目覚めは突然に〈下〉

「「!?」」



いきなり部屋の明かりが消えてしまったのだ!



「え!?」

「な!?」

「一体何が…?;」

「分からん…;」



何故だ…?誰かがスイッチを切ったか?


…いや、この部屋には俺とリーダーしかいないはず。誰かがこの部屋に入ってきた気配も感じられなかった。その可能性は無いに等しい…。



ではブレーカーが落ちたか?


…だが今は真夜中。大半は寝ているから、ブレーカーが落ちる程の電気なんて使っていないはずだ。その線も薄い…。



その中で考えられるとしたら…





誰かが"意図的に"ブレーカーを落としたという事になる。



…そういえば、居間からは何もざわついていないな。まだ起きてテレビを見ている奴らがいるはずなのに…。




ということは…








誰かがここだけの明かりを意図的に消したということか…!?




だが何故だ…!?


何故ここだけなんだ!?


そして誰がやったんだ!?



一人頭がこんがらがっている俺。



「…蛍光灯切れちゃったかな?…でも、いきなり全部切れるってのもおかしいか…、うーん、クレイジーが悪戯でもしたのかな…」



リーダーも不信に思っているようだ。でも俺よりはそう真剣に考えてなさそうだが…。



「まぁいいか、後で聞けば分かるし…あ!ねぇ見てよスネーク!君の言った通り、今日は一段と星が綺麗に見えるよ!」



部屋が暗くなったからか、星空がより綺麗に見える。



リーダーは立ち上がり、窓に寄り、星空を眺めていた。


今宵は月の出ていない空であったが、何億もの星々の光でリーダーの横顔が淡く照らし出されていた。

…まぁ、目が暗闇に慣れただけなのかもしれんが←




…そんなリーダーを見ていたら…




急に、あの思っていたことが頭の中をよぎった…





リーダーを俺のモノにしたい…






心も…





身体も……!
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