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~スマブラ館1F医務室前廊下~
ドスドスドス…
現在午後2時過ぎ
試合も終わり、午後の自由時間。
1匹の大魔王が今医務室へと向かっていた。
「イテテ…まだジンジンしてやがるのだ;」
そう言い見つめる先は左足の小指…だと思われる部分。爪なんだか指なんだか←
「くそぉ、大魔王たる者がまさか箪笥の角に小指をぶつけるとは情けない…;」
本当にぶつけたらしく、小指は赤く腫れていた。
だが彼にとって最も情けないのは、痛みが引かなくて、あのマリオのところに行って事情を話さないといけないということ。
普通の怪我だったら喜んで行くんだが…。今回は宿敵としてのプライドがな…。
さてどうしたものか…;
そうして医務室の前で立ち止まり悩むこと数分。
「あ、やっぱりクッパじゃないか。どうしたんだい?」
「!?;」
目の前の扉からマリオが顔を覗かせていたのだ。
「き、貴様いつの間に!?;」
「いつの間にって、こんな所でずっと立ち尽くしている君には言われたくないな;」
「う、…まぁそうなんだが;」
「そんな所にいたんじゃ寒いよ?中に入ったらどう?」
「ぐむ…;」
さて、どうするべきか…?;
この誘いは嬉しいが、乗ったら絶対に小指の事に気づかれる。
かといってこのままジンジンする小指が治るまで放置は大変そうだし嫌だ。
どうする我輩!?;この小指を自分で治せるのか!?;
そう思いふいに小指を見てしまったことを、マリオは見逃す筈もなく…。
「?…あ!君足の小指が腫れてるじゃないか!」
「!?いや、これはだな…;」
「いいから中に入って。手当するから」
「ぐ…;」
クッパは悩みの甲斐なく医務室に入ることになったのだった。