目覚めは突然に〈下〉

~スネーク視点~


「うぅ…」



だいぶ長く眠っていた気がする…。



目を開けたらそこは…とりあえず自分の部屋ではないようだ…。




清潔感のある白い部屋…



消毒液の臭い…



そしてベッドに付いている仕切り用のカーテンが見える…







…あぁ、医務室かぁ…







・・・。








医務室!!?




ガババッ!



俺は驚き起き上がろうとしたが…



「う゛…っ;」



ドサッ…




か、体中がいてぇ…



動けない…。





「スネーク!?」



!?、その声は…


リーダー!?



「良かったー!!目が覚めて!もう3日も意識が無かったんだよ!;」


「み、3日も!?…ぐ…体中が、痛ぇ…;」


「当たり前だよ…あんな大きな爆発…。もう大変だったんだから…。子どもたちにはお灸をすえたしね」



やはり主犯はあいつ等か!?



だが…気付けなかった俺も俺か…。



「痛み止め飲むかい?」

「…あぁ…」



気まずい…



ここから早く逃げたくなる…。



でも、体が動かない…。



「スネーク、飲めるかい?」

「すまん、起き上がれない…;」



俺はなんとかリーダーの手を借り、薬を飲んだ。



だが、まだリーダーの顔は真っ直ぐに見れなかった。



「ねぇ、スネーク」


「!?」



リーダーが俺に話し掛けてきた。



「…なんだ…?」



「あのさ、…あの事…まだ気にしてる…?」



!?


まさかリーダーから切り出してくれるなんて…。




リーダーは俺の寝ているベッドに腰掛けた。




「最近、僕と顔合わせようとしてないでしょ…?」


「…!?;」ビクッ!!




「会っても逃げるようにいなくなるし…」


「…!?」ビクビクッ!!




やっぱり気付いていたか…



「…あの事だけでスネークのこと嫌いになるようなことはないよ」


「…」


「この前、僕言ったよね。確かに、ああいうことは嫌だけど…、スネークがどんな奴かって…分かるから。だから、気にしないよ…」



…あぁ





確かに聞いた…









だが…!
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