
私は、ね。
あと四人、適当に声を掛けるかな………。
チラッと周囲を見渡した時、勝己と目が合う。
────が、すぐに逸らしてしまった。
あれから、勝己とは話してない。
元を正せば、ちゃんと答えなかった私が間違いなく悪いんだけど。
それでも、雄英を受ける事を伝えるのがどうしても恐いのだ。
出久はともかく、市立志望と言っていた私が急にヒーローを目指すなんて。
何を言われるのかも解らない。
「カツキ、俺と組もうぜ!」
「おう。」
「あっ、涼風も一緒に───」
その時、勝己が何か言おうと口を開いていたが、
『あぁごめん、別の人と組むから。鈴木さん、一緒にどう?今ならハッピーなセットで出久もついてくる。』
「緑谷くんおまけなのww?いいよー。」
勝己が言葉を発するよりも早く断り、近くの席の女の子を誘う。
『じゃああと二人だね。出来れば女子で組みたいんだけど。』
「だったら私他探すよー。」
『うん、よろしく。』
私と鈴木さんの会話に前の席から、舌打ちする音が聞こえたけど聞こえないフリをした。
お互い、何も言わずに時間だけが過ぎていく。
私達の関係は間違いなく、最悪だった。