目覚めは突然に〈下〉

手に持っていたグラスを側に置いた俺は、リーダーの腕を掴み…



「リーダー…」


「え…!?…うわっ!?」



ボフッ



そのまま2人が座っていたベッドに引きづりこんだ。



「いたた…スネーク、何…うわっ!?;」



そのまま俺はリーダーの上にまたがり、リーダーの被っている帽子を取り外した。



リーダーは帽子を外すと、力が弱まるらしい。



現に、帽子を外したせいか、リーダーを押さえ付けやすくなった。



俺はリーダーを押さえ付けながら、彼の着ている寝巻きを脱がしていく…。



「やめてくれ!なんでこんなことを…!?スネーク!…ん!?」



抵抗し、騒ぐ彼の口を俺は自らの口で塞いだ。



彼の柔らかい唇を自らの唇で玩び、そのまま舌を彼の口の中に侵入させる事も造作もなかった…。



「んん…ん…//;」




幸せなひと時…




あぁ、幸せだ…




あのリーダーとキスができるなんて…!



欲望が剥き出しになってしまっている俺には、もう歯止めが効かなくなっていた。



上の寝巻きを脱がせ、彼の胸板とお腹があらわになった。


それと同じ位に彼の口も解放してやった。



離したお互いの口は銀の糸で繋がっていた。



もうリーダーは俺のモノだ…!



もっと、もっと…



俺色に染めてやりたい…


もっと…!






さぁ、これからが…




楽しいショータイムだ!!















だが…





そうなるはずだった…



はずだったんだ…






「やめてよ…スネーク…」

「!?;」



そう言われリーダーの顔を見ると…



息は荒くなって、顔は赤らみ、目は潤んでいた…。








何処かで見たような表情…










あぁ…






そうだ…




あの時の…



リーダーをワリオから助けた時の…


あの表情…。






「もう…やめてよ…」



バクン…!



俺は凍りついた。


バクン!



高鳴る鼓動



まるで心臓を貫くように



大きく俺の体を打ち鳴らす…。





俺はなんてことをしてしまったんだ…!




確かに俺はリーダーを俺のモノにしたい!


だがこれじゃ、こんなやり方じゃ駄目なんだ!


ワリオや他の奴らと何ら変わりない!



俺はただ、リーダーの笑顔を守りたいだけなのに…!

くそ…!



俺がこんなんじゃ駄目なんだ!




「スネーク…?」



ずっと凍りついたままの俺に心配したのか、リーダーは尋ねてきた。



それで俺は我に帰った。




俺はリーダーから、そしてベッドからも降りて立ち上がった。



そして、リーダーを見ぬまま…



「リーダー…」

「?」


「すまなかった…」


ダッ!


「ぁ!スネーク…;」



俺は走り出し、医務室から逃げた。



そして、もう何も考えず俺は自室に帰り、眠りについたのだった。
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