標的1 邂逅
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『…ということがあったのよ。』
翌日、応接室でお昼ご飯(大盛り)を食べながら雲雀に昨日のことを説明する。
同級生(本人は「いつでも自分の好きな学年」らしい)の雲雀とは出会ってからほぼ毎日つるんでいる。
群れることが嫌いらしいけど私とはタイマンで決着がなかなか着かないからよく一緒にいる。
決して、彼が天性のぼっちとか厨二病患っているとかコミュ障とかそういうことは言ってない。言ってないよ。まだ。
「ふーん、マフィアの赤ん坊ね…。そいつ、強いのかな。」
『出たーーーーー戦闘狂。血が騒いでるの?おん??????』
そういじると雲雀が椅子からゆらりと立ち上がった。
「氷奈…。咬み殺されたいの?僕は血を騒がせたりしない。そもそも厨二病なんかじゃないよ。」
初耳だ。雲雀はてっきり重症患者だと思っていた。あっ今日も顔がいい。顔は好き。
「今絶対失礼なこと考えているよね…?」
おっといけない顔に出ていたらしい。
そんな中、遠くの方から歓声が聞こえた。
『?なんかやってるのかな??』
そう呟くとクラスメイトからLINEが来た。
【氷奈!!あんたの弟、持田と勝負するってよ!】
…マ????
あの卑怯とクズとアホと馬鹿を絵に描いた様な持田とツナが勝負?
「氷奈、全部口に出てたけどなかなかの悪口オンパレードだったよ。」
「だってそうじゃん。アホじゃんアイツ。」
LINEは実況をしているかのようにポコンポコン届く。
【あんたの弟パン一で持田に頭突き喰らわしたんだが?????】
『ワオまじかよマイエンジェルブラザー』
「僕の口癖うつってるよ」
あのヘタレなツナが持田に頭突き…てかパン一ってどういうことやねん。
【毛むしり出した】
ファッ!!?!?持田毛むしられてんの!?この年でハゲ!?
【あんたの弟勝ったんだが………】
『ええええええええええまじかよマイエンジェルブラザー!!!!!!!!!!』
「氷奈ステイ。どうどうどう。」
『私は動物か何かか?おん????
…とりあえずツナのところ行って来る!』
「歯磨きしてからにしなさい。虫歯になるよ。」