無自覚と嘘

今日は月曜日。スマブラの定休日である。


理由は簡単。俺たちの試合を見に来る奴らのほとんどが土日休みだから。床屋と一緒だ。


まぁそんな訳で、各自気ままに過ごしている訳だが…



ドゴーン!!ドカーーーン!!



…何故か居間が騒がしい。…嫌な予感しかしないが、状況把握の為に一応見に行ってみようと思う。


~スマブラ館居間~


ドガガガガガガ!!


ファ「テメェ!!訂正しろ!!今すぐその呼び名を訂正しろやゴラァ!!」


ズキューンズキューンズキューン!


ウル「ふん、俺は見たまんまのことを言ってやっただけだ。"トリ"ってな」

ファ「テメー…1度ならず2度までも…オメーはオラを怒らせた!!!」


ドゴーーーン!!


フォ「や、やめろファルコ!色々キャラ崩壊しているからもう止めてくれぇ!!;」

ルイ「や、館が…;」



…。これは想像以上の事になっていたな。


面倒事に巻き込まれるのは嫌なので静かにその場を離れることにした。


まぁきっと不良勇者かサムス辺りが止めてくれるだろう。
何よりも、俺のわずかな至福の時を誰かの為に使いたくないというのが一番でかいかもしれない。


そう、俺の為だけの…


俺はいつだってそうだ。


全ては俺の為に。


そしていつか手に入れる…


俺の為の世界…。俺が支配する世界…。


まぁ、自分の世界に戻ったらの話だが。



さて暇だ。居間では寛げんし、乱闘も今はやる気がない。


そう思いながら廊下を歩いていると、奥の方に図書室の扉が目に入った。


あそこなら五月蠅い奴等も入ってこないだろう。
そういえばこの間マスターが新しい本を入れたと言っていたな。何か面白い本もあるかもしれん。


そういうことで俺は図書室に入ることにした。
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