迷い鳥
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倒れそうになった人物を抱え込んだは良いが、その姿を見ておれは更に衝撃を受ける事になる。
女か男か、そう思っていた人物は、女であった。
しかも顔立ちは若く、少女と言っても過言ではないだろう。
次いでその体を見てみれば、少女は服を着ておらず、痩せ細り、乱暴の跡が残っていた。
そして跡 が色濃く残っているという事は、ここ最近被害に遭ったのだろう。
早く此処を見つけていたら防げたかもしれない、そんなちょっとらしくない__海軍としては当たり前なんだろうが__事を思った所で、過去には戻れないのだけれども。
.
取り合えず持っていた物で体を綺麗にして、落ち着いた場所に寝かせてやる。
序でに、申し訳程度だがベストをかけておく。
…何も着てないよりはマシでしょ。
散歩に出た先でこんな事に遭うなんて、と思いつつ、不本意ながら連絡を取らねばと立ち上がろうとすると、少女が魘されだした。
そして、小さいながらもはっきりと聞こえてくる声。
『いや、やめて…来ないで、』
お願い、ごめんなさい、助けて
そんな言葉ばかりが口から溢れ、閉ざされた瞳からは涙が落ちる。
憔悴しきって動かないだろう腕、だけれどもその手は、指は、必死に何かにすがり付こうとしている。
思わず指を絡め、抱きしめる。
またしてもらしくない行動をした自分に、驚きを通り越し呆れ笑いが零れる。
同時に、会って間もないこの少女を辱 めた、顔も知らない人間を殺したいと強く思う。
そうして、そんな事を思った自分にまたも驚く。
何時もなら、犯罪被害にあった少女とその容疑者。
大方海賊の仕業だろうし、海軍大将としても次の被害者を出さない為としても、早いとこ情報出して、最悪捕縛しなきゃなァ…くらいには思うが、殺したいと迄は思わない。
一体自分はどうしたのか…?
そう思い、この哀れな少女に視線を移す。
先程よりかは少しばかり落ち着いた様だし、とりあえずは大丈夫だろう。
と思った、次の瞬間__
彼女の体が変化していく。
長い髪の左半分は白く染まり、右半分は更にその黒さを増す。
顔や体に何かの模様が浮かび上がり、背中からは左が黒、右が白の6対の翼が生え始めた。
よく見ると両手両足の爪の色も、手は髪に、足は翼に沿って変化している。
_目の前で起きた事象、そのあまりの神々しさに思わず息を飲む。
先程彼女が食べた物は一体___
女か男か、そう思っていた人物は、女であった。
しかも顔立ちは若く、少女と言っても過言ではないだろう。
次いでその体を見てみれば、少女は服を着ておらず、痩せ細り、乱暴の跡が残っていた。
そして
早く此処を見つけていたら防げたかもしれない、そんなちょっとらしくない__海軍としては当たり前なんだろうが__事を思った所で、過去には戻れないのだけれども。
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取り合えず持っていた物で体を綺麗にして、落ち着いた場所に寝かせてやる。
序でに、申し訳程度だがベストをかけておく。
…何も着てないよりはマシでしょ。
散歩に出た先でこんな事に遭うなんて、と思いつつ、不本意ながら連絡を取らねばと立ち上がろうとすると、少女が魘されだした。
そして、小さいながらもはっきりと聞こえてくる声。
『いや、やめて…来ないで、』
お願い、ごめんなさい、助けて
そんな言葉ばかりが口から溢れ、閉ざされた瞳からは涙が落ちる。
憔悴しきって動かないだろう腕、だけれどもその手は、指は、必死に何かにすがり付こうとしている。
思わず指を絡め、抱きしめる。
またしてもらしくない行動をした自分に、驚きを通り越し呆れ笑いが零れる。
同時に、会って間もないこの少女を
そうして、そんな事を思った自分にまたも驚く。
何時もなら、犯罪被害にあった少女とその容疑者。
大方海賊の仕業だろうし、海軍大将としても次の被害者を出さない為としても、早いとこ情報出して、最悪捕縛しなきゃなァ…くらいには思うが、殺したいと迄は思わない。
一体自分はどうしたのか…?
そう思い、この哀れな少女に視線を移す。
先程よりかは少しばかり落ち着いた様だし、とりあえずは大丈夫だろう。
と思った、次の瞬間__
彼女の体が変化していく。
長い髪の左半分は白く染まり、右半分は更にその黒さを増す。
顔や体に何かの模様が浮かび上がり、背中からは左が黒、右が白の6対の翼が生え始めた。
よく見ると両手両足の爪の色も、手は髪に、足は翼に沿って変化している。
_目の前で起きた事象、そのあまりの神々しさに思わず息を飲む。
先程彼女が食べた物は一体___
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