標的3 親友
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そんなことがあった次の日。
今日は雲雀が風紀のお仕事でいないから大人しく授業を理科室で受けているのですが。
「おい、アレ1年じゃね…!?」
「えっ山本くんじゃない…!?」
「飛び降り!!?」
向かいの校舎の屋上のフェンスを越えて、腕にギプスを付けた山本が見える。
どうやら飛び降りようとしているらしい。
…おいおいおいなんかアドバイスしたんじゃなかったのかよツナ…!
なんでそんなことになってんだ!?
…とそこでツナが前に飛び出した。
あの感じ、絶対出たくて出てきた感じじゃねーな。
私に何かできるわけでもないので、とりあえず静観しておく。クラスは大パニックだし先生は慌てて飛び出して行ったけど。
…なんかあわあわしているようなんだが大丈夫なんだろうか。
ツナが振り返りその場所を後にしようとした時だった。
『ツナ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
フェンスが壊れて2人が落ちていく。
え、は、落ち…!?
しかし、落ちている途中でツナがパン一になった。
…リボーンどっかにいるなこれ。
その後つむじがなんかどえらいなことになっていた。
助かったみたいだが流石に不安なので落下地点まで走る。
「あっ沢田!!」
クラスメートの声を無視してただ走る。
落下地点に着いたら、何やらツナと山本くんが笑っている。
よかった、怪我はしていないみたい。
『露出狂〜!!』
「なっ、お姉ちゃん!?人を犯罪者みたいに言わないで…!」
いやだって今も尚パン一だし…。捕まるのは時間の問題だと思うぞ…。
すると山本くんから声を掛けられる。
「ツナの…お姉さんですか?」
『そう、沢田氷奈って言います。よろしくね。』
「なんかすみません、オレムシャクシャしてこんなことやっちまって…。」
流石にツナを巻き込んだことを悪いと思っているのか、申し訳なさそうに謝る山本くん。
『ツナからちょこっと話聞いてたからどんな悩みだったかは知ってるけど…ほんとだめだよ、死のうとしちゃ。』
「そうだよ山本…。オレが中途半端なアドバイスしちゃったからこんなことになっちゃったけど…。」
「そうっすよね…。…ほんとにごめんな、ツナ。」
『とりあえず、どっちも無事でお姉ちゃんは安心したよ。ほんとによかった!』
「うわ!?ね、姉ちゃん!?」
「わっ!?」
2人を一気に抱きしめ、よしよしと背中をさする。
「は、恥ずかしいから離れて姉ちゃん!」
『むぅ、このお姉ちゃんの愛の抱擁が受け止められないと言うのかねチミは。なんて奴だ。』
渋々2人から離れる。
ちぇ、ツナめ反抗期か?もしそうならお姉ちゃんに逆らえないことを体に覚えさせなきゃな…。
「なんか今すごい寒気がしたんだけど…。」
己の姉から発せられた不穏な空気を感じ1人震えるツナであった…。