Opening.
What your name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
春の陽射しが暖かい四月。
桜の舞い散る季節だが、それを舞い散らしてるのは、
「こらテメェーっ!!楓華ー!!!」
『げっ、もう来た………。』
巻き起こした風に乗る私、涼風楓華だ。
爆発を繰り返しながら追ってくる不良………もとい、幼馴染みの爆豪勝己から逃走中。
風の勢いは周囲の草花をも散らして吹き荒れる。
困ったな………まさかこんなに早く追い付かれるとは………。
このまま逃げるだけなら捕まるのも時間の問題。どうしたものか………。
『…………ん?』
前方に、緑のモサモサ頭を発見。
『出久、おはよう。』
「あっ、楓華おはよ────!?」
もう一人の幼馴染み、緑谷出久が私の追手を見てギョッとしていた。
「おいデク!ソイツ捕まえろ!!」
「ええええ!!!?」
『出久、こっち。』
風を強く吹かせて出久の背を押す。
「いやちょっと、なんで僕まで!?っていうか何したの!?」
『今日はまだ何もしてない。』
「"今日は"!?」
あ………でも昨日、ヤツの激辛バーガーとやらを超甘はちみつバーガーにすり替えたっけ。
それに気づかず帰宅、その後に食べてやっと気づいた…………。
『それで今更怒ってるなら………本当に器が小さいというか、みみっちいというか………。』
「それ完全に楓華が悪いよね!?なんでかっちゃんにそんな甘い物を!!」
………………………。
『…………暇潰し?』
「暇潰しレベルのイタズラじゃない!!!ってああああもう来てるよ!!」
チラリと後ろを見ると般若………違った、勝己が近づいていた。
『何あれコワッ。アレもう敵だよね、ぶっ飛ばしていいよね。』
「ダメだよ!?」
一度立ち止まって一点に風を集中させる。
ギリギリまで溜めて、溜めて。
「お前な───」
今。
勢いの強い、旋風が巻き起こる。
それを一気に勝己向けた。
「はぁっ!?てめっ────!!!」
風に巻き込まれた勝己は風圧に耐えれず、ゴロゴロと転がっていった。
『よしっ。』
「"よし"じゃないよ!!あぁ……何言われるか………。」
『無視一択。』
「それができたら困らないよぉ…………。」
まぁ出久は色々気にしすぎなんだろう。
風に乗りながら、いつものように出久と学校へ向かい、このあと、いつものように勝己に絡まれる訳だが、なんてことはない。
それが私達の日常だ。
………まぁそれも、長くは続くわけないけど。
桜の舞い散る季節だが、それを舞い散らしてるのは、
「こらテメェーっ!!楓華ー!!!」
『げっ、もう来た………。』
巻き起こした風に乗る私、涼風楓華だ。
爆発を繰り返しながら追ってくる不良………もとい、幼馴染みの爆豪勝己から逃走中。
風の勢いは周囲の草花をも散らして吹き荒れる。
困ったな………まさかこんなに早く追い付かれるとは………。
このまま逃げるだけなら捕まるのも時間の問題。どうしたものか………。
『…………ん?』
前方に、緑のモサモサ頭を発見。
『出久、おはよう。』
「あっ、楓華おはよ────!?」
もう一人の幼馴染み、緑谷出久が私の追手を見てギョッとしていた。
「おいデク!ソイツ捕まえろ!!」
「ええええ!!!?」
『出久、こっち。』
風を強く吹かせて出久の背を押す。
「いやちょっと、なんで僕まで!?っていうか何したの!?」
『今日はまだ何もしてない。』
「"今日は"!?」
あ………でも昨日、ヤツの激辛バーガーとやらを超甘はちみつバーガーにすり替えたっけ。
それに気づかず帰宅、その後に食べてやっと気づいた…………。
『それで今更怒ってるなら………本当に器が小さいというか、みみっちいというか………。』
「それ完全に楓華が悪いよね!?なんでかっちゃんにそんな甘い物を!!」
………………………。
『…………暇潰し?』
「暇潰しレベルのイタズラじゃない!!!ってああああもう来てるよ!!」
チラリと後ろを見ると般若………違った、勝己が近づいていた。
『何あれコワッ。アレもう敵だよね、ぶっ飛ばしていいよね。』
「ダメだよ!?」
一度立ち止まって一点に風を集中させる。
ギリギリまで溜めて、溜めて。
「お前な───」
今。
勢いの強い、旋風が巻き起こる。
それを一気に勝己向けた。
「はぁっ!?てめっ────!!!」
風に巻き込まれた勝己は風圧に耐えれず、ゴロゴロと転がっていった。
『よしっ。』
「"よし"じゃないよ!!あぁ……何言われるか………。」
『無視一択。』
「それができたら困らないよぉ…………。」
まぁ出久は色々気にしすぎなんだろう。
風に乗りながら、いつものように出久と学校へ向かい、このあと、いつものように勝己に絡まれる訳だが、なんてことはない。
それが私達の日常だ。
………まぁそれも、長くは続くわけないけど。
1/1ページ