目覚めは突然に〈中〉

「…!?」


「…。」



リーダー、相当驚いているようだ。そりゃそうだよな…。



だが、これは俺にとっては本気で聞いてみたいことだったんだ。



俺は、リーダーが答えるまで黙って待った。




リーダーは、俺の方を見ず遠くを見つめながら、そして少々困惑気味に答えた。



「えっと、もし、スネークに…その…襲われても…きっと僕は…、スネークのことを嫌いになったりはしないと思う」


「…そうか」


「うん、そりゃあ、襲われるのは嫌だけど、スネークがどんな奴かって分かるから、きっと悪気は無いのかなって思う…;」



それを聞いて俺は…



なんかほっとした…。



「…そうか、すまんリーダー。変な事を聞いた」

「ううん、いいよ。気にしないで」





カサ…


「?」




カサッという音が鳴ったと思ったら、それはさっきリーダーからもらったクッキーの入った紙袋だった。



さっきのこともあった故、ポケットに入れていたのをすっかり忘れていた。



「なぁ、リーダー」

「何?」


「これ、今食べてもいいか?」


「え、今?」

「あぁ」

「いいけど、なんか照れるなぁ//」

「いつも子どもたちに作っているじゃないか」

「いやそうだけど、これはプレゼントしたものだからさ、ちょっと恥ずかしいな…//」



恥ずかしそうにしているリーダー。


なんか可愛いな…//



そう思いながら俺はクッキーを食べてみることにした。



ガサガサ・・・



サクッ・・・



「!?」




うまい!!

うますぎる!!!←



「リーダー!美味いぞ!これ!」

「本当!?良かった!」



外はサクッ!


中はしっとり!


これは美味い!



だてに子ども等に作ってやってはいないな。



そのせいか、俺はあっという間にクッキーを平らげてしまった。


「美味かった」

「そうかい?そう言ってくれると嬉しいよ」



そう言うとリーダーは俺にほほ笑んでくれた。


「///;」



リーダーの笑顔を見るとどうも赤面するな…//;それに嬉しくもなる。


そして、俺はふと思った…いや、思ってしまった…。







この笑顔が俺だけのものなってくれればいいのに…。



そして…




笑顔だけではなく身体も…




俺だけのものに…



…そう思ってしまったんだ…。



スマン、リーダー。



このままでは、もう"もしも"の場合ではなくなってしまいそうだ…。







その時である


「あぶなーーーーーい!!!」


「!?」


「!?、スネーク!!危ない!!」


ガバッ!


「!?;」


ヒュン!



ドゴーーーン!!
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