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「で、なんでまたこんなことしたんだ?」
皆を代表してフォックスが頭に何か所かタンコブができているマスターに問う。
「いやぁ、それが…昨日そこにいる親父たちがな、酒飲みながら言い合ってたんだよ」
「?、何をだ?」
「マリオに似合う髪型はどの髪型かって」
・・・。
CF「そんなこと言ったっけっかなぁ?」
スネ「さぁ…?」
リン「覚えてないのかよ;」
フォ「つーかもしかしてそれだけの理由でマリオをあんなにしたのか?」
マス「まぁそれもあるかな」
マリ「えええええええええ!?マスター!それはあんまりだよ!!;」
「まぁ待てマリオ!;これは私単独の気まぐれではない。クレイジーの頼みでもあったのだ」
「「え?;」」
これには皆驚いた。彼ら両手そろっての気まぐれはあまり無いからである。お互い利益がない、趣味や関心がそれぞれ違うというのが最大の理由なのだが。
「さてと、私の役目はここまでだ」
そう言うとマスターは…
ポンッ!ガシッ!
「うわっ!?;」
「兄さん!?;」
なんとマリオの傍まで移動し、突然マリオを抱きかかえたのだ!!
余りに突然のことで皆動けずにいた。
「マスター!何でこんな事を!兄さんを離せ!!;」
「クレイジー、後はお前に任せた!」
「あぁ、そっちも任せた」
「ちょ、ちょっと…!?;」
ポンッ!
マスターはマリオを抱え、何処かへ行ってしまった…。
勿論残されたメンバーは残った神に質問と疑惑の目を向けた。
ピー「それで?よっぽどの理由があるのでしょうね?」
ルイ「くだらない理由なら僕でも怒るぞ?」
マリオを連れていかれた為、普段怒らないメンバーも穏やかではない。そんな怒りの矛先である神は余裕の表情で語り始めた。
「フフフ、お前等、考えたことないのか?」
「「?」」
「マリオを自分好みの髪型に変えたいと!!」
一部「!!?」
それ以外「…は?;」
「先程マスターが言っていただろう?親父どもが言っていた会話の事を。そこで俺は考えた!
1番強き者に、1度だけ、マリオの髪型を変える事ができ、尚且つ1日一緒にいられる権利を作ろうではないかと!」
一部「おおおおお!」
フォ「っておい!何本人に無断で進めてんだ!」
レッ「そもそもこの事マリオ知ってるのかな?」
ピッ「いやぁ、あの感じじゃ知らなかったと思いますよ?;」
「フフフ~、その心配はない」
クッ「?、どういうことなのだ?」
「何せアイツは今お前等と一緒に俺の説明を聞いているはずだからな。別室で」
~スマブラ館どこかの空間~
6畳1間程の中にテーブルと椅子、そしてテレビが置かれている閉鎖空間。その中に2人はいた。今まで2人はクレイジーの演説のような説明をテレビで見ていたようだ。
「ということだマリオ」
「いや、僕も今初めて聞かされた時点で僕の了承無しじゃないか;」
「まぁまぁ、ここは1つ頼むよ!最近暑いせいかメンバーの士気が下がってきているのだ。何か1つ皆の士気が上がるイベントをって、我等が提案したのがこれだ」
「…、因みに、これを考えたのは誰だい?」
「あぁ、クレイジーだ。奴が言うんだ、これで間違いなく皆の士気が上がるだろう!」
「…;」
(絶対何か裏がある気がする…;)
「まぁ、そういうことでだ」
ブン!
「?」
マスターはテレビのスイッチを切った。
「何故切るんだい?僕だって誰が1番になるのか見たいんだけど;」
「いや、クレイジーの意向で、お前には経過を見せない事になっている」
「えええ!?だからこんな所に僕を連れてきた訳か!;」
「そういうことだ。まぁその間は暇だろうからな、私はお前の遊び相手をすることになっている」
「遊び?」
「あぁそうだ、我々だけで…遊ぼうではないか…!」
「…;」
「フフフフ」
ガサゴソ…
マスターは不敵の笑みを浮かべながらポケットに手を入れ何かを取りだした。
「!?…
トランプ!;」
そう、マスターが取りだしたのはトランプだ!
「フフフフ、マリオ、今夜は寝かせんぞ」
そう言いながらマスターはトランプを切り始めた。
「えええええ!?朝までは嫌だなぁ;」
「仕方が無いなぁ、1番の勝者がここに来れるようになっている。それまでの間だけにしてやろう」
「分かった。何のゲームする?」
「そうだな!まずは七並べでもやるか!」
「うん、いいよ」